2009年12月29日火曜日

2009年末 ご挨拶


2009年が終わり、2010年を迎えます。
皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。


我々の建設業界は、下火と言われて久しいですが、
政権交代や円高など、まだまだ事業全体を見通すには、
不安定な要素がたくさんあります。

しかし、1日という時間は誰にでも平等におとずれてくれます。
無為な1日に
するか、充実した1日にするかは
その本人や企業の努力次第だと思います。

仕事をつくる努力と、得た仕事をとことんやり通す努力を惜しまなければ
人間として、企業としてまだまだ成長できる糧はたくさんあると思います。

“この地球に生きるものとして
再び立つ瞬間(とき)のランドスケープを考えます”
このコピーはsai-BRANDのパンフレットの表紙を飾るものです。

sai-BRANDは、「資源でありつづけるモノづくり」をテーマに
来る2010年もたくさんの提案をして行きたいと思います。

皆様にとって良い年がおとずれますように。

2009年12月22日火曜日

【福井県敦賀港】4~再生木材「リバースウッド」の製造~

平成21年12月11日に、リバースウッドの製造委託先である再生木材工場「エコウッド」にて本工事の中間検査が行われました。
今回の工事は、改修前の既設材を原料として再生木材を製造する「リバースデッキ工法」をご採用いただいているため、材料の強度試験だけでなく、既設材を原料としてきっちり使用されているかという確認も含めた検査となりました。

既設材を敦賀港から北九州へ運搬し、1次破砕を行うまでの工程は、前回までにお伝えしたところです。
今回は、この破砕した材料を原料として、再生木材を製造する工程をご紹介いたします。


【写真1】:破砕工場から運搬された木チップ
【写真2】:木チップの粉砕工程
5cmほどの大きさで納品された桧の木チップを200μ程度の木粉に粉砕加工します。

【写真3】造粒工程
木粉とpp(プラスチック)、添加剤、顔料などを混練したペレット(顆粒)を製造しています。
再生木材の「素」のようなもので、ウコンの錠剤のようなイメージです。

【写真4】成型工程
ペレットに熱をかけて、混練したものを高い圧力をかけて金型を通します。
すると、心太(ところてん)のように再生木材が成型されます。
押し出されたばかりの再生木材は、表面にプラスチックで覆われていることが判ります。

【写真5】
プラスチックの皮を被った再生木材を、ローリングサンダーという大型の紙やすり機を通して、指定の寸法に仕上げます。
再生木材の表面の「木目」に見える模様は、この工程で加工されているのです。

【写真6】:強度試験】
本工事におけるボードウォークの設計荷重は3500N/㎡(等分布荷重)に設定されています。
また、弊社のリバースウッドの曲げ強度の保証値は16N/mm2としていることから、
これらの強度を満たしていることを証明する検査です。
今回は、写真の通り、集中荷重で3890Nで材破しました。
よって、十分な強度が確保されていることが証明されました。

本工事で製造する再生木材は、約25t分です。
今回の検査が完了したロットは12/16に無事、現場へ搬入されました。

福井県より検査に来られた検査官、元請業者の方々、遠路はるばる有難うございました。
現場の資源をリサイクルするという意義をご理解いただき、大変感謝しております。
次世代に「ゴミ」となるモノを残すのではなく、何度も繰り返しリサイクルができる「資源」となるモノづくりを行うのがsai-BRANDのテーマです。
このテーマを今回のような大きな仕事で実現できたこと、大変嬉しく感じております。

さて、現場も急ピッチで進んでいるようです。
本工事の施工は、sai近畿が担当しております。
現場レポートをお楽しみに。

2009年12月11日金曜日

【福井県敦賀港】3~再資源化木材破砕~


敦賀港から搬出した桧材を再生木材「リバースウッド」の原料とするために3~5cmの大きさに破砕します。

破砕委託先は北九州市にあるホクザイ運輸さん。
しっかりとした監理を行ってくれました。
上の写真は、私が昨日(12/10)に撮影したものです。
敦賀港の現地では、紫外線で退色し灰色に変色していた桧ですが、実際に破砕をすると中はこんなにきれいな状態で、含水率も規定範囲内に確保されていました。
フレコン周辺には、桧のとても良い香りが充満しています。


【一次破砕工場への搬入】
【 荷降ろし状況】

【破砕状況】
受け入れた桧材を破砕機に投入している様子です。
破砕機で砕いたあとに金属くずや砂、土などを取り除きます。
【フレコンバック詰め状況】
破砕した木片を再生木材会社から支給するフレコンに詰めます。
この袋には約250kgfほどの木片が入ります。
【搬出状況】
1袋ずつ重量を量ったフレコンを再生木材工場へ運搬します。
同じ北九州市内への運搬なので、効率的です。

この木片を原料に、いよいよ「リバースウッド」を製造します。

2009年11月17日火曜日

【福井県敦賀港】2~再資源化木材搬出~

~現場から撤去した福井県産品の桧をリバース(再生)するプロジェクト~


現場から撤去したボードウォーク材を、材長ごとにまとめ、
1パレットを約1tになるように梱包しています。
釘やビス、ボルト等の金属は除去し、雨天対策としてラップをして養生しています。
約10年ボードウォークとして使用されてきた桧は、平衡含水率(日本では季節や地域によって異なりますが、概ね12~16%です)で安定しています。


【写真1】再資源化用木材ヤード全景
sai-BRANDでは、リバースウッドの原料となる廃木材の受入基準を以下のように定めています。

■廃木材受入基準
含水率:15%以下
形 状:フィンガーサイズ(親指大の大きさに破砕した形状)
その他:金属や石などが混入していないこと

よって、現場では、含水率を大きく上げないように留意しました。

【写真2】含水率の測定

【写真3】比重の測定

昨日(11/16)、搬出する木材のサンプリングを行いましたが
平均比重0.43程度。含水率の平均は12.5%程度となりました。
この値により、各パレットの質量を算出し、積載計画を行います。


ここから搬出する桧材は約25t。
雨養生のためにラップをしていましたが・・・

案の定、搬出日の今日は雨・・・。

【写真4】1台目積載状況

午前中に3時間をかけ、13.7tトラックに積み込みました。
端数をまとめたパレットが多かったため、決してきれいな積み方とは言えませんが、 この後、安全に固縛しています。
この便は明後日(11/19)に、破砕工場に到着します。

【写真5】2台目積載状況
午後の第2分は、パレットの形状が一様のため、効率よく作業が進みました。
この便は、早速、明日(11/18)に破砕工場へ入ります。

両運転手さん、遠方よりご苦労さまでした。
そして、何より安全な輸送をお願い致します。


従来の工事であれば、この木材はサーマルリサイクルという名の下で、燃やされています。
この燃やされるはずだった桧を有価で買い取り、「スクラップ控除」する
これはきっと日本で初めての取り組みなはずです。
木材はその組成の70%が炭素です。
従って、この取り組みによるCO2削減量は25t×70%=17.5tとなると推測されます。


この桧が約1ヶ月の工程をかけて、マテリアルリサイクルし、再生木材に姿を変え、再びここに戻ってくるのです。
正直、工事の面では、金属の除去、雨養生といった余分な業務が増え、現場は大変ですが、
このような取り組みが当たり前の世の中になることを願い、メーカーとして真摯に取り組みたいと考えております。

2009年10月30日金曜日

【福井県敦賀港】1~新たな試み~

工事名:(県単)金ヶ崎緑地ボードウォーク改修工事
発注者:福井県土木部嶺南振興局敦賀港湾事務所様


福井県の敦賀港で既設ボードウォークの改修工事がスタートしました。
上の写真中央部は今年6月に改修をした箇所です。


今回は、写真手前に見える痛んだ既設ボードウォークを改修するのですが、
本工事で「日本初」の提案をご採用いただきました。


この既設材を原料として再生木材を製造し、現場へ戻し、再施工するのがsai-BRANDの「リバースデッキ工法」ですが、 今回はこの既設木材をスクラップ控除する日本で初めての工事事例です(推測)。


このスクラップ控除とは、主に鉄橋や矢板護岸を改修する際に導入されている手法で、 現場から撤去した鋼材を鉄屑屋さんに持ち込み、買い取ってもらい、その評価額を発注金額から控除するという制度です。
鉄は「溶かして再生する」のが当たり前という認識を持たれている素材ですが、 木材は鉄と比較すると貴重性が低いため、サーマルリサイクル(熱源処理)の名の下に燃やされています。

最近よく耳にするバイオマス発電などもそのひとつの手段です。
バイオマス発電とは、木材などの植物を燃やすことにより、エネルギーを得る技術ですが、
生息する植物のCO2吸収量と、木質系廃材を燃やす際に発生するCO2が同程度となるため、総合的なCO2排出量は、他の発電方式と比べ、ごく微量、もしくはCO2収支はゼロになるという考え方です。


これは国内の林業との共存をベースとした考え方ですが、例えばデッキやボードウォークに使用される外国産のハードウッド(比重が1に近い天然木材)を燃やした場合はどうなるでしょうか。

木の組成の約7割は炭素です。
輸出国のCO2を吸収して育ったものを輸入国で燃やすわけですから、カーボンニュートラルという概念からは大きく外れていると考えます。
いまや建設資材は合板をはじめ、今や世界各国から輸入されています。
これらの輸入資材たちが寿命を果たしたとき、不必要になったとき、これらを燃やし続けて良いのでしょうか。
そんな日本であり続けて良いのでしょうか。

そこでsai-BRANDでは、木材を焼却するのではなく、原料としてリサイクルし、同じ用途として再利用するリバースデッキ工法を開発しました。

1期工事目には提案が遅れたため、残念ながらリバースデッキ工法の採用は叶いませんでしたが、
今回の工事では、発注者である福井県様に、この思想、技術をご採用いただき、しかも、既設材を有価で買い取るスクラップ控除を日本で初めて導入していただきました。

しかも再生する既設材は、福井県産の桧(ヒノキ)です。
地元で生まれ育った木を、さらに再生し、地元へかえす。
sai-BRANDのテーマである「資源でありつづけるモノづくり」を具現化できる工事です。


現在は工事が始まったばかりで、既設木材の撤去中です。
この、まだきれいな、使える木材たちを再資源化するのです。
そのために、これから現場がどう動き、工場がどう動き、リサイクルされていくのかをレポートして行きます。

ここ、敦賀港で取り組まれるあらたなチャレンジにご期待下さい。


※発注者である福井県嶺南振興局敦賀港湾事務所様、本情報の掲載を快く許可いただいたこと、心より感謝致します。
 今回の貴局の取り組みを広く周知することのお役に立てれば幸いです。

2009年10月7日水曜日

ステージデッキ震災補修工事(沈下対策)

8月11日に発生した震度6弱の地震で、焼津港に設置したステージデッキが少々被災をしました。
下の写真をご覧になると幕板(縦に貼ってある壁材)が左に傾いていることが分かると思います。
デッキ全体が中央部に向け傾き、床も3次元に傾きました。
今回は、この震災補修工事を行います。

補修をするためには、原因の把握が大切ですが、この調査はすでに8月に終わらせておりました。
この調査で、今回の原因は地震による地盤の滑動と沈下であると判明しました。
下の写真の通り、新しく打設したベタ基礎(コンクリート)が地震により沈下しています。
港湾や漁港の埋立地では、基礎構造の違いで不等沈下が発生することがあります。
ここも元請さん管理の下、しっかりとした施工が行われていましたが、地震によりこのような沈下が発生しました。


sai-BRANDは、港湾、漁港での事例が豊富にあるため、
今回も東海地震に備え、従来、独立基礎で設計されていたものを、
構造を検討し、ベタ基礎に変更提案を行い、採用をいただいていました。
もちろん沈下対策も万全に施した仕様とともに。

今回設計した沈下対策は、鞘式のベースプレートです。
柱の中にベースプレートから立ち上がった鞘が挿入されており(H=600mm)、
沈下した分、この鞘の挿入高さを調整してあげればよいのです。

補修は以下の工程で行いました。
①レベル補正を行う必要のある支柱の選出(ナンバリング)
②基準高さの設定と、補修対象の柱の水準測定(レベリング)
③補修対象の柱固定ボルトの脱着(取り外し)
④補修対象の柱のジャッキアップ
⑤ボルト下孔加工と新たなボルトの装着

上の写真の作業は②と④にあたり、あらかじめ設定した基準高さにレーザー水準器を合わせます。
このレーザー光が写真の赤い線です。
青い線(沈下した分)をこの赤い線までジャッキアップし、水平に戻す作業です。

昨日は秋雨前線の影響で、終日雨の中での作業となりましたが、
想定していたよりボルトの脱着が早く終わり、作業は順調に進みました。
しかし、さすがに季節外れで来襲する大型台風には敵いません。
作業は台風後に再開することとして、明日は別の計画の図面と積算にあてることにしましょう。

2009年10月2日金曜日

ソーラー照明灯【ヒラソル】増殖中!              (敦賀港/東京湾マリーナ)

雨の中、凛々しい姿で立つソーラー照明灯【ヒラソル】。
福井県は敦賀港
新たに建設される国際バースの入り口にあるポケットパークに、ひとりヒラソルが立っています。

まだこの公園は整備の途中で、照明灯の下に新たな園路が設計されており、 この園路のはじまり地点を照らす役割を担っています。

ソーラー照明灯は独立電源ゆえ、 自由(g.u.)な設置が可能です。
電線がないと製品の姿、デザインが際立つように見えるのは親バカの心境でしょうか・・・



敦賀出張から戻り、その足で東京湾マリーナさんへヒラソルを設置しに向かいました。
マリーナ施設は、大きなヨットやモーターボートを船台に乗せて移動させるために、 場内の電線は地中化されています。
なので、新たな電気設備を計画する場合、大掛かりな工事になってしまいがちです。

こんな時こそソーラー照明灯【ヒラソル】がその実力を発揮します。
護岸にケミカルアンカー(M16を4本)を打設し、本体を固定した後、灯具・ソーラーパネルを取り付けたポールを本体にボルトアップし、最後に結線を行うだけの作業です。
このノックダウン工法は、施工効率をあげるだけでなく、パーツを宅配便でお届けできるため、各地への運送費が安価になります。

ヨットやモーターボートのオーナーさんは自然を大事にしてくれています。
ソーラーエネルギーにも大いなる関心を寄せて頂けるのではないでしょうか。
sai-BRANDの新たな取り組みにご期待下さい。




【ヒラソル】のセールスポイント
敦賀港湾管理局様、東京湾マリーナ様の事例をご覧になっていただいてお分かりになられるよう、ヒラソルは塩害対策に力を入れております。
また、バッテリーは10年保証です。
港湾や漁港施設の環境整備にご計画いただければ幸いです。



2009年9月24日木曜日

南芦屋浜マリーナ護岸整備工事 【完成】



平成15年からsaiグループで設計・施工をしている南芦屋浜地区に
また新たな事例が加わりました。
写真右奥が「ベルポート芦屋様 クラブハウスデッキ」
写真中央が「アクトス芦屋様 壁面」
写真手前と次の写真が「兵庫県企業局様 見晴しデッキ&スロープⅠ」


そして今回が「兵庫県企業局様 見晴しデッキ&スロープⅡ」
総延長が100mにも及ぶスロープなので、全景はとても写すことはできませんが、
仕様はRWDS標準仕様。デッキ材のサイズは105*30。
防護柵は、最近はもうお馴染みになったSWSP(SP種防護柵)です。

これは結婚式場前の階段デッキです。
この日も雑誌か何かの撮影が行われていました。


見晴しデッキは、1期工事目と同じ仕様ですが、1期当時は溶融亜鉛めっき材を構造材に使用しましたが、今回はZAMに変更しています。


SWSPは支柱に頭部ブラケットを差し込む構造なのですが、この構造で傾斜に対応する考え方は面白いです。

興味がおありの方は、現場でお確かめ下さい。
ベルポート芦屋のクラブハウスレストランも雰囲気があっていいですよ。
是非、南芦屋浜へお越し下さい。




2009年9月13日日曜日

3年経過・・・(北谷町浜川漁港ボードウォーク)


沖縄へ出張してきました。

予算執行上の都合から、3年前に完工したこのボードウォークは、まだ一般の人々の目に触れていません。
これからこの後背地に様々な施設ができ、2年後の施設開放を計画しているそうです。
大きな計画ゆえ、ホテル進出を計画する民間業者との調整等が大変な様子。

sai-BRANDでは、ここを訪れる利用者の立場に立って、いくつかの提案を行います。

ここに出張すると「原点」に戻ることが出来ます。

沖縄の資源を活用した、本土ではできないような提案をしていきたい。

(デッキ:RWDS標準仕様/沿岸仕様  防護柵:SWGT-WI) 

2009年9月4日金曜日

こんな箇所にもマリンランバー


昨日お取引先様へプレゼンに行った際、
先日納品したマリンランバーの工事を行っているとのことで見学へ行きました。

桟橋上に設置している電気設備の架台の改修です。
改修前は亜鉛めっきの鋼材を使用していたそうですが、
腐食が激しかったため、架台をマリンランバーに変更しています。

写真のように常に海水に浸かっている状態なので
鋼材の防錆処理だけでは厳しい環境です。
そこで弊社のマリンランバーが選択されたそうです。
この素材であれば、水中に入れようが土中に埋めようが構いません。
このように用途が広く、現場での加工も容易な素材は大変に便利です。
ただし、手袋、長袖、防塵マスクは忘れないでくださいね。
ガラス繊維の切粉が皮膚に付着すると痒くてたまりませんので・・・
安全装備は万全にお願いします。
そしてもし切粉が付着した場合は
ゆっくりとお風呂に浸かって毛穴を広げてガラス繊維が抜け落ちるのを待ちましょう。
このマリンランバーによる改修を提案したのは㈱シーガルさんです。
同社は浮桟橋の改修を主に手掛けている会社で、弊社の工事もお手伝いいただいています。
このように互いの技術や製品をやりとりできるパートナーと仕事ができるのは良いですね。

2009年8月17日月曜日

9千円の価値観と世相


お盆に夏休みをいただき、ヨットで西伊豆へクルージングに行きました。
もうかれこれ20年近く、大学の仲間で清水港に船を舫っています。

皆さんは「ヨットに乗っている」と聞くとどう思われますか?
よくある先入観で

ヨット=金持ち
ヨット=優雅
ヨット=セレブ

などとお思いではないでしょうか?

我々のヨットは28ft。
これはだいたい車2台分の大きさです。
船内には大人4人がゆったりと寝むることができる空間があります。

セレブ?


これを20年間変わらず、メンバー4人で月々9千円の会費で維持しています。
9千円といったら人それぞれ色々な価値感があるでしょうが、私は安いと思います。

私にとってヨットの魅力は、
「生活空間がそのまま移動する乗り物」であり、
「常に”今”の一歩先を見据え、最高と思われる”今”をつくる」行動理念にあります。

これを例えると、
西伊豆の気に入ったきれいな景色を目の前にアンカリングし、
気の置けぬ仲間と語らい、眠る時間。

荒れた海で、今ここにいるメンバーとその実力を考え
セールプラン、コースを選択する瞬間。

そんな日常生活では得られない時間をヨットは与えてくれます。

ここで得られた時間は
仕事にもたくさんの恩恵を与えてくれます。

特に海辺での仕事が多い私達には
ちょっとした経験が発想になり、絵になり、実現に繋がることが多々あります。

好きなフィールドで仕事ができるのは幸せなことです。
ただ、これは与えられたものではなく、
手を伸ばし、もがき、あるいは楽しみ、経験してきたものです。


9千円の価値観。
決してセレブなものでなく、
誰にでも費やせる費用だと思います。

ただ、そこにどんな価値観を置くか
どう行動するか

集団や市場を判断するのではなく
ひとつの光がどんな力を持つのかを判断できる世の中であって欲しいと思います。

夏の終わりには衆議院選挙、横浜市長選挙もあります。
「だってこうだろう」「そんなんでしょう」
という世評を捨て、

自らが体験し、しっかりとしたものを語れるような人でありたい。
そんな人を選びたい。
そんな世の中にできるよう
個をしっかり見極められる時代がくるといいですね。

2009年8月11日火曜日

お盆休みのお知らせ

静岡で大きな地震がありました。
今春、焼津漁港で仕事をさせていただいたご縁もあり、
心配をしていましたが、仕事仲間、お取引先様にも
大きな被害はなくほっと胸を撫で下ろしています。

安心したところで、弊社は明日8/12~16までからお盆休みをいただきます。

各地で台風や震災が発生し、
帰郷される方々は大きな不安を抱いていると思います。
それぞれの故郷でゆっくりとお休み下さい。

2009年8月7日金曜日

sai-BRANDパンフレット発刊


ご案内が遅れましたが
7月9日に総合パンフレットを発行致しました。
このパンフレットは両開きで、
右から開くと製品パンフレットとして
左から開くと製品リースのご案内として
ふたつの顔を持たせました。

新パンフレット.pdf

今回のパンフレットは、総合パンフレットとして
リバースウッドデッキシステムの仕様の追加(高床仕様/ステージ仕様)と
防護柵、ベンチ、浮桟橋、ソーラー照明灯など、従来、案件対応してきた
製品群を規格し、レギュラー製品として正式にラインナップに加えました。
また、日本で初めて屋外製品のリース事業をスタートしたため、
この「グローイングアップリース」をご案内しております。


すでにお取引先様には郵送にてお届けしておりますが、
ご希望の方には郵送させていただきますので
info@sai-sai.net まで「パンフレット希望」と明記の上、ご連絡下さい。

※ちなみにg.u.は、あのユニクロ系のg.u.ではありません。
 調べると、ちょうど同じ頃にそれぞれのロゴが世に出ておりました。
 弊社のg.u.はgrowing unitの略称です。
 同じ称号同士、それぞれの分野で活躍できるといいですね。

2009年7月18日土曜日

小さいことにくよくよするな!




小さいことにくよくよするな!
(しょせん、すべては小さなこと)
















これは本のタイトルです。
全米で500万部以上売れ、
国内でも1998年6月15日に出版され、
同年9月16日に第21刷というから相当な冊数が世に出ています。

当時、何を媒介し、この本を知り得たのかは忘れましたが、
購入し、読んでみると、
日常的に起こる「小さなこと」に
いかに生命力を使い大騒ぎをしていたのかが判りました。

この「大騒ぎ」が
自分自身にはもちろんのこと、
いかに大切な人に、仲間に不快な思いを与えていたか。


~本文引用~
目が見えること、人から愛されることといった人生の奇跡-
(この本が読めるのも、ある意味奇跡では奇跡なのだが)
について考えると、
自分が「大変なこと」と感じていることは
実は「小さなこと」にすぎず、
自分自身で「大変なこと」にしているだけだとわかる。



本棚にあった10年前のこの本を
休みの日に読もうと思ったのは何故だろう。


先週開催した研修会に集まってくれた人々の顔が浮かびます。
~素晴らしい人々と仕事をする機会を与えてもらっています。

スタッフの顔が浮かびます。
~今、大事にしなければならないものは何だろう。

家族の顔が浮かびます。
~ありがとう。

自分自身へ。
「私たちはこの世で大きなことはできません。
 小さなことを大きな愛でするだけです。」
(本文引用:マザーテレサ言)



10年前に、当時同じような体験をしていた友人にこの本を贈りました。
ふと見つけた本棚の本。
こんな小さなきっかけで何かが閃くこともあります。



先週弊社の仕事の相談で
F社を夜遅くに訪れました。
そこにはモノづくりに熱く取り組んでいる仲間がいました。

仕事が終わり、一杯やっている時にした様々な会話。
会話から生まれる新しいチャレンジ。
これも小さなきっかけ


~本文引用~
人生を来るべき本番の舞台稽古でもあるかのように生きている人が多い。
そうではないのだ。
実際、彼なり彼女なりが明日ここにいるという保証はないのだ。
私達はいましかない、コントロールできるのはいましかない。
いまこの瞬間に焦点をあてれば不安を押しのけることができる。
不安は将来起こるかもしれないことにくよくよすることで生まれる。
~貧乏になったらどうしよう、子供が非行に走ったらどうしよう、年とって死んだら・・・・
不安のネタはつきない。
不安をなだめる最善策は、いま、このときを考えること。
マーク・トウェインは言った。
「私は人生の苦難を味わってきたが、実際に起きたのはほんの少しだった」と。
中略
いまこの瞬間を意識する練習をすること。
その努力が生き方を左右する。


私はこれを「きっかけ」と表現してみました。
さて、せっかくのお休み。
「きっかけ」を探しに出かけるとしましょう。

2009年7月10日金曜日

sai-BRAND製品・技術研修会 ご参加御礼

sai-BRANDのモノづくりは、素材メーカーから設計、営業、現場、保守・メンテまで、全ての関係者が共通の利害、価値観を持ち、連携して仕事を進めることを旨としています。

この関係者が一同に集まるのがsai-BRAND製品・技術研修会です。

今回は、7/9(木)、7/10(金)の2日間に渡り、開催させていただきましたが、全国より会場定員ちょうどの30名の方々にご参加いただきました。

1日目はリバースウッドデッキシステムの仕様の追加、新製品「バレラ」(防護柵)、「バンコ」(ベンチ)、「ヒラソル」(ソーラー照明灯)の紹介をさせていただくとともに、新たなフィールドとなる「水上施設への挑戦」を発表させていただきました。


2日目は鋼材を加工するための新技術「3次元レーザー加工機」、新製品「ヒラソル」(ソーラー照明灯)の見学を行いました。

【麻布成形株式会社:三次元レーザー加工機】
この機械の導入により、sai-BRANDの「溶接レス勘合設計」の幅が大きく広がります。

【ヒラソル納入現場見学】
新浦安駅周辺にあるヒラソルの納入事例を見学しました。
浦安市では、避難誘導灯として毎年ヒラソルが納入されています。


初参加のお取引先様もあり、昨年を上回る活気溢れる研修会とすることができました。

ご参加いただいた方々に厚く(熱く)御礼申し上げます。

今後とも「資源でありつづけるモノづくり」をテーマに、新たな需要開拓に邁進致しますので一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2009年7月4日土曜日

第2回sai-BRAND製品研修会開催のお知らせ

昨年度より開催しているsai-BRAND研修会を今年度も7/9(木)にタワーホール船堀で開催します。
今年度の主な内容は以下の通りです。


1.リバースウッドデッキシステムへの仕様追加
→高床仕様(H=900mmまで)、ステージ仕様(H=1950mmまで)の追加

2.新型防護柵SWSPの発売開始と防護柵のデッキモジュール化について

3.太陽光発電システム「ヒラソル」の発売開始

※新パンフレットの配布


すでに申込み定員が一杯となってしまった模様です。
九州、中国、近畿など、遠方からお越しいただく方も多いので
実りある研修会にしたいと考えております。
多数のお申込みをありがとうございまいした。

2009年6月18日木曜日

パンフ画像撮影

昨夜遅くまでデザイナーと新パンフレットの2校の打合せを行い、不足していた素材をかき集めています。
どうしても手持ちデータになかった「デッキの素材感」を撮影してきました。

撮影対象は、新設したデッキではなく、約1年前に工事をさせていただいたTWMさんのデッキです。
時間がなかったので、掃除もせずアップの撮影をしたのですが、
表面の木目サンディングの毛羽が落ち着いた程度で、ほぼ1年前の姿と変わりません。

専用ビス「どりどり君」もしっかりとリバースウッドを押さえつけてくれています。
さて、パンフレットの出来栄えはいかほどに・・・

乞うご期待下さい!



2009年6月12日金曜日

新型ベンチ開発中

現場や設計業務が落ち着いているこの時期。
弊社では、パンフレットの改定や新製品の開発等、トップシーズン(繁忙期)にはできない業務を多々進めています。
昨日は弊社のお客様であるTWMさんのマリンデッキをお借りして
sai-BRAND新型オリジナルベンチの組み上げ作業を行いました。


この新型ベンチは

「デッキに似合うデザイン」

「無方向性」

「長い・広い」

をコンセプトに、リバースウッドデッキシステムのデッキ材の割付モジュールに合わせ開発しています。


製品名  【ENGAWA】(仮称)
寸 法  幅:2500mm/奥行:560mm/高さ:500mm
材 質  座板:リバースウッド69*40(2層発泡材)/フレーム:ZAM60*30/振れ止め:アルミφ25

専門の方はお気づきでしょうが、この寸法、あまり世の中にないサイズです。
前後左右で10人が座ることができるのですが、
そんな使われ方はしないでしょう(笑)

デッキ上でご家族や仲間達でゆったり寛げるベンチになればと思います。

もう少し改良を重ね、7月頃に正式にリリースしたいと思います。





2009年6月9日火曜日

沿岸仕様の定義


リバースウッドデッキシステムには設置環境により、「標準仕様」と「沿岸仕様」があります。
港湾や漁港での仕事が多いため、平成18年度より「沿岸仕様」をリリースし、ご好評をいただいています。
しかし、お恥ずかしながら、この2つの仕様を明確に使い分ける根拠というものが存在しませんでした。 それは「沿岸」や「塩害」という概念に明確な基準となる公的な指針がなかったためです。

現在、採用を検討してくださっているお客様から、「貴社の沿岸の根拠を教えていただきたい」との要望があり、今回、その根拠となる弊社の指針を策定しました。

■リバースウッドデッキシステム沿岸仕様標準納まり図
沿岸仕様の定義


沿岸域は海水をかぶるという直接的なダメージだけではなく、飛砂に含まれる蹉跌によるもらい錆なども考慮にいれた部材の選定が必要となります。
構造物の超寿命化に向け、弊社として「適材適所」な部材選定を行っております。


2009年6月5日金曜日

新パンフレット初稿


今日は、7月に発行予定の新パンフレットの初稿が上がってきました。
デザインは、前職広報課就任当初よりお付き合いのあるデザイナー佐々木悟氏。
私の「こんなイメージ」という簡単に超がつくモノの伝え方でも10年を越えるお付き合いゆえ、意思疎通はお手の物。
イメージ以上の仕上がりが上がってきました。

前職の広報時代には何冊もの製品パンフレットを制作しましたが、独立してからは初めてのオリジナルパンフレットの制作です。
会社の思いをどう伝えるか、自慢の「丁寧な仕事」をどう伝えるか等、スタッフを交えて出た結論は、「シンプルにいこう」。
使用する部材や設計指針、自慢の作品達・・・
皆様にお伝えしたいことは山ほどあります。
しかし、確実にお伝えしなくてはならないことのみを記載することにしました。
元来、大きな組織にするつもりはないので、残した作品が何かを語ってくれるのが一番の宣伝です。

しかしあらためて思いましたが、紙にデザインするか、立面でデザインするかの違いはありますが、やはりモノづくりは面白いですね。
きっと件のデザイナー氏とは、ずっと共に仕事をしていくでしょう。
出来上がったモノだけではなく、つくるための仮定が大切です。
仮定も通じ、納得できるいいモノを残せば仕事も人間関係もずっと続いていく。
そんな仕事仲間達といい仕事を続けて行きたいものです。

2009年5月28日木曜日

2009NEW環境展

久しぶりに展示会に行ってきました。
前職では、広報課を仰せつかっていた時期もあり、
随分と展示会には出展したのですが、
実務を始めてしまうと展示会が開催されているのは知っていても
忙しさに感けて、 ビッグサイトまで車で20分という距離にも係わらず、
足が遠のいていました。


さて、このNEW環境展、昔のエコグリーンテックと廃棄物展だそうです。
エコグリーンテックには前職の広報課時代に
3年連続して出展した経緯がありますが、
今回行ってみてその変わりように「・・・・・・」。
景気を反映しているなというのが率直な感想です。

しかし、この会場に足を運んだのには他に大きな理由がありました。
鹿児島でお世話になったアリモト工業さんからTL社の方をご紹介いただき、
その方にお会いすることが主目的でした。

実際にその方にお会いし、お話しを聞いてみると
手法は異なるものの、弊社の目指している事業ビジョンと
かなりの部分が合致したのでした。

人の縁とは面白く、ありがたいものです。
「この人の言っていることは、あの人に通ずる」
と判断いただき、ご紹介いただいたアリモト工業K部長に改めて感謝です。

仕事とはその会社の規模ではなく
「思い」や「人脈」で作り上げるもの。
特に新規事業はその傾向が強く、
従来の価値観ややり方に囚われていては、
新しいことを生みだすことは難しいでしょう。

今日は改めて自分の目指す方向性を
確認できた出会いを得ることができました。






2009年5月25日月曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第2回:完成)















現場レポート第2回目ですが、既に完成レポートです。
種子島への施工指導の帰路、トッピー(高速翼船)で鹿児島港に立ち寄り、完成現場を視察しました。

元請さんは地元の松竹建設さん。
下請さんを使わず、自社施工したそうなのですが、
この現場を見て、出る言葉はひとつだけ。

「完璧です」

スロープの折れ点や防護柵との取り合い等、
細かな点にまで配慮された丁寧な施工です。

このような丁寧な仕事を見て嬉しくなるのは私だけではないはずです。
この施設が永らく鹿児島県民の方々に愛され続けますように・・・

西之表港デッキ改修工事(鹿児島県種子島)















5/21~22で種子島西之表港に施工指導に行ってきました。
今回の改修対象は、パープルハート材で8年前に施工されたボードウォークです。

パープルハート材の概要は以下の通り。
南米(ブラジル・ボリビアなど) ・アメリカでは violet wood と呼ばれている。

【特徴】
・心材は製材して間もない頃はくすんだ褐色または灰褐色。光に当てると、紫褐色または紫色になる。→この性質がパープルハートの名前の由来。
・辺材は白色または灰色に紫の縞がある。
・材は非常に重く、堅い。耐久性は高く、菌や虫への抵抗性がある。
・加工は特別困難ではない。強い金属刃での鋸引、カンナ削りも可能。
・仕上は良好で、良いつやが出る。


【保存性】
・耐久性、弾力性、保存性は良く、ヒラタキクイムシ・白蟻に対する耐性も極めて良いが、免疫ではない。
以上のような特徴を持ち、イペ、ジャラといったハードウッドより安価であることから10年ほど前に随分流通した材料です。
しかし、先日改修した鹿児島港BW(ボードウォーク)の根太もパープルハートが使用されており、また、ここ西之表でも白蟻に駆逐されている現状を考えると、上記の記載は「???」となります。
原産国では存在しない菌や害虫が日本に存在したりするため、学術情報からでは判断できないことが多いということが判りますね。

上に現地の写真を掲載しましたが、当時の施工はきっちり丁寧に行われていますが、劣化状況が半端ではありません。
表面は黒く変色し、トゲ、ささくれがひどく、とても素足で歩ける状況ではありません。
ここをリバースウッドデッキシステム沿岸仕様で改修するのが今回の工事です。














既設材を撤去したスラブ面にSUS304製の支持脚を設置し、レベルを取ります。
今回は、既設デッキ(今後改修予定)の高さに合わせています。
元請さんは㈲牧電設さんと㈲園田建設さん。
曲率のついたボードウォークを4mスパンでR対応させる施工ですが、私が現場に入った時には既に墨出しが完了しており、「いつでもスタートOK!」の体制が整っていました。
1日半の現場指導でしたが、Rに対応する細かい取り合い以外は口を出す必要もなく、荷運びや削孔補助などのいわゆる「手元」仕事をしていた時間が多かったかな・・・
今回のデッキ材はサンディーブラウン。全面の砂浜の色彩に良く似合います。
完成写真が楽しみな現場です。

2009年5月11日月曜日

すばらしき日本の風景

GWにETC割引と定額給付金を使い、丹後半島を旅して来ました。
往路は5月6日の23:30に東名高速に乗り、復路は9日の0:15に清水インターで降りました。
要は連休の狭間にある平日に出かけたのですが、
上記の通り、ETCの場合、ほんの数分でも休日にかかれば例の1000円が適用されるわけです。

丹後半島は、サラリーマンになりたての頃に、京都府より「丹後半島リゾート構想 基本調査」という
コンサル業務を請け負い、何度も現地踏査に赴きました。
太平洋側の海辺の片田舎で生まれ育った私は、生まれて初めて見る日本海で、 実際に訪れるまでは日本海=暗い海というイメージしか持ち合わせていませんでした。
ところが、この景色です。
それまで抱いていたイメージが払拭されたのは言うまでもありません。
この体験があまりにも強烈だったため、コンサル業務が終わった後、いつかはプライベートでゆっくりと訪れたいと心に残っていました。

今回訪れた丹後半島は、自然は昔のまま、景色を生かした施設が主要な地点に整備されていました。
道路は季節の花々が咲き、ゴミはほとんどなく、生活者がこれらのメンテをされているのだろうと想像できます。

国内であれば自分の好きな土地に住むことができます。
そこで如何に生活力を持つか、すなわち求め求められる関係を築くことができるか・・・。
それが人であったり、自然であったり・・・・

狭いようで広い日本。
ここ数年、東京の人口は毎年10万人ずつ増加しています。
暮らし方、生き方がもっと多様化しても良いのはないでしょうか?

そんなことを考えた「経済対策」活用の旅でした。

【写真:宮津市越浜(おっぱま)海岸】

2009年4月30日木曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第1回)

鹿児島港では、北埠頭展望台デッキ(リバースデッキ工法)、ボードウォーク改修工事、人道橋改修工事に続き、今回の連絡橋改修工事がスタートしました。
元請は"心をこめた"人道橋改修工事で既に実績のある松竹建設さん。
現場から送られてきた写真から、今回も心のこもった施工が期待できます。
この写真が4/18時点のものです。
ボードウォークの入口に階段とスロープを設ける工事です。
既設のボードウォークの床板、根太を撤去し、スロープ状に布基礎天端にコンクリートを打ち増しています。


こちらが4/24の状況です。
すでに根太(マリンランバー)が設置されています。
スロープの折れ点もマリンランバーを削り、ポイントを決めているようです。
この折れ点をどこに決めるかが、デッキの美観デザイン上で大切になります。
というのも横(写真奥側)にはレベルのデッキが走っているので、板の割付の変化点にもなるわけです。
また、防護柵の支柱との絡みも出てきます。
デッキの横目地に支柱の芯を持ってくるのがベストなのですが、板割のピッチ(@150mm)と支柱ピッチ(一般的には@2000mm)が異なる場合は、現場で創意工夫する必要があります。
弊社で根太、床板の割付を行った時に、この防護柵は入っていませんでしたので、この写真を見て「あれっ?」と・・・。
しかし、布基礎ピッチ@1800mmの上に乗ってきているので、きっと防護柵の支柱ピッチは1800mmでしょう。
であれば、デッキ材2枚の間に支柱が来る最も加工が少なくきれいた割付が可能なはずです。
このあたりは現場での判断にお任せすることにしましょう。
乞うご期待!

※ゴールデンウィークに入るので、現場は安全養生し、お休みに入っているそうです。
現場ご担当者の方々、ゆっくりとお休みを楽しんで下さいね。