2009年2月6日金曜日

焼津漁港ステージデッキ現場レポート4



鉄骨組に目処が立ち、今日から仕上げ材となる再生木材を敷設していきます。
何度も書きましたが、鉄骨組は工場でのプレカットを徹底し、現場ではボルトアップするだけという工法を採用しました。
これにより現場で排出される鉄くずは「ゼロ」になり、汚い溶接痕も一切ない「きれいな現場」を実現することができました。
パーゴラや東屋といった外構製品は部材のプレカットは当たり前なのですが、この規模のデッキをプレカット工法で仕上げるには、事前の測量、設計が完璧でなければなりません。
何せ柱が116本もあるのですから・・・
しかもこの柱にデッキの下地となる大引や根太だけではなく、防護柵やスロープが取り付くのですから。
鉄骨の加工を委託した竹田工業所さん(藤枝市)の精度の高い仕事で、現場はほぼ完璧な状態で仕上がりました。


ここまで来たら、仕上材となる再生木材にもプレカットを施そうと、施工協力をいただいている共和成産さん(藤枝市)へリバースウッド材を搬入し、ビスの下穴を加工することにしました。
共和成産さんは、木工加工であれば不可能なことはないと思えるほど最新の機材を揃えられています。
このビスの下穴加工は一見大した作業には見えないのですが、現場で行うと、その深さ、位置が少なからず狂ってきます。また、加工の際に出る木粉も相当な量です。
これらの問題を工場加工を行うことで全て払拭できるのです。







下穴加工を施したデッキ材を現場へ搬入しました。
ここで秘密作戦を決行します。
搬入したデッキ材の木口にある仕掛けをしました。
これがデッキを美しく見せるためのノウハウなのですが、完成後にその効果が判明するでしょう。







搬入したデッキ材を図面通りにレイアウトしていきます。
「レイアウト」と言えば簡単に聞こえますが、デッキは「通り」が命です。
17m角のデッキですから対辺は17m×√2=24mとなり、この24mの通りをきっちり美しく仕上げるのが職人の腕にかかってきます。
職長のAさん、美しい仕上がりを期待していますよ!







追記
今日は元請さん(橋本組)主催の安全講習会が開催されました。
平時「当たり前」と思っている作業が油断を呼び、大きな事故に繋がるといった内容でしたが、最近起こった実際の事故の事例をご紹介をいただき、大変分かりやすい講習会でした。
我々の作業も安全面では大した危険はないように思われますが、落下、電動工具の不適切使用、長尺資材(重量物)の運搬等々、事故の原因に繋がる要素は無数に存在します。
「当たり前」の作業を「当たり前」にこなすのが技術です。
「気を引き締めてプロの仕事をする」いい機会になりました。