2011年7月30日土曜日

山陰地区 事例紹介

現在工事を進めている島根県隠岐の島の海士港先灘海岸ボードウォークの現場打ち合わせを行うため、現地へ出張しました。
この写真は3年前に施工した第1期工事の事例です。





今回は、この延長となる第2期工事です。
1基工事が砂浜と取り合うボードウォークだったのに対し、2期は捨石被覆護岸上にコンクリート基礎を設け、ボードウォークを敷設する工事です。



現場は墨出しが完了し、支持脚ボルトを立て、根太の設置が始まっていました。
この1工区と2工区を結ぶ箇所に、人道橋を設置します。
工区がこの橋により繋がった時に、工事は終わり、この浜辺をゆっくりと散策できるようになります。
1工区目はすでに解放されており、夏休みに入った子供たちがビーチボールで遊ぶ姿を見ることができました。
フェリーで隠岐の島を離れ、境港を経由し、最近、米子周辺で携わった案件を見学しました。
sai山陰(成洋エンジニアリング山陰営業所)とは、毎日のように電話のやり取りをし、細かな設計対応や納品スケジュールの調整をしているのですが、苦労して設計フォローした計画が完工し、現実のものとなっているのを見ると、チームワークの大切さと、それゆえの充足感を得ることができます。

米子周辺事例1
皆生海岸「海風の足湯」

お湯と取り合う計画なので、もちろん沿岸仕様で設計されています。



米子周辺事例2
皆生みどり苑「壁面ルーバー/階段ルーバー」
米子周辺事例3
米子工業高校「壁面ルーバー」

このルーバーの設計は、現在の弊社のルーバーシステムの標準になっているもので、ユニットごとに、貫通ボルトを通し、振れ止めにカラーパイプを使用することにより、デザイン性と剛性を高めています。


この山陰地区においても、数年前から天然木がら再生木材へ需要が大きくシフトしています。
確かに、このルーバーのような後でメンテナンスがしにくい箇所への設計には、非常に有効な素材と言えるでしょう。
ただ、先に挙げた海士港のボードウォークのように、風景に溶け込むという点においては、まだまだ製品の改良に余地があると思います。
このように各地のディーラーと共に共通の意思を持ち、共に仕事をすることにより、たくさんの改良を行い、現在のsai-BRANDの製品仕様として結実しています。
再生木材リバースウッドが世に出てほぼ10年となります。
この間、思考錯誤を繰り返し、ようやく製品の本来求められる“メンテナンスフリー”を実現できるようになってきた気がします。
これを更に向上させていくには、製品、設計、施工の品質をバランス良く進化させていかなくてはならないと思います。
製品がどんなに進化しても、間違った設計や、施工をされてしまうケース。
一方、どんなに良い設計や施工をしても、製品の品質に問題があるケース。
不具合には様々なケースがありますが、これを進化の糧として行くためには、製品、設計、施工のどれも疎かにすることはできません。
製品開発から設計、現場施工まで、一貫して対応する現在の体制を、今後もしっかりと継続・維持・発展して行かなければと、認識を深めた山陰出張でした。

最後になりましたが、sai山陰の皆様、主張中、お世話になりました。