2010年12月14日火曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(1)

東京都港区様発注の港南緑水公園整備工事で、リバースウッドデッキシステム沿岸仕様をご採用いただきました。
先週から現場がスタートし、現場はもちろんのこと、実施設計や材料の製造工程管理で関係者は休む暇もない「年度末モード」に突入しています。


さて、いよいよ現場レポートのスタートです。
写真は、ボードウォークの基礎となる土間コンクリートの測量をしています。
本計画のボードウォークは、延長は約100m、最大幅員は約19mと大型のボードウォークというだけでなく、曲線や、段差が多く取り入れられている複雑な構造です。
従って、デッキ下の基礎に設けられる導水勾配も複雑で、今回はスラブドレン式の排水システムが採用されました。(写真縁石コンクリートの左にある溝)
12/6は、護岸法線と、これに基づくベンチマークの設定などの測量を行い、同時に第1便の資材搬入を行いました。

写真左手が京浜運河。これに並行して全延長に幅員3mの横貼りのボードウォークが走ります。
根太はお馴染みの"マリンランバー”です。
ガラス繊維とウレタンを原料としているため、「腐る」という心配のないライフサイクルの長い製品です。
根太芯ピッチは@500mm。
デッキの運河側に防護柵、ソーラー照明灯を設置するため、これらの製品がデッキのモジュール(@150mm)で配列できるよう根太位置に工夫をしています。


いよいよこの仕事を始めることができました。
今回、弊社は、メーカーとして資材を納入することに加え、実施設計及び設計監修を請け負っています。
直接施工を行うことができない歯がゆさはあるのですが、新たなメンバーと共通の価値観を持って現場に挑むことができるチャンスと捉え、各々がプロフェッショナルの仕事ができるよう努力をしたいと考えています。

なので、いつもの現場レポートとお伝えできる内容が少々異なるかもしれませんが、都内の数少ないビッグプロジェクトの様子を皆様に少しでもリアルにお伝えできればと思います。


最後になりましたが、現場レポートの紹介を許可いただきました港区街づくり支援部土木課公園係様に感謝致します。