2011年7月30日土曜日

船堀ご近所紹介(小川寿司)

都合足掛け4日の山陰出張から帰ってきました。
もちろん日本海の旨い魚を頂いてきました。
そこで魚づいてしまったのか、近所の小川寿司に行きたくなりました。
いつも固い仕事の記事ばかりなので、今日は近所の小川寿司のご紹介。


大将は、寿司をこう表現しています。
「寿司は生きています。同じネタ、味でもお客様によって味・感じ方が変わります。」


・友達と食べた時、熱い味がするでしょう
・家族で食べた時、あったかい味がするでしょう
・恋人同士で食べた時、甘酸っぱい味がするでしょう
・失恋して食べた時、しょっぱい味がするでしょう
・一人で食べた時、ホッとした味がするでしょう
・仕事の接待で食べた時、まったく味がしないでしょう

「その時によって、お客様の心を解って握ることが、本当の寿司職人だと思います。
ただいい食材と、いい技術で綺麗なものをつくってもお客様の心には伝わらないと思います。
生きた寿司をつくるこれが自分自身の夢であり、課題です。」


私も設計をする時に、計画地でベストの提案ができるよう心がけています。
しかし、公共事業の場合、不特定多数の方々が利用する施設なので、最大公約数を選択せざるを得ない場合が多々あります。
そんな場合でも、もう少し掘り下げ、ベターではなくベストを目指し、設計提案をしたいと考えています。
たくさんの人が憩え、その土地の人々に愛し続けられる施設の設計。
生きた寿司ならぬ、生き続ける設計です。
そんな設計を、きっと仕事をし続ける限り、目指していくのでしょう。

分野は違っても、気心が通じる人たちはたくさんいると思います。
それぞれの分野だけで留まるのではなく、垣根を外し、たくさんのコラボレートができる時代が来ています。
大手の経営者が決めた合併でなく、中小の能動的なコラボレーションが、大手の品質を抜くチャンスもあると思います。
リサイクルが必要不可欠な現代において、アメリカ型のそれではなく、日本的なモノづくりを思い返し、江戸時代を回顧し、生活として再資源化に取り組まなければならない時代になっているのではないでしょうか。
そんなことを近所の寿司屋さんの技を見て考えました。

弊社へ打ち合わせに来られる方々、アポイントを11時くらいにしていただければ、昼食は小川寿司の800円ランチへご一緒しましょう。




山陰地区 事例紹介

現在工事を進めている島根県隠岐の島の海士港先灘海岸ボードウォークの現場打ち合わせを行うため、現地へ出張しました。
この写真は3年前に施工した第1期工事の事例です。





今回は、この延長となる第2期工事です。
1基工事が砂浜と取り合うボードウォークだったのに対し、2期は捨石被覆護岸上にコンクリート基礎を設け、ボードウォークを敷設する工事です。



現場は墨出しが完了し、支持脚ボルトを立て、根太の設置が始まっていました。
この1工区と2工区を結ぶ箇所に、人道橋を設置します。
工区がこの橋により繋がった時に、工事は終わり、この浜辺をゆっくりと散策できるようになります。
1工区目はすでに解放されており、夏休みに入った子供たちがビーチボールで遊ぶ姿を見ることができました。
フェリーで隠岐の島を離れ、境港を経由し、最近、米子周辺で携わった案件を見学しました。
sai山陰(成洋エンジニアリング山陰営業所)とは、毎日のように電話のやり取りをし、細かな設計対応や納品スケジュールの調整をしているのですが、苦労して設計フォローした計画が完工し、現実のものとなっているのを見ると、チームワークの大切さと、それゆえの充足感を得ることができます。

米子周辺事例1
皆生海岸「海風の足湯」

お湯と取り合う計画なので、もちろん沿岸仕様で設計されています。



米子周辺事例2
皆生みどり苑「壁面ルーバー/階段ルーバー」
米子周辺事例3
米子工業高校「壁面ルーバー」

このルーバーの設計は、現在の弊社のルーバーシステムの標準になっているもので、ユニットごとに、貫通ボルトを通し、振れ止めにカラーパイプを使用することにより、デザイン性と剛性を高めています。


この山陰地区においても、数年前から天然木がら再生木材へ需要が大きくシフトしています。
確かに、このルーバーのような後でメンテナンスがしにくい箇所への設計には、非常に有効な素材と言えるでしょう。
ただ、先に挙げた海士港のボードウォークのように、風景に溶け込むという点においては、まだまだ製品の改良に余地があると思います。
このように各地のディーラーと共に共通の意思を持ち、共に仕事をすることにより、たくさんの改良を行い、現在のsai-BRANDの製品仕様として結実しています。
再生木材リバースウッドが世に出てほぼ10年となります。
この間、思考錯誤を繰り返し、ようやく製品の本来求められる“メンテナンスフリー”を実現できるようになってきた気がします。
これを更に向上させていくには、製品、設計、施工の品質をバランス良く進化させていかなくてはならないと思います。
製品がどんなに進化しても、間違った設計や、施工をされてしまうケース。
一方、どんなに良い設計や施工をしても、製品の品質に問題があるケース。
不具合には様々なケースがありますが、これを進化の糧として行くためには、製品、設計、施工のどれも疎かにすることはできません。
製品開発から設計、現場施工まで、一貫して対応する現在の体制を、今後もしっかりと継続・維持・発展して行かなければと、認識を深めた山陰出張でした。

最後になりましたが、sai山陰の皆様、主張中、お世話になりました。

2011年7月26日火曜日

敦賀港金ヶ崎緑地ボードウォーク改修工事

福井県の敦賀港で都合、3カ年に渡り、ボードウォークの改修工事をさせていただいております。
今回の工区で全てが改修されることになります。
地元、福井県産品の桧(ひのき)の再生提案と実施をさせていただいた弊社にとって大切な現場です。

下地は高耐食溶融めっき鋼板ZAMを使用したリバースウッドデッキシステム標準仕様。
このZAMは、海洋土木において使用する溶融亜鉛メッキHDZ55よりも防錆性能が高く、沿岸部でも安心して使うことができる素材です。





今回の現場の東端に設置されている既存東屋への照明としてヒラソルを採用いただきました。

型式はTF2-TL90。
TLとはTwin Ledsの略で、灯具の形を示しています。
LEDの光は、直進性が強いことから、照明灯の真下しか明るくなり難いという欠点があります。
このTL灯具は、形状を丸型とし、独立した2つのハウスを設け、周囲360度にLEDを配列することにより、周囲からの視認性を高め、上記のLEDの弱点を補完しています。

今回が最終工区ということで、いよいよ完成するという喜びと、終わってしまうんだなという感傷との両方の感情が溢れます。

地元産の木材を原料とした再生木材による改修。
「資源でありつづけるモノづくり」という弊社経営理念を実践することができた、新生sai-BRANDの原点とも言える現場です。

現場の皆様、丁寧に、安全にあと少しの工区の仕上をよろしくお願いします。

ご発注者様、元請業者様、地元商社様等、関係者の方々には大変お世話になりました。
あらためてお礼申し上げます。



2011年7月12日火曜日

saiブランド製品・技術研修会終了 ~七夕~

去る七月七日、saiブランド製品・技術研修会が終了致しました。
大変多くの方にお越しいただき、深く御礼申し上げます。
午前中は、今年の春にオープンした港南緑水公園にて、我々が携わったデッキの施工技術や仕上がりを実際に体感してもらいながら、その場で意見交換を行うことが出来ました。
午後は、タワーホール船堀にて、saiグループ関係各社と共に技術研修会を行いました。
弊社からは、リバースウッドデッキ工法の事例紹介、新事業ムエージェ(浮桟橋)、繊維ロープの紹介などを発表させて頂きました。
その中でも、特に今後力を入れていきたいムエージェを、大事な場で発表することが出来たのは、本当に大きな事だと感じています。
個人的には、水際空間を憩う上で、水の上に浮く空間の設えは本当に気持ちの良い場となり、ぜひ実現していきたいと考えています。
今回の発表によって、少しでも多くの方に共感してもらい、一緒に仕事をしていけたらと願っています。 

技術研修会には、本当にさまざまな専門分野の方々の発表、討論が行われる場となり、とても有意義な時間になったと思います。今後ともよろしくお願い致します。

saiブランド 滝沢


2011年7月7日木曜日

saiブランド製品・技術研修会を開催します



7月7日(木)、8日(金)の2日間、毎年恒例のsaiブランド製品・技術研修会を開催します。
昨年は、福岡で開催しましたが、今年は東京にリターンです。
7日午前中は、東京都港区の港南緑水公園を見学。
午後は、タワーホール船堀にて、技術研修会。
新製品の発表を行います。

7日の午後は、お客様を迎えるため、全社員プレゼン会場に移動し、会社を不在にします。

電話がつながりませんので、急用の方は、各担当の携帯電話までお願いします。