2010年4月26日月曜日

リバースデッキ工法PV【敦賀港ボードウォーク改修工事】



本年3月に完工した敦賀港金ケ崎緑地ボードウォーク改修工事のプロモーションビデオを元請業者である伊原建設株式会社様が製作してくれました。
本工事は日本で初めて木材をスクラップ控除し、再生木材の資源として使用したもので、エコロジーが叫ばれる今日、非常に意義の高い工事とすることができました。
伊原建設様は、発注者様である敦賀港湾事務所様との連携を非常によく取られており、工事をこのようなPVにまとめて下さり、工法を提案をさせていただいた我々にとっても非常に嬉しい産物をいただくことができました。
また、快く本ウェブサイトへの掲載の許可をいただきましたこと、誠にありがとうございました。
この施設が広く福井県民の方々に愛され続けることを祈っております。

2010年4月21日水曜日

新製品「マルチユースキャップ」発売開始します

先月お伝えした「マルチユースキャップ」を5月中旬より発売開始します。


これは地覆材(緑化桝)をボルト固定する際に空いた表面の孔をふさぐという用途です。
我々の業界では何かとM12ボルトを使用しますが、これを締め付けるソケットレンチが十分に入る径がφ30mmなのです。
本製品の内径はφ30mm、外径はφ40mmなので、余裕を持ってカバーできます。

そして、新たな利用方法として、下の写真のような根太の固定ボルト孔のカバーです。
根太の上には当然、デッキ材が設置されますので、キャップの凸部が浮陸として感じないように、フタの厚みを1mmに抑えています。
キャップをする際に、軽くシールをすると、ボルト固定孔を水密状態にすることができます。
これにより根太の腐食が大幅に低減されることになります。
施設の長寿命化が叫ばれる今、改修提案の武器にしたいと考えています。

この製品を開発しようと考えたのは3月に完工した福井県敦賀港の現場です。
この孔にきちんとコーキングが打ってあった根太は径年後もしっかりと健全な状態を保っていましたが、そうでない根太は、この孔から腐食が進行し、明らかな違いが認められました。

最も使用頻度が高いと予想されるのが、この手すりのエンドキャップです。
リバースウッドφ40mmにドンピシャとフィットします。

そしてあったら便利なのがこれ。
ベンチのレベル調整などに活用しようと考えています。
自動販売機の脚からヒントを得たのですが、ベンチやテーブルの脚にM12ボルトを固定することで簡単にレベル調整が可能になります。
固定型ベンチが多い土木業界では、あまりこの用途は期待できませんが、あったら便利だとお思いになりませんか?

このようにひとつの製品で多用途をこなすため、安易に「マルチユースキャップ」と命名しました。
皆様からのアイディアも是非お待ちしております。

2010年4月17日土曜日

【千住N様邸バルコニーデッキ】

前回の「神業」でレポートした現場が完成し、本日、施主検査がありました。
完成した姿がこれです。
河原泰建築研究室らしい外観デザインです。
弊社で設計施工したのは、2階の屋根の上に見えるフェンスと一体となったバルコニーデッキです。
デザインのアクセントになっていますか?


奥行き、7200mm、幅2400mm、4000mmRの形状で、鋼製の下地にフェンスを取りつけ、クリアー色のポリカーボネートを固定しています。
ポリカが透明なので、写真では分かりずらいかもしれません。


バルコニーへは、吐き出し口から3段でアプローチします。
この階段部の桁と、これと取り合うフェンスの支柱の設計には苦労しました。

何せ、デッキ部分のフェンスの高さがH1100mmで、高さ150mmの階段を2段降りたところですから、そこに設置する手すりの高さはH1400mmとなります。
この高さの手すりをRしている桁に固定し、安定させるのですから・・・。
ま、このsai-BRANDオリジナル手すりの応用力の高さが確認できたのでよしとしましょう。


ポリカーボネートを固定するため、どうしてもバルコニーの内側、外側で同時に作業をする必要があったので、弊社受発注担当者の竹内に同行してもらい、まさに猫の手も借りたい状態での作業でした。
いつも電話でしかお話させていただいていない全国のお客様の皆さま、これが受発注担当の竹内です。
宜しくお願いします。

この現場のすぐそばに、5年前に設計・施工させていただいた「Hair Salon NOHIRA」があります。
帰り道にご挨拶に立ち寄らせていただきましたが、とてもこのルーバーを気に入っていただいているご様子。
「何もしなくてもいいからすごく楽」とは奥様の弁。
今回のN様邸他、この北千住界隈で、4件ほど仕事をさせていただきましたが、すべて紹介は野平さんだそうです。(前述のヘアーサロン)

公共事業が多い弊社ですが、このような現場を終えると、生活の中の製品づくりも積極的にやっていきたいと思う今日この頃です。






2010年4月15日木曜日

神業・・・【千住N様邸バルコニーデッキ】

河原泰建築研究室さんの仕事をよくお手伝いさせていただいています。
土木の外構工事の仕事がほとんどなので、建築の需要は、普段と違った経験ができて楽しいものです。
しかし、今回ばかりは楽しいとは言えない現場です。
下の写真ですが、電線と躯体との隙間の1mほどの空間に、ユニック車のブームを差し込み、半円の架台を吊り上げるのです。
この写真は、準備中に撮影したのですが、吊り上げ作業中は、私も人工として労働していたため、写真を撮影する心境にもなれませんでした。


ブームを最大まで伸ばし、ようやく軒を交わしたところで、上階に移動し、人力で架台を水平にし、設置しました。
この間、建物や電線に架台やブームが触れないよう細心の注意を払いましたが、さすが、気心の知れた施工メンバーです。
準備段階での打ち合わせ通りにうまく事が運びました。
「さすが」の一言に尽きます・・・。
というか神業でした・・・。

架台を吊り上げてしまえば、あとは図面通り。
所定の箇所にコーチボルトを打ちこみ、架台を固定し、レベルを出し、手すりを組みつけます。
この手すりは、今春より発売開始予定の戸建用のシステム手すりです。
第1段がRのついた変形バージョンとは先が思いやられますが・・・。

地上から見上げるとこのような感じです。
この風変わりなデザインに良く馴染んでいませんか?
この建物を設計している河原泰建築研究室さんは、風や光を取り込むのが非常に上手で、いつも現場(その前に図面)に来ると驚かされます。

明日はデッキ材と手すりのポリカーボネート板の設置です。
施主様の笑顔が楽しみです。