2009年8月17日月曜日

9千円の価値観と世相


お盆に夏休みをいただき、ヨットで西伊豆へクルージングに行きました。
もうかれこれ20年近く、大学の仲間で清水港に船を舫っています。

皆さんは「ヨットに乗っている」と聞くとどう思われますか?
よくある先入観で

ヨット=金持ち
ヨット=優雅
ヨット=セレブ

などとお思いではないでしょうか?

我々のヨットは28ft。
これはだいたい車2台分の大きさです。
船内には大人4人がゆったりと寝むることができる空間があります。

セレブ?


これを20年間変わらず、メンバー4人で月々9千円の会費で維持しています。
9千円といったら人それぞれ色々な価値感があるでしょうが、私は安いと思います。

私にとってヨットの魅力は、
「生活空間がそのまま移動する乗り物」であり、
「常に”今”の一歩先を見据え、最高と思われる”今”をつくる」行動理念にあります。

これを例えると、
西伊豆の気に入ったきれいな景色を目の前にアンカリングし、
気の置けぬ仲間と語らい、眠る時間。

荒れた海で、今ここにいるメンバーとその実力を考え
セールプラン、コースを選択する瞬間。

そんな日常生活では得られない時間をヨットは与えてくれます。

ここで得られた時間は
仕事にもたくさんの恩恵を与えてくれます。

特に海辺での仕事が多い私達には
ちょっとした経験が発想になり、絵になり、実現に繋がることが多々あります。

好きなフィールドで仕事ができるのは幸せなことです。
ただ、これは与えられたものではなく、
手を伸ばし、もがき、あるいは楽しみ、経験してきたものです。


9千円の価値観。
決してセレブなものでなく、
誰にでも費やせる費用だと思います。

ただ、そこにどんな価値観を置くか
どう行動するか

集団や市場を判断するのではなく
ひとつの光がどんな力を持つのかを判断できる世の中であって欲しいと思います。

夏の終わりには衆議院選挙、横浜市長選挙もあります。
「だってこうだろう」「そんなんでしょう」
という世評を捨て、

自らが体験し、しっかりとしたものを語れるような人でありたい。
そんな人を選びたい。
そんな世の中にできるよう
個をしっかり見極められる時代がくるといいですね。