2009年1月28日水曜日

焼津漁港ステージデッキ 現場レポート1



1月26日、27日
いよいよ工場でプレカットした鉄骨部材を現場に設置します。
まず、柱を立てる位置の測量を行います。
構造物の外枠となる法線をトランシットを用いてきっちりと出し、これを基準点とします。
次に図面通りにX軸(横軸)、Y軸(縦軸)をそれぞれ2mピッチで追い、その交点が柱位置となります。


このようにX軸とY軸が交わると1辺が2mの大きな四角が連続的に描かれます。
この日は風が体感風速が5mほどあり、非常に寒い。
前日まで海に出ていた私は、寒風に体が慣れていましたが、今まで工場作業をしていた作業員さん達は大変です。
凍える手足を温めながら、測量と墨出し作業を進めました。


測量を行う傍らで、別の作業班がアンカーボルトを組んでいます。
このアンカーボルトは柱を支える大切な部材で、構造物の重量を全てこのボルトで支えます。
規格はM16×230mmで、130mmがコンクリート地盤に埋め込まれます。
このボルトの使用本数は4本/柱なので、柱数116本×4本=464本となります。
この数分、コンクリートを削孔しなければなりません。


深さ130mmの孔をコンクリートにあけ、アンカーボルトを設置します。
写真にある赤いキャップがケミカルアンカーで、ガラスに薬剤が注入されており、ハンマードリルでねじ込むと、ガラスが割れ、薬液が化学反応を起こし急速に硬化していきます。

26、27日は、測量、墨出し、削孔、アンカー立て464本(柱116本分)を終えました。
これを基礎とし、明日はいよいよ鉄骨を組んでいきます。