2012年10月15日月曜日

ブログ移設しました。

長い間このURLでご覧いただいたsai-BRANDブログですが、弊社情報管理の一環で社内サーバ内に移管いたしました。
新しいURLは、http://www.sai-brand.jp/blog/ となります。
掲載内容は、今まで人気の高かった「現場レポート」を中心に、新製品、新技術の開発秘話など、「開発会社」のノウハウも紹介できればと考えております。
これまで以上にご愛顧いただければ幸いです。



2012年8月31日金曜日

ピールド工法リーフレット

 
新しいリーフレットを制作しました。
ピールド工法といい、既設のデッキやボードウォーク、橋などの床板の表面をリバース(再生)する技術です。
今春に秋葉原UDXビル様にご採用いただきましたビジネスモデルを工法化したものです。
リバースデッキ工法に加え、新たなデッキ改修の工法として営業を強化して行きます。

ちなみにピールドトマトからご想像いただける通り、「ピールド」とは“剥く”という動詞の過去形となります。
痛んだデッキの表面を2mm程度加工するのですが、この程度の厚みを3次元に加工することにより、木の表情は大きく生まれ変わります。
 
「もったいない」という日本人の気質に、劣化診断という確かな技術を加え、使える資源は大切に次世代へ伝える。
弊社の経営理念「資源でありつづけるモノづくり」を体現した新たな工法の誕生です。
 

 

2012年8月29日水曜日

助成金をいただけることになりました


弊社で開発を行い、昨年グッドデザイン賞をいただいたTCDS(トラック・カーゴデッキシステム)ですが、いよいよ今夏よりプレセールスを開始しました。
まったくの新しい製品を、まったく未知の市場に出すため、営業先でお教えいただく情報、トラック業界の“あたりまえ”など、全てが新鮮で、新入社員当時に戻った気分です。

早速、数件の受注をいただき、手応えを感じ始めているのですが、これに加え嬉しいニュースが届きました。
朝日中小企業経営情報センターさん(朝日信用金庫さんの財団)と江戸川区役所産業振興課さんからダブルで助成金をいただけることになったのです。

江戸川区は製造業が多く、とりわけトラック関連の業者さんも多いことにも起因しているのでしょうが、地元からこのような応援をいただくことができ、非常に嬉しい思いです。
変わりゆく経済の中で、特に新規事業をご評価いただけたことは、企業として嬉しい限りです。

江戸川区産業振興課からいただける助成金は、新たな金型の開発費、事例を増やすためのモニター車への資材提供を行うことを考えております。
朝日中小企業経営情報センターさんからの助成金は、江戸川区を活性化できる仕組みづくりのために投資をしようと考えています。

企業は「儲け」なくてはなりませんが、どう儲けていくかはその経営次第です。
「儲」という文字を分解すると、「人」+「諸」、あるいは「信」「者」となります。
人とともにビジョンを抱き、そしてそれを信じ続けることのできる者になりたい。
人に対し、事象に対し好奇心を持ち、信じる心を忘れずに、新しい事業を進めて行きたいと思います。

2012年8月20日月曜日

F様邸デッキ工事 完成

デッキA



デッキB
  

F様邸デッキ工事が完了いたしました。
暑い中、職人さん達に頑張って作業して頂き、無事お盆前に引渡しをする事が出来ました。
お施主様にも大変気に入って頂け、無事に終わって一安心です。

デッキBでは、デッキに付随する物干しやパーゴラの柱など、小さい面積内で色々な取り合いが難点で、いくつか後悔が残るポイントも残ってしまったというのが、本音です。
限られた時間内でより良い現場判断をするという事が本当に難しいと、改めて感じる現場でした。

2012年8月7日火曜日

F様邸デッキ工事

東京都内のF様邸デッキ工事の報告をさせて頂きます。
<内容>
①既存デッキの改修(約20㎡)
②新築住宅の新設デッキ(約15㎡)
既設部

新設部
  【既設材の劣化】
 既設のデッキは、10年前くらいに作られたそうで、劣化状況がひどいという事で、改修依頼のお話を受けました。床板はとても柔らかく、少し力を入れるとポロポロと砕けてしまうほど傷んでおり、下地材も木口部や接合部付近はだいぶ腐食していました。

・目地が広いため、枯葉や土、ゴミなどが隙間から落ち、下に溜まる→水はけが悪くなり、湿気が溜まる。
・幕板がデッキの床下の隙間の大部分を覆っており、空気が抜けない。→床下の熱が下がりにくい。






真夏の作業はとても暑く、作業がなかなか進みませんでしたが、なんとか初日で撤去が終わりました。翌日からは新設・既設部のデッキ施工に入ります。

                                                    sai takizawa

2012年7月25日水曜日

グッドデザイン賞二次審査



昨日から明日まで幕張メッセで、グッドデザイン賞2012の二次審査会が開催されています。
今年は一般公開を行わないとのことで、他の作品を見ることができず残念です。
今年度は徳島の「ひょうたん島周遊船乗降場浮桟橋」(通称:徳島水上ステージ)を応募しています。
施主様や元請業者様との連名での応募としています。
「良い人間関係=良い仕事」となった好例です。
みんなで受賞できたら嬉しいですね。

2012年7月24日火曜日

第5回saiブランド製品・技術研修会を終えて【お礼】

去る7月12日(木)~13日(金)で弊社製品・技術研修会を沖縄で開催させていただきました。
会場が沖縄ということもあり、例年の半数ほどの方の参加となりましたが、その分、内容の濃い研修会となりました。

プレゼンの内容は、新開発系の技術ネタが多いため、伏せますが、参加者にIPadユーザーが多いこともあり、プレゼンの新たな試みとして、社内で活用しているIPad用の無料アプリPresenter(RICOH)を導入してみました。
説明者の資料が、参加者のIPadに配信されるだけでなく、説明者がページをめくると、参加者のIPad資料も同時にめくられるという優れもの。
配布した資料もダウンロードして持ち帰ることができます。
当日は、簡易的にdocomoのクロッシーによりLANを作ったため同時アクセス数が10人までと制限がありましたが、社内に無線LANがあれば簡単にペーパレス会議を実現することができます。
ぜひ、お試し下さい。

翌日はバスをチャーターして、沖縄の最新施工事例を見学しました。
前夜の懇親会の疲れからか、移動時間中は沖縄の美しい景色に目もくれず、参加者の皆さんはよく眠っておられました。
この現場が、最新施工例なのですが、web上で公に構造をお見せすることができません。
沖縄へ訪問する機会のある方は、ぜひ現地でこの新たな構造をご覧ください。

最新施工例見学後は、海洋博公園に移動し、これぞ沖縄という景色の中、約10年前に再生木材メーカーが挙って納品した「その後の姿」を見学しました。

このパーゴラ付のボードウォークは、弊社の前身、株式会社テトラの施工によるものです。
丸9年が経過した現在も、特段の不具合もなく、きっちりと機能していました。
しかし、他のメーカーのものは、「再生木材万能説」を否定するかのごとく材料の割れ、反り、クリープが激しく出ており、やはり、しっかりとした設計なくしては、素材の性能を発揮できないのだと確証しました。
特に紫外線、塩分量が本土の比でないこの地においては、沿岸域専用の仕様、設計が必要だと実証されました。


翌日は旧テトラの仲間で懇親会を持つことができました。
今回の研修会の段取りを全てサポートしてくれた不動テトラ沖縄営業所のH所長、O課長、本当にありがとうございました。

2012年7月9日月曜日

第5回saiブランド 製品・技術研修会を開催します

今年で5回目を迎えるsaiブランド製品・技術研修会を開催します。
昨年は東京で開催しましたが、今年の会場は沖縄県那覇市です。
弊社の沖縄での施工事例の見学だけでなく、再生木材各社の実績が多く集まる海洋博公園を訪ねます。
ほぼ10年前に納められた再生木材が、今、どのような状態にあるのか、果たして期待した性能を発揮しているのかなど、今後の素材開発、設計施工に大いに役に立つはずです。
まだ、お申込みをされていない方でも、下記連絡先へお申込みいただければ対応できると思います。
よろしければご参加下さい。

2012年6月26日火曜日

グッドデザイン賞2012 一次審査通過しました

弊社では昨年に引き続き、今年もグッドデザイン賞2012に応募し、応募対象が1次審査を通過致しました。
今年は、今春に竣工した徳島市ひょうたん島周遊船乗降場浮桟橋」を応募させていただきました。
弊社は自社設計施工では、徹底的にデザインにこだわります。
弊社のデザインは、いわゆる“抽象的なデザイン”ではなく、「機能美」的なデザインを志しています。

公共事業を多く手掛けているため、高い安全性を求められますが、この安全性はもちろんのこと、素材の性能を無駄なく、効率的に発揮するシンプルで力強いデザインを両立させるよう心がけています。
今回も徳島の方々にご縁をいただき、企画からお手伝いをさせていただくことができました。
徳島の街中に浮かぶ全長40mの巨大な水上ステージです。
この施設はNPO法人新町川を守る会が運営し、地元の方々はもちろんのこと、観光客に水面から水都徳島の魅力を伝えています。
また、徳島と言えば阿波踊りですが、この阿波踊りの会場にもなるそうです。
そんな徳島の新名所のデザインに参画できたことを誇りに思います。



さて、グッドデザイン賞の今後のスケジュールは以下の通りです。(グッドデザイン賞ウェブサイトより転載)
グッドデザイン賞は、毎年4月の応募から、一次審査・二次審査を経て、11月の受賞発表会・表彰式、翌年3月の受賞年鑑の発行まで、ほぼ1年にわたって展開する、日本最大のデザインアワードです。
以下、応募から公表に至るまでのプロセスを紹介します。

賞の種類


二次審査の結果が楽しみです。

2012年6月23日土曜日

Webサイト復旧致しました。

いつも株式会社saiブランドのホームページをご覧いただきありがとうございます。

この度、弊社ウェブサイトにおいてサーバー障害が発生し、
平素から弊社ウェブサイトをご覧いただいている皆様にご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

【6月25日現在】
現在、ウェブサイト、グループウェアとも復旧致しております。
お取引先様とのメール送受信も復旧致しましたので、これまで通りにご連絡をいただけます。
グループ会社の皆様におかれましては、5月1日以前の「サイボウズ8」の状態での復旧となっておりますので、グループウェアへのログイン方法にご注意下さい。
また、5月1日~6月25日までに更新したデータ(メール、共有ファイル等)は全て初期化されてしましました。
大変お手数ではございますが、対応の方、よろしくお願い致します。
http://support.fsv.jp/info/nw20120625_01.html

【6月23日】
現在、ウェブサイトは復旧致しましたが、業務で使用しているグループウェアの復旧作業を継続しております。
お取引先様やグループ会社の皆様にはご不便をおかけいたしますが、弊社との通信に関しましては今しばらくfaxをご利用くださいますようお願い申し上げます。

【6月20日】
弊社のデータを置いているファーストサーバにて、大規模な障害が発生し、弊社ウェブサイト、グループウェアが完全に停止致しました。
皆様には大変なご迷惑をお掛け致しますが、弊社との通信に関しましては、faxをご利用下さいますようお願い申し上げます。
http://support.fsv.jp/info/nw20120620_01.html




2012年6月20日水曜日

サーバダウンのため、ご迷惑をお掛けします・・・

弊社ではグループウェア サイボウズを導入しておりますが、データサーバにトラブルが発生したようで、メールが不通になっております。
http://support.fsv.jp/info/nw20120620_01.html

大変恐れ入りますが、解決まで弊社への通信は電話、faxにてお願い致します。


以上

2012年5月24日木曜日

府中小学校ルーバー工事②


府中小学校ルーバー工事が完成致しました。
製品販売の立場でありながら、図面から現場指導までサポートさせて頂きました。

デッキとは異なり、高い場所での作業になるため、高所作業車に乗る段階であらかじめすべての部材を加工をすることが施工では必須になります。
加工図や胴縁の種類別の番付表、施工図などのCADで出来る範囲の資料は用意しましたが、結局実際に作ると何ミリかの誤差は発生するのが当たり前だと思います。その誤差を、どう現場で調整をするかなどを考えて設計していたのですが、工場での胴縁とルーバーを止めるためのブラケットの加工の精度がとても高く、総延長、ブラケットピッチ、mm単位で完璧だったため、現場がとてもスムーズに進める事が出来ました。


高所作業車

点検口取付1

点検口取付2

点検口取付3
ベランダから



教室から

ルーバー材が52.5mmでピッチが200だったため、正面から見ると多少隙間が広く感じます。
これが100ピッチになると、エントランスから見ると壁のように見えてしまうため、ルーバーの設計は繊細で難しいものだと改めて感じる現場でもありました。

2012年5月21日月曜日

赤塚公園デッキ工事②

2号棟+14号棟

赤塚公園デッキ工事の完成報告です。
一つ一つの規模は小さいのですが、その分端部で下地やフェンスが関係してくるため、納まりに多少時間がかかりましたが、工事は問題もなく無事完成する事が出来ました。
この案件でもいつも通りに、竹田工業所さんにフェンスの製作を、デッキ工事はウェッジさんに依頼させて頂き、どちらも高い精度で納めて頂きました。本当に有難うございました。

フェンス柱
フェンスの柱がデッキの中心に来るように割付をしています。
再生木材は繊維がないため、変にずれたところでボルト締めしてしまうとすぐ割れてしまう恐れがあります。

柱位置
人の目線の高さが擁壁と幕板の隙間程の高さだったため、なるべく柱を奥に隠すような割付にしています。
写真では暗くて見えづらいですが、実際はもう少し明るいです。


1号棟

2号棟
14号棟


2012年5月18日金曜日

赤塚公園デッキ+フェンス工事①


赤塚公園近郊の戸建て住宅3棟のデッキ+フェンス工事です。
現場は5/17日に完成したのですが、完成写真がまだ取れていないため、作業前の状況を報告したいと思います。デッキ範囲としては、3棟とも8㎡ほどの小さい規模で、いづれもフェンスの取付までになります。

【難点】
1.人の目線の高さが、ちょうど幕板の二段目と擁壁の隙間の高さにくるため、デッキ下が歩行者から見えてしまう事。
2.デッキの形が台形で、規模も小さいため、コーナー部分で余計な下地が多くなる可能性がある事。
3.フェンスの柱は、デッキを挟んでボルトで固定する仕様なため、下地の配置に制限が出てくる事。

これらの問題点を解決するまでにかなり時間がかかりましたが、結果良い提案が出来たと思います。完成写真が撮れたらまた報告したいと思います。

打ち合わせ内容1

打ち合わせ内容2


sai takizawa

府中小学校ルーバー工事①

 広島県安芸郡に位置する府中小学校のルーバー工事です。
今回は「製品販売」という立場だったため、通常であれば資材を提供させて頂くだけが仕事の役割なのですが、図面を描き、加工図を描き、施工指導までサポートとしてさせて頂きました。
 横幅約40m、高さが約6mほどの施工面積になります。


墨出し
胴縁取付


1本ずつ取り付けるのは果てしない作業なため、このようにあらかじめ7~8本で1パネルとして、高所作業車で一気に取り付けを行う予定です。



足場が解体されるまで時間があったので、10m間隔くらいでルーバーを仮設置し、不陸に対してルーバーの設置に異常はないか確認していましたが、問題なく設置することが出来ました。
私にとって初めて西方面の職人さんと一緒にお仕事させて頂く機会だったため、初めは不安でしたが、とても腕が良い職人さん達だったので、スムーズに現場を進める事が出来たと思います。
19日からいよいよ高所作業者でルーバーの取付に入ります。

sai takizawa


2012年4月20日金曜日

葛西用水親水空間創出工事・・完成報告


H24年2-3月にかけて越谷市役所前の葛西用水沿いの藤棚下に張出ステージデッキを施工しました。
施工場所は、藤棚通りとして著名な場所ですが、歩道から護岸法面になっているため藤棚下を歩くには難関かな・・・といった現場でした。
今回の工事は、藤棚→葛西用紙への親水性を図ることを目的として藤棚下の護岸法面上に張出ステージデッキを設置するものでした。
施工範囲は、藤棚下に歩道デッキとして、L120×B3.6m、歩道デッキからW4.0m×24m;1箇所とW4.0×8m;2箇所の張出デッキを施すものです。
設計のコンセプトして、デッキ下の骨組み部のブレス材などを露出させず、すっきりとした構造を図るものとしています。
下地構成は、支柱材+大引材(H鋼材)+根太材(C形鋼、ハット形鋼)として、幕板で覆うことで、正面からは支柱のみが見えるだけの構造です。
またデッキ材は、水辺の親水ということで、水の耐吸水強い素材のリバースウッドAW(フライアッシュ含有人工木)を採用しています。
施工は、元請(山﨑建設様)が護岸法面の造成と基礎工の設置を行った後、下地工事を進めて行く形でした。
まずは、支柱固定の後施工アンカー打設工からのスタートです。
かなりの数量があり、4日間の日数を要しました。その後は、支柱の設置とレベル合わせ、大引材をラフタークレーンで吊り込んで設置を行い、レベル調整の上、根太材を設置していきました。
今回は、ステージ仕様のため通常は、大引の上にじかに根太鋼を設置するのですが、歩道デッキ部に関しては、スロープ形状でもあり、連接の歩道とのレベルすり合せのため、レベル調整の工数が増えますが、大引H鋼に支持脚を立てた上、ハット型根太鋼を設置する工法を採用しています。
大引の折れ点とスロープとの接合など現場として難しいものですが、以前より弊社の仕様の工事をお願いしている藤枝市の竹田工業所さんに当現場の下地施工をお願いし行いました。
現場での微調整など柔軟に対応してもらい良い下地が完成できました・・・ありがとうございましたm(__)m
下地の進行と並行してデッキ貼り工事もスタートしています。
施工は、北十間川(スカイツリー下現場)を担当した、弊社お馴染みのウェッジで行っています。今回の留意点は、防護柵支柱とデッキ目地の取り合い、貼り方向違う張出部と歩道部の目地の取り合い、幕板とデッキの目地の取り合いなど細かいところまで目配りをしての施工を要求しましたが、期待通りの作品となったと思います・・・施工中、雪/雨に見舞われ工期など大変でしたが、いつもながら高いスキルでの施工に感謝していますm(__)m
また、今回の防護柵には、ソーラー照明付支柱を数本ごとに設置し、夜間フットライトとして機能するよう施し、安全性を高めるともに夜の景観にも一花を咲かしています。
藤が満開となる頃、このデッキを歩くことが、待ち遠しいです。
当工事にあたり、元請の山﨑建設様、下地担当の竹田工業所様、デッキ担当のウェッジ様、他関係者の方々にお礼を申し上げます。