2009年5月28日木曜日

2009NEW環境展

久しぶりに展示会に行ってきました。
前職では、広報課を仰せつかっていた時期もあり、
随分と展示会には出展したのですが、
実務を始めてしまうと展示会が開催されているのは知っていても
忙しさに感けて、 ビッグサイトまで車で20分という距離にも係わらず、
足が遠のいていました。


さて、このNEW環境展、昔のエコグリーンテックと廃棄物展だそうです。
エコグリーンテックには前職の広報課時代に
3年連続して出展した経緯がありますが、
今回行ってみてその変わりように「・・・・・・」。
景気を反映しているなというのが率直な感想です。

しかし、この会場に足を運んだのには他に大きな理由がありました。
鹿児島でお世話になったアリモト工業さんからTL社の方をご紹介いただき、
その方にお会いすることが主目的でした。

実際にその方にお会いし、お話しを聞いてみると
手法は異なるものの、弊社の目指している事業ビジョンと
かなりの部分が合致したのでした。

人の縁とは面白く、ありがたいものです。
「この人の言っていることは、あの人に通ずる」
と判断いただき、ご紹介いただいたアリモト工業K部長に改めて感謝です。

仕事とはその会社の規模ではなく
「思い」や「人脈」で作り上げるもの。
特に新規事業はその傾向が強く、
従来の価値観ややり方に囚われていては、
新しいことを生みだすことは難しいでしょう。

今日は改めて自分の目指す方向性を
確認できた出会いを得ることができました。






2009年5月25日月曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第2回:完成)















現場レポート第2回目ですが、既に完成レポートです。
種子島への施工指導の帰路、トッピー(高速翼船)で鹿児島港に立ち寄り、完成現場を視察しました。

元請さんは地元の松竹建設さん。
下請さんを使わず、自社施工したそうなのですが、
この現場を見て、出る言葉はひとつだけ。

「完璧です」

スロープの折れ点や防護柵との取り合い等、
細かな点にまで配慮された丁寧な施工です。

このような丁寧な仕事を見て嬉しくなるのは私だけではないはずです。
この施設が永らく鹿児島県民の方々に愛され続けますように・・・

西之表港デッキ改修工事(鹿児島県種子島)















5/21~22で種子島西之表港に施工指導に行ってきました。
今回の改修対象は、パープルハート材で8年前に施工されたボードウォークです。

パープルハート材の概要は以下の通り。
南米(ブラジル・ボリビアなど) ・アメリカでは violet wood と呼ばれている。

【特徴】
・心材は製材して間もない頃はくすんだ褐色または灰褐色。光に当てると、紫褐色または紫色になる。→この性質がパープルハートの名前の由来。
・辺材は白色または灰色に紫の縞がある。
・材は非常に重く、堅い。耐久性は高く、菌や虫への抵抗性がある。
・加工は特別困難ではない。強い金属刃での鋸引、カンナ削りも可能。
・仕上は良好で、良いつやが出る。


【保存性】
・耐久性、弾力性、保存性は良く、ヒラタキクイムシ・白蟻に対する耐性も極めて良いが、免疫ではない。
以上のような特徴を持ち、イペ、ジャラといったハードウッドより安価であることから10年ほど前に随分流通した材料です。
しかし、先日改修した鹿児島港BW(ボードウォーク)の根太もパープルハートが使用されており、また、ここ西之表でも白蟻に駆逐されている現状を考えると、上記の記載は「???」となります。
原産国では存在しない菌や害虫が日本に存在したりするため、学術情報からでは判断できないことが多いということが判りますね。

上に現地の写真を掲載しましたが、当時の施工はきっちり丁寧に行われていますが、劣化状況が半端ではありません。
表面は黒く変色し、トゲ、ささくれがひどく、とても素足で歩ける状況ではありません。
ここをリバースウッドデッキシステム沿岸仕様で改修するのが今回の工事です。














既設材を撤去したスラブ面にSUS304製の支持脚を設置し、レベルを取ります。
今回は、既設デッキ(今後改修予定)の高さに合わせています。
元請さんは㈲牧電設さんと㈲園田建設さん。
曲率のついたボードウォークを4mスパンでR対応させる施工ですが、私が現場に入った時には既に墨出しが完了しており、「いつでもスタートOK!」の体制が整っていました。
1日半の現場指導でしたが、Rに対応する細かい取り合い以外は口を出す必要もなく、荷運びや削孔補助などのいわゆる「手元」仕事をしていた時間が多かったかな・・・
今回のデッキ材はサンディーブラウン。全面の砂浜の色彩に良く似合います。
完成写真が楽しみな現場です。

2009年5月11日月曜日

すばらしき日本の風景

GWにETC割引と定額給付金を使い、丹後半島を旅して来ました。
往路は5月6日の23:30に東名高速に乗り、復路は9日の0:15に清水インターで降りました。
要は連休の狭間にある平日に出かけたのですが、
上記の通り、ETCの場合、ほんの数分でも休日にかかれば例の1000円が適用されるわけです。

丹後半島は、サラリーマンになりたての頃に、京都府より「丹後半島リゾート構想 基本調査」という
コンサル業務を請け負い、何度も現地踏査に赴きました。
太平洋側の海辺の片田舎で生まれ育った私は、生まれて初めて見る日本海で、 実際に訪れるまでは日本海=暗い海というイメージしか持ち合わせていませんでした。
ところが、この景色です。
それまで抱いていたイメージが払拭されたのは言うまでもありません。
この体験があまりにも強烈だったため、コンサル業務が終わった後、いつかはプライベートでゆっくりと訪れたいと心に残っていました。

今回訪れた丹後半島は、自然は昔のまま、景色を生かした施設が主要な地点に整備されていました。
道路は季節の花々が咲き、ゴミはほとんどなく、生活者がこれらのメンテをされているのだろうと想像できます。

国内であれば自分の好きな土地に住むことができます。
そこで如何に生活力を持つか、すなわち求め求められる関係を築くことができるか・・・。
それが人であったり、自然であったり・・・・

狭いようで広い日本。
ここ数年、東京の人口は毎年10万人ずつ増加しています。
暮らし方、生き方がもっと多様化しても良いのはないでしょうか?

そんなことを考えた「経済対策」活用の旅でした。

【写真:宮津市越浜(おっぱま)海岸】