2009年2月14日土曜日

新製品(用途)開発

このブログでも度々ご紹介させていただきました弊社のお客様「TWマリーナさん」より以下の宿題をいただきました。


1.施設内で契約艇の塗装をするのだが、粉塵が出て困っている
2.大型の船舶(15m級)が多いため、専用の立屋を造ると大きくなりすぎてしまう
3.塗装ヤードはイベント等でも活用するため、仮設で何かできないか


 このような宿題を昨秋にいただき、年末まで暖めていた企画(設計)をこの度、ご採用いただくことになりました。





上の写真は、皆さんの職場や街中でもよく見かける旗ポールです。
今回は、このポールのメーカーであるサンポールさんの協力を得、新たな用途を開発しました。

これが我社の新製品です。←クリックしてみて下さい。

アルミのポールを3.6mピッチに設置し、ポール間に塗料飛散防止ネットを取り付けるのです。
そう、社旗や安全旗を揚げる要領ですね。
ネットを張ると、ヨットのセールのように風を受けることになりますが、このマリーナさんの作業管理基準である風速10m/sまで作業可能にできるよう、風圧計算を行い、ポールと基礎の構造を決定しました。

また、ポールの反対側になる壁は、近い将来、緑の壁に生まれ変わる構造としています。
今回の工事でH型鋼を柱に使うのですが、この柱を使い壁面緑化を計画しています。
マリーナの所在する東京都●●区では土地利用にあたり、厳しい緑化条例があるのですが、この壁面を緑化することにより約70㎡もの緑が得られるのです。

工事は3月初旬からを予定しています。

TWマリーナさん同様、敷地を有効に使いたいため、塗装ブースを設けているマリーナは少なく、敷地内でどうにか塗装を行っているマリーナが多いのですが、船底塗料をケレンする時に飛散する削りカスが宙を舞い、海や近隣に堆積する事例が各地で見られます。
TWマリーナさんは、いち早くこれを問題視し、対策を講ずる判断をされました。

ポールは使用する度に簡単に抜き差しできる軽量なアルミポールです。
塗料飛散防止ネットは、マンション等の塗装によく使われている汎用品です。
安価な投資で高い機能性が得られることを期待して工事の準備に入ります。