2009年2月18日水曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート6


焼津漁港ステージデッキのデッキ貼工も外側の立て幕板貼工(写真右の鉄骨部に貼り予定)と仕上げ調整を残した状態となりました。
仕上げ調整は目地の通り,ビスの通り・打ち位置・打ち忘れ,デッキ材の割れなどをチェックし,貼ったままで手直しできる箇所においてはその状態で修正を掛けますが,それ以外は貼り替えを行っていきます。
仕上げという名の通り,この作業は,デッキの貼り作業が大方終わった時点で行う予定としています。
写真背後の支柱に設置予定の手摺は2/19に現場搬入となっています。
手摺設置の許容は5mmとしておりますが,現場鉄骨立込時の調整等で3mm以内での支柱の設置となっています。手摺搬入と同時に手摺メーカー風憩セコロさんが現場指導に来て下さるので,指導のもと手摺の設置を行っていきたいと思います。


現状までのデッキ貼工の中での留意するところであった手摺支柱とデッキ材の取り合い(写真左;2枚の板の目地センターで柱芯と取り合う)も概ね出来ておりデッキと支柱の見た目のバランスも保たれております。
また1:4勾配スロープ部(写真右;色合いの変わっている箇所で手前から奥に下っています)の下段上段のデッキ面とスロープデッキ面の取り合い,支柱とスロープ部デッキの取り合い(ステージデッキと同じ管理基準)にも大きな誤差の発生もありませんでした。鉄骨部の調整に時間を要しましたが,無事に貼り終えることができました。
このような状況下ステージデッキは段々と完成に向け作業が進行しています。

2月16日は,見晴台の鉄骨部の設置が開始となりました。
施工担当は引き続き藤枝市の竹田鉄工所さんが担当となります。
見晴台は,GL+1.8mの高さの八角形ステージ,GL+1.65mの高さの踊り場,さらに踊り場から両サイドにおりる階段の構成になっています。施工面積は狭いですが,高さ・意匠・形状の関係から鉄骨部はステージデッキとは違い工場にて溶接を行い,ユニット化したものを現場に搬入しました。

見晴台という通り高台に設置するため資材の搬入は基礎コンクリートにアンカー打設したのち支柱を建て込み各パーツを立て込みを兼ねて25tラフターにて行っています。
このような状況で作業を進行するわけですので,立て込みに要する時間は非常に短く,立て込み後のレベル調整を含み,概ね1日作業で完了となりました。
次回からはデッキ貼りへと進行していきます。














2009年2月14日土曜日

新製品(用途)開発

このブログでも度々ご紹介させていただきました弊社のお客様「TWマリーナさん」より以下の宿題をいただきました。


1.施設内で契約艇の塗装をするのだが、粉塵が出て困っている
2.大型の船舶(15m級)が多いため、専用の立屋を造ると大きくなりすぎてしまう
3.塗装ヤードはイベント等でも活用するため、仮設で何かできないか


 このような宿題を昨秋にいただき、年末まで暖めていた企画(設計)をこの度、ご採用いただくことになりました。





上の写真は、皆さんの職場や街中でもよく見かける旗ポールです。
今回は、このポールのメーカーであるサンポールさんの協力を得、新たな用途を開発しました。

これが我社の新製品です。←クリックしてみて下さい。

アルミのポールを3.6mピッチに設置し、ポール間に塗料飛散防止ネットを取り付けるのです。
そう、社旗や安全旗を揚げる要領ですね。
ネットを張ると、ヨットのセールのように風を受けることになりますが、このマリーナさんの作業管理基準である風速10m/sまで作業可能にできるよう、風圧計算を行い、ポールと基礎の構造を決定しました。

また、ポールの反対側になる壁は、近い将来、緑の壁に生まれ変わる構造としています。
今回の工事でH型鋼を柱に使うのですが、この柱を使い壁面緑化を計画しています。
マリーナの所在する東京都●●区では土地利用にあたり、厳しい緑化条例があるのですが、この壁面を緑化することにより約70㎡もの緑が得られるのです。

工事は3月初旬からを予定しています。

TWマリーナさん同様、敷地を有効に使いたいため、塗装ブースを設けているマリーナは少なく、敷地内でどうにか塗装を行っているマリーナが多いのですが、船底塗料をケレンする時に飛散する削りカスが宙を舞い、海や近隣に堆積する事例が各地で見られます。
TWマリーナさんは、いち早くこれを問題視し、対策を講ずる判断をされました。

ポールは使用する度に簡単に抜き差しできる軽量なアルミポールです。
塗料飛散防止ネットは、マンション等の塗装によく使われている汎用品です。
安価な投資で高い機能性が得られることを期待して工事の準備に入ります。

2009年2月12日木曜日

焼津漁港ステージデッキ現場レポート5



デッキの穴明け加工は1995mm材540枚を共和成産の工場に持ち込み根太ピッチに合わせた位置にNCを使用し穴を空けていきます。
加工能力は,一日当たり300枚程とのことで,現場での人力による穴明けの精度と作業効率を考えると,かなりの作業時間の低減に繋がります。
また座掘深も一定となり,ビス頭の出入りも無くなり一定となり,安全かつ見た目も良好となります。




工場にて穴明け加工を施した材料を現場に搬入しいよいよデッキ貼りのスタートとなります。
まずは根太に対して直角で貼りスタートとする法線の決定が必要となります。
今回の配置計画は写真背後の手摺支柱を必ず2枚のデッキ材のセンターで取り巻くこととしていますので,手摺支柱の配列起点となる最奥の柱を基準としてデッキ貼りをスタートしました。
デッキ貼りにおいて再生木材の欠点でもある熱膨張帳による目地間隔んの問題があります。弊社では最大膨張を2m材を基準として5mmとしています。これを維持するため貼り始めの午前・午後と各休憩時に材長を計測しその時の伸び長を5mmより控除して貼るようにしていきます。
5mmの間で材料の動きを制御するということになります。
また,材料表面にもサンディングによる目があります。一定方向に貼ってしますと表情のない仕上がりになってしまいます。目を確認しないでただバラバラに貼っていくとしまりのない仕上がりになってしまいます。
当現場では,目を1列ごとに逆目にするようにしました・・・よく見るサッカー場の芝目のような仕上がりにしました。これにより無表情な再生木材にもインパクトがでて生きた表情をみせてくれます。








このような管理の中,デッキ貼りをスタートして行きました。
手摺支柱のデッキの取り合いもすべて設計通りとなり,デッキ貼りを進めて行きました・・・天気にだけには電動工具を主流とする作業ですので敵いません。
2/10の午後には突然の夕立に襲われ作業を中断せざるを得ませんでした。
仕上げの終盤でもあり少々先の工事に不安もありましが,夕立が去ったあとステージデッキの背後から虹が上がりました。
きっとこれから先の工事も順調に進むでしょう・・・そんな気にさせてもらった一瞬でした。







2009年2月6日金曜日

焼津漁港ステージデッキ現場レポート4



鉄骨組に目処が立ち、今日から仕上げ材となる再生木材を敷設していきます。
何度も書きましたが、鉄骨組は工場でのプレカットを徹底し、現場ではボルトアップするだけという工法を採用しました。
これにより現場で排出される鉄くずは「ゼロ」になり、汚い溶接痕も一切ない「きれいな現場」を実現することができました。
パーゴラや東屋といった外構製品は部材のプレカットは当たり前なのですが、この規模のデッキをプレカット工法で仕上げるには、事前の測量、設計が完璧でなければなりません。
何せ柱が116本もあるのですから・・・
しかもこの柱にデッキの下地となる大引や根太だけではなく、防護柵やスロープが取り付くのですから。
鉄骨の加工を委託した竹田工業所さん(藤枝市)の精度の高い仕事で、現場はほぼ完璧な状態で仕上がりました。


ここまで来たら、仕上材となる再生木材にもプレカットを施そうと、施工協力をいただいている共和成産さん(藤枝市)へリバースウッド材を搬入し、ビスの下穴を加工することにしました。
共和成産さんは、木工加工であれば不可能なことはないと思えるほど最新の機材を揃えられています。
このビスの下穴加工は一見大した作業には見えないのですが、現場で行うと、その深さ、位置が少なからず狂ってきます。また、加工の際に出る木粉も相当な量です。
これらの問題を工場加工を行うことで全て払拭できるのです。







下穴加工を施したデッキ材を現場へ搬入しました。
ここで秘密作戦を決行します。
搬入したデッキ材の木口にある仕掛けをしました。
これがデッキを美しく見せるためのノウハウなのですが、完成後にその効果が判明するでしょう。







搬入したデッキ材を図面通りにレイアウトしていきます。
「レイアウト」と言えば簡単に聞こえますが、デッキは「通り」が命です。
17m角のデッキですから対辺は17m×√2=24mとなり、この24mの通りをきっちり美しく仕上げるのが職人の腕にかかってきます。
職長のAさん、美しい仕上がりを期待していますよ!







追記
今日は元請さん(橋本組)主催の安全講習会が開催されました。
平時「当たり前」と思っている作業が油断を呼び、大きな事故に繋がるといった内容でしたが、最近起こった実際の事故の事例をご紹介をいただき、大変分かりやすい講習会でした。
我々の作業も安全面では大した危険はないように思われますが、落下、電動工具の不適切使用、長尺資材(重量物)の運搬等々、事故の原因に繋がる要素は無数に存在します。
「当たり前」の作業を「当たり前」にこなすのが技術です。
「気を引き締めてプロの仕事をする」いい機会になりました。

2009年2月4日水曜日

焼津漁港ステージデッキ現場レポート3



突出した柱は,転落防護柵の柱も兼ねています。
ステージデッキ側と外側には化粧板が施されますが,柱間にはアルミの格子パネルが取り付きます。
そのためその面には,塗装を施します。
塗装法は,金属との密着を高めるため,まずエッジングプライマーを塗布し,次に塗料との密着のためのエポキシ系のプライマーを塗布し,最後に仕上げ塗装となります。
仕上げ塗装は二度塗りとしていますので,本日の作業は,最初の本塗りとなり,一日養生したのち最後の仕上げ塗装を施します。
概ね,鉄骨工は完了となってきました。
明日はいよいよデッキ材の搬入となります。
次回のレポートではデッキ材の施工状況をアップしていきます。


鉄骨組上げもいよいよ最終調整となります。
ここで重要になるのは,鉄骨の上にデッキ材を敷設するため根太の継ぎ目で凸凹がないことと根太通りに波がないことです。
そこで計画高に合わせ,各支柱ごとにレベル計測を行い調整をかけます。
調整方法は下げの場合はベースプレートの受けボルトを下げ,上ボルトの締め付けで容易にできますが,上げの作業は鉄骨が一体化してるためボルト回しだけでは動かずジャッキアップを行い一度ベースプレートを浮かせ計画高に調整します。
調整目標は根太通しで5mm程度としていましたが,当現場では全体で3mm程度の仕上げとなり。非常に優秀な精度となりました。



鉄骨の組立は,ベースプレート+支柱,大引材,根太材の構成となっています。
ボルトアップの組上げのため,作業スピードは速まりますが,地盤面より1~1.3mの高さでの作業となり雨の天気では安全とボルトの締め付けに良くないので天候が問題となります。

先週の金曜日以降は,雨の天気のため主要部材の概ねの組上げが完了していることもあって現場作業は中止としました。



2009年1月28日水曜日

焼津漁港ステージデッキ 現場レポート2



昨日までに終えた夥しい数のアンカーを基礎に、本日から鉄骨を組み上げます。
まずは柱を立てるのですが、ここで最も大事なのがレベル(水平)です。
下地となるコンクリートは、雨水を排水するために勾配が付いています。
すなわち、地盤が水平ではないのです。
よって、柱箇所ごとにその地盤の高さを測量するのです。
以前は水糸を張って水平高さの基準を作っていましたが、今はその作業をレーザーで行います。
写真をクリックして拡大していただくと分りますが、海際で作業をしている人がレーザー受光機を持って水平を出しています。


全てのボルトのレベルを取り、このように柱を設置します。
今回の工事は極力亜鉛めっきと溶接をしない設計としましたが、さすがにベースプレートと柱のインナー鋼だけは溶接が必要でした。
柱上部からの雨水の浸入に対応するため、柱とベースプレートの間に隙間を持たせ、排水構造を設けています。
前記したコンクリート地盤の高さの違いは、ベースプレートとコンクリートの隙間となって現れます。
この隙間は鉄骨組みが完了した後に、型枠を組みコンクリートを充填します。



次に柱と柱を結ぶ「大引:おおびき」を設置します。
今回の大引は柱スパンが2mと大きいため、C型鋼の100*50t3.2を背中合わせに2本ずつ設計しました。
もちろん柱と大引は、M10ボルト(SUS304)で固定し、設置しやすく分解しやすい設計にしています。
工場で行った「プレカット」とは材料の長さを切りそろえるだけではありません。
固定するボルトを挿入する穴も工場であけ、現場では設計図に基づきボルトアップするだけの構造で、さながら巨大なプラモデルといった感じです。
これにより、現場の工期が早まるだけでなく、現場でゴミが発生しないというメリットも享受できます。

前記だけでは分り難いと思いますので、部分詳細です。
このように柱の両側面にC型鋼をレイアウトし、上からの荷重をこの2本の大引で均等に受け、その力を柱に伝える構造としています。
大引の天端に空いている穴には「根太」が固定されます。
根太は大引と直交する部材で、デッキ材を留める構造部材です。







根太を仮置きした図です。
昨日までの土台づくりには時間がかかりましたが、プレカットが活き、かなりのハイペースで構造体を組み上げることができました。
ここまで来ると、構造体の最終的な仕上がりが分かりますね。
護岸の端までせり出した開放感の大きなステージデッキのアウトラインが見えてきました。

この現場は大きな公園なのですが、この現場の真横まで、散策路が付いており、毎日散歩に訪れる方々が気軽に声をかけてくれます。
「何を造ってるんですか?」「すごく広いスペースだね」「いつできるんだ?」等など。
毎朝、現場の始まる8時前からお年寄りがグランドゴルフを楽しんでいます。
小さなお子さんを連れたお母さんが散歩を楽しんでいます。
海が好きな人々が気軽に訪れることのできる施設として焼津の新たな名所になるといいですね。
明日からはライターが交代します。
現場からリアルタイムで施工状況をお知らせできればと思います。

焼津漁港ステージデッキ 現場レポート1



1月26日、27日
いよいよ工場でプレカットした鉄骨部材を現場に設置します。
まず、柱を立てる位置の測量を行います。
構造物の外枠となる法線をトランシットを用いてきっちりと出し、これを基準点とします。
次に図面通りにX軸(横軸)、Y軸(縦軸)をそれぞれ2mピッチで追い、その交点が柱位置となります。


このようにX軸とY軸が交わると1辺が2mの大きな四角が連続的に描かれます。
この日は風が体感風速が5mほどあり、非常に寒い。
前日まで海に出ていた私は、寒風に体が慣れていましたが、今まで工場作業をしていた作業員さん達は大変です。
凍える手足を温めながら、測量と墨出し作業を進めました。


測量を行う傍らで、別の作業班がアンカーボルトを組んでいます。
このアンカーボルトは柱を支える大切な部材で、構造物の重量を全てこのボルトで支えます。
規格はM16×230mmで、130mmがコンクリート地盤に埋め込まれます。
このボルトの使用本数は4本/柱なので、柱数116本×4本=464本となります。
この数分、コンクリートを削孔しなければなりません。


深さ130mmの孔をコンクリートにあけ、アンカーボルトを設置します。
写真にある赤いキャップがケミカルアンカーで、ガラスに薬剤が注入されており、ハンマードリルでねじ込むと、ガラスが割れ、薬液が化学反応を起こし急速に硬化していきます。

26、27日は、測量、墨出し、削孔、アンカー立て464本(柱116本分)を終えました。
これを基礎とし、明日はいよいよ鉄骨を組んでいきます。

2009年1月23日金曜日

焼津漁港環境整備事業環境第六地区親水広場 工事スタート

焼津漁港環境整備事業環境第六地区親水広場整備事業がいよいよクライマックスを迎えます。
この春に親水公園が全面オープンします。
それに向け、今回はステージデッキと展望デッキの工事をお手伝いさせていただくこととなりました。

ステージデッキは17m×17mで、高さが1.0m、1.3mの舞台形状。
水辺でのイベント開催等の利用が考えられるため、荷重条件等を十分精査した設計にしました。
このステージデッキの設計においては、メッキや溶接を極力避けた製作を心掛け、工場でプレカットしたものを現場で「組み立てる」構造としました。
これにより、現場での施工精度を格段に上げるとともに、現場での廃材をほとんどなくすことが可能になる予定です。
そう、プレファブの一戸建てを建てる要領です。
そのために、工場での加工、品質管理にはかなりのウェイトを置いています。
通常は現地で加工するものを工場で行うため、もうこの時点で「現場」がスタートしているのです。















今日は鉄骨部の加工をしていただいている竹田工業所さん(静岡県藤枝市)に来ています。
弊社より構造材となるZAMを支給させていただき、ここで寸法、穴加工等を行っています。
すでに柱材、大引材の加工が完了しています。

さて、いよいよ来週から現場での設置(組立)作業に入ります。
お楽しみに!

※工事内容を本webで公開させていただくことをご許可いただいたご発注者の静岡県様に感謝いたします。

2009年1月10日土曜日

諫早市こどもの城 実績写真

■建築物外壁
およそ1,000㎡の外壁に145*30材を縦貼りしています。
ALC外壁に胴縁として軽量のマリンランバーを使用し、外壁材を専用ビス(とんがり君)で固定しました。
建築物は周辺の山並みをイメージしているそうです。







■建築物付帯デッキ
建物の全面には外壁と調和した800㎡のデッキが広がり、スケール感を醸し出しています。

諫早市のHPによると「こどもの城は、未来を担う子どもたちが、恵まれた自然環境を活かしながら、主体的にさまざまな活動を体験することにより、「豊かな心」と「生きる力」を培い、子ども相互の交流や家族をはじめ子どもたちを見守る人びとの交流などを通じて、ともに学び育っていく場と機会を提供します。」とあります。
現場レポートに記載しましたが、計画地に林立していた杉材を伐採、乾燥し、この再生木材の原料としました。
このような資材が使用され、本来であれば廃棄されるものを資源するという意義をこども達に感じてもらえればと思います。




■外構デッキ
外構にも3箇所のデッキを建設しました。
左の写真はデッキBの上部よりデッキA(写真奥)を見た景色です。
それぞれのデッキから降りる階段の下には、豊かな森が広がっています。







■デッキ防護柵
それぞれのデッキにはP種の防護柵を設置しています。
支柱は鎌倉彫を表現したコンクリート擬木です。
デッキの色彩との相性も良く、また、この縦格子はこのままの形状でも10度程度の勾配にはそのまま対応できるという性能を備えています。
ナベシマさんの逸品です。
また、以前の記事にも書きましたが、右の写真のデッキは1列ずつ色の濃淡が出ていますね。
「質感に乏しい再生木材デッキに表情を与える」
現場での工夫でこんな表現をすることも可能です。
【写真はデッキB】



■外構デッキC
デッキCにはパーゴラが設置されています。
これは北九州にある鎚絵さんの製品です。
同社は金属を素材としたモニュメントが得意な会社ですが、さすがに塗装や部材の取り合いが上手です。
仕上げも丁寧で、デッキに木陰とアクセントを加えてくれています。





諫早市こどもの城にはコスモス花宇宙館に併設されました。
国際化が加速する中、日本の良さ、日本人の特性など、この国の将来のために、何が良く、何が悪く、また自分に何ができるのか。
これからの未来を担うこども達には、地球という枠も振り払い、宇宙的な視野から個人を考える。
そんな経験が必要なのかもしれません。


弊社は不動テトラさんと共にこれらの施設の設計、施工、部材販売に携わらせていただきました。
業務を通じ、様々な方々にお世話になりました。
コスモスの広がる季節に、再度訪ねてみたいと思います。

こどもの城
http://www.city.isahaya.nagasaki.jp/of/02_kikaku/01_kikaku/kodomonosiro/kodomot.htm







2009年1月7日水曜日

無駄を探しに九州へ

今から3年程前、鹿児島港を管理するお役所に呼ばれ「観光施設となっている展望台のデッキが腐っているので直したい」と相談を受けました。

今思えばサラリーマンだった当時は、何ともお気楽に出張していたものです。
会社の経費で飛行機に乗り、器材を借り測量し、図面を描き、提案書をつくり・・・
会社の経費という意味では今でももちろん同じですが、その費用対効果を随分考えるようになりました・・・
つまり技術の視点からだけ見ると、同じ人間が同じ能力を使うだけなのだけれど、経営の視点から見ると一業務としてだけでなく、その収益性、効率性、将来性を複合的に考え、一度の出張でどれだけのものを得て帰ってくるのかということをすごく気にするようになりました。

明日から鹿児島~福岡~長崎への出張です。
まさに前記した案件が発注されたのです。
しかも次に繋がる大きなおまけまでついて・・・

費用対効果を考え、無駄なことを排除するという会社がたくさんあります。
無駄とは何でしょうか。
予算で言えば接待費、交際費、出張費、事務用品費etc...
それだけでなく従業員の個性や上司が持て余す個人の能力、夢、希望。


夢や希望は我社にとって「無駄」なことには入りません。
むしろ一番大切にしなければならないことだと考えています。
一方、これを「無駄」とする企業が多すぎる。
何のために働くのか、何のために会社を経営するのか。
自分の価値観に合わないものを「無駄」と称し削減、削除する。
効率化だけを求める企業は、また、それをよしとする社員はそのまま同じ船に乗っていればいい。
毎晩仲間で「大変だ」と愚痴る酒を呑んでいればいい。
サラリーマンが悪いわけではありません。
尊敬できるすばらしいサラリーマンもたくさんいます。
ですが、規格大量生産、大量消費により、 効率化を追求しすぎ、
「生き方」を忘れた企業、魚のような目をしたサラリーマンが多いように感じるのです。


我々は小さいヨットで風を読みながら航海するのが性にあっているようです。
九州へ小さな旅へ出よう。
そしてまた大きな無駄を得てこよう。



了

2009年1月5日月曜日

2009年 今年もよろしくお願い致します

すばらしい天気が続いたこのお正月。
良い年のスタートになりましたね。
この晴天と同様に、皆様にも晴れ渡る気持ちのいい1年になりますように~

そして今年もsai-BRANDをよろしくお願い致します。


今年のsai-BRANDの目標
①焼津漁港環境整備工事で、弊社の理想のモノづくりのを実現する(モデルケース)
②g.u.(グローイングユニット)製品の開発を強化する
③リバースデッキ工法の更なる需要を拡大する
④地元(江戸川区)に何らかの社会貢献を行う
④戸建システムデッキの正式販売を開始する
⑤業界の通念では考えられない新しい「何か」を発見する

弊社製品(工事)をご購入頂いているお客様、エンドユーザーの皆様、仕入先の皆様、株主様、社員にとって、そして地球環境にとって、逆境の中、一歩踏み出すことの出きる年になりますように


平成21年1月5日

2008年12月29日月曜日

今年もお世話になりました

sai-BRANDブログをご覧の皆様

今年も大変お世話になりました。
2008年4月に不動テトラよりリバースウッド事業を分離独立させ、早9ヶ月。
分離後も提携させていただいた不動テトラさんと随分仕事もさせていただきました。
新たなお取引先様も増え、従来の「リバースウッド事業」から「sai-BRAND」へのシフトがはじまりました。

今年は「資源であり続けるモノづくり」をテーマにsai-BRANDの周知を図ってきました。

それ故、厳しいコスト競争に巻き込まれることなく、設計の意図を表現できるプロジェクトを遂行することができた気がします。

来年は民間建築プロジェクトへも積極的に参入しますが、より一層厳しさが増す市場ゆえ、心を新たに取り組みたいと思います。

年明け早々から写真のプロジェクトの製作、施工に入ります。
構造物を構成する全てのパーツをリサイクルできるよう溶接、めっきを極力減らした設計に取り組みました。
新年のブログは、この現場レポートからスタートしたいと思います。


来年も皆様にとって良い年になりますように・・・

2008年12月17日水曜日

マリンランバー™

最近、デッキや橋梁の改修工事の相談が増加してきています。
弊社の開発した「リバースデッキ工法」は、老朽化したデッキの既設木材を原料として、再生木材を製造し、現場に戻すというものですが、老朽化したデッキのほとんどが、その下地の劣化が原因です。

改修の提案を行う際、「なぜ、既設構造物が劣化したのか」という原因を診断し、同じことを繰り返さないような構造を提案しています。
劣化原因のほとんどが下地設計の問題のため、ここで登場するのが弊社のマリンランバー™です。

もともとは弊社リバースウッドデッキシステム沿岸仕様の根太として開発したものですが、「腐らない」「水を吸わない」「軽い」「変形しない」「容易に加工ができる」といった夢のような素材です。

それもそのはずで、材長方向に体積比の50%ものガラス繊維が入っており、それを発泡プラスチックで固めている素材だからです。
しかし、申し訳ありませんが、少々コストが高いのがたまに傷・・・・(笑)

最近このマリンランバーへの問い合わせが増えています。
上に羅列した通りの性能を持っているため、改修計画にもってこいの部材なのです。

また材料の寸法も、規格サイズはありますが、基本的に原木から切り出し成形しますので、希望のサイズで納品することが可能なのです。
新築時にはあった製品が今はないということが良くあります。
自由なサイズに成形できる製品は、改修にはもってこいの部材ですよね!
本製品にご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

2008年12月7日日曜日

港湾遺産に想う

今日はお休みだったので、自転車でお台場まで出かけてみました。
フジテレビの本社前(裏?)に人工海浜があります。
ここへは仕事でよく行くのですが、ビーチの端に江戸時代に造られた「台場」があります。
この台場ですが、ペリーが来航した翌年に着工し、わずか1年3ヶ月で6基が造られたそうです。
当時、太平の世が続いていたわりには、政府(幕府)は驚くほど早い対応をしたと言えます。
現世はいかに・・・


台場の南に鎮座するこの砲台ですが、コンクリートで出来ているのですが(写真で見るといかにもコンクリートですが)、台座には木目が入り、番は鉄のような質感。
おまけに車輪もデコレートされています。
当時から擬木という観念があったのでしょうね。
人間はいつの世も無機質なモノより少しでも温かみがあるものを好むのでしょうね。

100年も前に造られたモノが、今でもこのように立派に鎮座している。
モノに対する価値観が昔と今では大きく異なっています。
エコと叫ばれる世の中、本当のエコとは何でしょう。
時間とコストばかりが優先される今の建設業界。
世代をまたぎ愛されるモノづくりが、文化を残し、
そして本当のエコロジーに繋がるのではないでしょうか。

2008年11月30日日曜日

諫早市こどもの城現場レポート(最終回)

11/28、現場の自主検査へ行きました。
外構のデッキは幕板の取り付けも終え、作業は完了していました。

検査をすると、ビスの打ち忘れが1箇所あったのと、階段の裏面(下から覗くことができる)に、部材番号を記したチョークが残っていたことくらい。

天気予報は「晴れ」でしたが、前夜に降った大雨のため、足場が悪かったことに加え、同行いただいた●洋●業のO氏が雨を持参したため(自称雨男)、隅々に至る検査はできませんでしたが、非常に良い出来と言えるでしょう。

この現場は元請さん、職人さん達にも恵まれ、途中、ちょっとしたトラブルもあったものの、きれいに納まった、良い現場となりました。

後日、取引先に聞いたのですが、この現場には県、市からの見学者が多く訪れており、各方面からご注目をいただいているとのことでした。

1月の竣工検査後、春には開業し、元気な子供たちがここに集うことでしょう。



この自然の中、何を感じ、何を学ぶのだろう。


最後になりましたが、本工事に係わった全ての方々に大変お世話になりました。

常に現場に居られるわけでなく、東京から生意気なことばかりお願いしていたような気がします。

皆様のご努力が、春の開業と共に訪れる元気な子供達の笑顔に報われることをお祈り申し上げます。
またプライベートで訪ねたい場所が増えました。
ありがとうございました。

2008年11月24日月曜日

江戸川区景観まちづくりワークショップ

第1回江戸川区景観まちづくりワークショップに参加してきました。
前日にも沖縄県の北谷町で、地元の設計士の先生方とまちづくりの話をしましたが、今回は我社の「地元」のまちづくりに関するワークショップです。

今回を第1回として、年度内に毎月1回月末の日曜に開催されるそうです。
第1回となった今回は、ワークショップの位置づけ、事務局となられる区役所の職員さん、外注コンサルタントのメンバー紹介があり、参加者を地域ごとに3グループに分け、まちづくりに関する総論を話し合いました。

前日の沖縄のような専門家との検討も大切ですが、今回のような一般区民が参加し、率直な意見を交換できるワークショップは意義がありますね。
私も専門家としてではなく、一区民として参加したのですが、同じ地域に住む者同士が、互いの利害関係を抜きに話し合いができるのですから・・・。

実際の意見交換の場でも、ハードはもとより、ソフトの整備も必要との意見が多かったように感じます。
江戸川区はもともと広大な田園風景が広がっていました。
三方を河川に、南を海に囲まれた平地・・・。
それが江戸川区の地理的な特徴です。
この田園を埋め立てて宅地化された歴史があるため、緑化率は東京23区でトップ。
公園面積も同じく。平均年齢も41歳と同じく23区でトップです。
弊社も江戸川区に拠点を置く際、「都区内一の公園面積」は決め手のひとつとなりました。

これらの統計データを認識するだけでなく、実際の景観を考えてゆくのがこのワークショップの役割です。
専門家としてではなく、一区民として自分達の仕事の役割をみつめることのできるいい機会になればと考えています。

沖縄出張(展示会への出展他)

 
11/22,23に「建設フェアinちゃたん」にブースを出展してきました。
この北谷(ちゃたん)という街は、那覇から北へ20kmほどの距離にあり、アメリカンビレッジを核に、最近、観光客数を増やしている沖縄でも人気の街です。

今から2年前にアメリカンビレッジに隣接する「フィッシャリーナ」のボードウォークの設計・施工をさせていただき、そのご縁で沖縄でもたくさんの仕事をいただけるようになりました。
今回会場に貼ってあった写真パネル「北谷の宝」にそのボードウォークが紹介されていたのを発見した時は本当に嬉しかったです。





2年前に竣工検査を無事終え、安堵している時に、発注者のご担当者様から「ご苦労様でした。このボードウォークは北谷の誇りです」という一言をいただいた時の気持ちにフラッシュバックしました。

そして今後もこのプロジェクトは継続されています。
引き続き誠心誠意取り組んで、利用者の皆様に愛されてゆく施設を造っていきたいと改めて心に誓った次第です。



了

2008年11月10日月曜日

新型SP種防護柵開発中



某県某市で受注見込みの高いプロジェクトがあります。
確か4~5年前に設計をし、折り込んだ案件です。
公共工事、とりわけ広い公園を建設する土木分野では、計画から実行までこの位の期間がかかるケースも多いのです。
4~5年前と現在では何が違うのか・・・。
まず、折り込んだ本人が独立しています(笑)
一方でこの間に取得した経験から、技術も設計指針も大きく進歩しています。
しかし、鋼材が大幅に値上がっています。
であらば、計画が発注された今、どう対応を取るのか。

「新しい技術を使い、コストを抑えながらも、当時より遥かに良いものを創る」

この新しい技術ですが、ひとりでどんなに頑張っても、そう革新的なことはできません。
そう、重要なのはパートナーシップ。
互いの持ち味を存分に認め合い、新たな領域を目指す。
そんなことを托し、託される企業同士のお付き合いができたら理想的ですね。
まだお付き合いはそれほど長くないのですが、そんな関係になりつつあるメーカーさんと現在、新製品を開発中です。
SP種の防護柵ですが、再生木材とアルミ(または鋼材)を構成したシンプルで機能的な製品です。
sai-BRANDの製品コンセプトは、国内産のリサイクル可能なパーツを、分解、回収しやすい設計で組み上げること。
そしてそれらが将来の資源として再利用できること。
そんな基本理念に同調いただき、互いの製品をブラッシュアップしています。
まだ基本デザインが上がった状況ですが、パートナーと心を込めて製品の開発に当たりたいと考えています。
気持ちよく風が通り、人々が憩う空間ができるといいですね。
FSさん、いいモノを創り出しましょう!



了

2008年11月4日火曜日

諫早市こどもの城現場レポート

建築工事、外構工事ともに完成が近くなってきました。
この写真は??と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
これはリバースウッドを建築物の外壁に使用したのですが、建物の表側が再生木材、裏側がガルバニウム鋼板という仕様になっており、写真はその接線となる壁面です。
「この異質な素材の組み合わせがきれいだな」と感じ、空を見上げて撮影した1枚です。

建物の表側にまわると、このように一面が再生木材の壁となっています。
以前の現場レポートにも記しましたが、ここで使用されている再生木材は、現場に実際に生えていたひのき材を間伐し、乾燥、チップ化したものを原料としています。
文字通り現場の資源を「Re-Birth」した事例です。
この施設を利用する子供たちにも資源について考えてもらえたら・・・と期待するところです。

一方、外構工事の方も順調です。
外構はデッキA、B、Cと3箇所のステージデッキがあるのですが、この写真はデッキB。
建築物から上部の階段で降り、ステージデッキに。そして再び階段を降り林へ。
建物と自然を結ぶ架け橋的な機能を担っています。












デッキB
ここでは少々面白い仕掛けをしています。
写真を見ると、デッキの色が1列ずつ異なって見えませんか?
サッカーや野球をテレビ中継で見ると、グランドが縞々に見えますね。
その仕組みを応用したものですが、具体的な手法は秘密にしておきましょう。
表情に乏しい再生木材に表情を持たせる工夫です。

建築、外構とも、ここまで仕上がってきました。
あとは建築物に付帯するデッキと外構のCデッキです。
次に現場へ行けるのは検査の時でしょうか?
この現場の職人さん達は普段は一般家屋を建築している「大工さん」です。
毎日5~7名の大工さんが施工にあたって下さいましたが、一人ひとりが「考えながら手を動かす」ことのできる優秀な集団でした。
一期一会を大切に、次に彼らと再び仕事をできることを楽しみにしています。

そして心をこめてつくった施設が、諫早市の子供たちの成長の場として愛され、利用されることを願います。


了