2009年3月14日土曜日

コストバランスについて

ここは都内でボードウォークを施工中のとある現場だ。
陸地と砂浜の境界にあるボードウォークの改修工事だ。
我々もこの計画にはプロポーザルをしたが、結局、コスト面からこの仕様が選択されたようだ。
「改修」を主な業務とする弊社にとって、既設の構造物が「なぜ傷んだのか」という劣化診断とその対応策を講ずることをノウハウとしている。
ここは「飛砂対策」がその鍵となり、下地構造の改善が、解決要因となる。
しかし、残念なことに海辺で、一般住宅と同じアルミ根太と鋼製束が使用されている。

これでいいのかと問いたいが、選択肢の重要な要素にイニシャルコストがある。
ランニングコストや、ライフサイクルコストという計画段階では見え難いコストを発注者へどう見せていくかという課題を胸に、今後の糧としよう。