2010年1月25日月曜日

力(ちから)及ばず・・・


昨年末に沖縄県北谷町さんより、とある計画の景観設計のプロポーザル指名をいただきました。
競争相手は、コトブキさん、野村工藝さん、丹青社さんという、この業界の超一流どころです。

加え、説明会から提案書の提出まで、わずか1週間という時間しかなく、
さらに、東京から沖縄まで提案書を届けるには、最低でも中一日を要するため、5日間でどれだけの仕事量が確保できるかを計画し、スタッフの業務分担を行い、2日ほど徹夜をし、何とか期限に間に合わせることができました。

北谷町さんには、前職時にお世話になり、
当時いただいた仕事の現場代理人まで勤めさせていただきました。
この仕事が前職での最期の仕事になったわけですが、
現場にいる間、毎日、北谷の海を眺め、これからのことを考えました。
この経験によって、私は、人間の原点に帰ることができたように感じています。

だからこそ、今回のプロポーザルにご指名いただいたことは、
「誇り」であり、 “死にもの狂い”で懸命に案を練り、提案書を作成しました。


その結果通知書が本日、郵送で届きました。


結果は「次点」でした。


正直、「悔しい」と感じたのは久しぶりのことです。
しかし、冷静になってみると、
そこまで思い込める仕事に関わらせていただいたことに感謝している自分がいました。


北谷町の未来に向け、きっと競合社の方も精一杯の努力をされたのでしょう。
力が及ばず、結果は残念でしたが、
同じ目的に向かい、業界の大御所と肩を並べ、競え合えたことに清々しささえも感じます。
今回採用された会社さんの提案で、北谷町の将来に向け、良いまちづくりができますように・・・


弊社としても懲りずにこれからも提案をつづけていきたいと思います。

ありがとうございました。





2010年1月15日金曜日

【福井県敦賀港】5 ~再資源化再生木材「リバースウッド」現場受入~

平成21年11月16日から2日にかけて輸送された再資源化木材が約1ヶ月の製造工程を経て、新たな形になり、再度現場へ戻ってきました。

【再生木材「リバースウッド」現場受入】

現場では、製造期間中に束~根太設置までを完了しておかなければならなかったのですが、冬季の北陸独特の天候の中では、現場は思うように進みませんでした。
降雪、降雨の中、大工さんには様々な工夫をしてもらい、なんとか製造期間中に約1000m2もの下地を完成させて頂きました。

【下地設置状況】

いよいよリニューアルされた、再生木材「リバースウッド」の現地設置です。現場近くは、敦賀湾に隣接された遊歩道になっており、一般の方が多く利用されます。
一般の方には再生木材は珍しいようで、多くのお客様からリバースウッドの質問を受けます。本工事は前項の通り、前あった檜を原料に再生木材を製造したと言う説明をすると「無駄をなくされたんですね。素晴らしい発想ですね。」
と言うお声を数多くかけて頂きます。
このようなお声をかけて頂くと、地域に貢献でき、素晴らしい工事にたずさわれている事を改めて感じます。

【リバースウッド設置状況】

本工事は現地にあった既存の県産品檜デッキを撤去し、それを原料に新たな再生木材を製造し、同じ空間にボードウォークをリニューアルします。
新材には、原料となった檜が万遍なくいきわたるようにブレンドされました。搬入されたリバースウッドもいつもと変わりなく、ほのかな木の香りをただよわせてました。

【再生木材-リバースウッド-】


寄稿:sai近畿 M氏

2010年1月5日火曜日

2010年 本年もよろしくお願い致します。


西暦2010年を迎えました。
昨年7月にブランドロゴマークを上のデザインに変更したのですが、
今年は、このブランディングをしっかり行おうと考えています。

saiには次のような意味を込めています。

・・・彩りある景観を創出する
・・・優れた技術で優れたカタチにする
・・・再生・再利用を実現する
・・・水際にも強く、自然と交際していく
・・・大きなことから小さなことまで、地球に人に製品に向き合うスタンス
・・・豊かな発想で既成概念にとらわれない


1868年が明治元年なので、
今から150年前はまだ江戸時代でした。
我々日本人が、この150年間で得たもの、失ったもの・・・
それぞれ数え切れないほど、たくさんありますが、
未来へ向け、負を残さぬよう
今を生きる者として最大限の努力をしたいと思います。
そんな意思を上のキーワードにしています。
今年はこれをしっかりとオペレーションレベルで実践する年にしたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。