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2011年3月29日火曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(完成)

3/26(日)に、あとは検査を待つばかりの現場へ撮影に行きました。
この港南緑水公園第1期整備工事は、「東京一のデッキをつくる」をテーマに取り組んだ案件です。
「最近、再生木材が乱売され、その特性を理解されないまま、普通の木材と同様の設計・施工がなされ、かえって不具合を起こしている事例を多々見ているだけに、再生木材の設計・施工の手本になるような品質を届けたい」というのが、発注をいただいた港区の担当者様との約束でした。
設計上、かなり細部に至るまで、気を遣わせていただいた案件です。
実物は現地をご覧いただきたいので、ここでは概要まで。
基本デザインとして、再生木材の「単調さ」を補うために、デッキの貼り方向に様々な角度を付けて、視覚的に色調が変化するようデザインをしています。
上の写真でまっすぐに延びる縞模様は、弊社の開発した「芝目貼り」という貼りパターン。
立つ位置、視線を変えると、違う部分の「芝目」が現れる仕掛けになっています。


次に立面プランですが、全ての段差、高さを@150mmの倍数で設計することにより、切り欠きや加工の少ない美しい仕上がりを実現しています。


大きなデッキだけでなく、自然観察池に張り出すこのような小型デッキも完成しました。
アプローチの折れ点で、きっちりと再生木材の「面」が付き合う設計としました。

全ての施設において、仔細な設計を施し、「東京一のデッキをつくる」という発注者との約束は果たせたつもりでおります。
あとは利用者の方々のご評価を待つばかり。



快適な水辺の空間をお楽しみ下さい。




了

2011年3月26日土曜日

相模原市西門買物広場公園

ここは神奈川県相模原市の中心部。
市役所や警察署の立地する目抜き通りの商店街。
この通り沿いにあった公園のリニューアルで、リバースウッドデッキシステムをご採用いただきました。

道路と歩道に挟まれた、長い公園で小規模なデッキを3箇所設計施工させていただきました。
全体設計は東京ランドスケープ研究所さん。元請業者は地元のアコックさん。
公園のリニューアルということで、既設構造物を活用しながらの、見事な設計施工でした。
私も現場へ行きましたが、久しぶりにこんなきれいなコンクリート土間を見た気がします。
丁寧な仕事ぶりがうかがえる非常にクオリティーの高い現場でした。

3箇所のデッキに加え、こんなテーブルも設置しました。
地元の方々が、花壇に花を植える時の作業台だそうです。

本来であれば、今日、この公園のお披露目式が予定されていたのですが、震災の影響で中止されました。
桜並木に囲まれた公園で、被災された方々が笑顔を交わせる日が1日も早く訪れるよう、心より願っております。



了

2011年3月7日月曜日

あきたチャイルド園中庭デッキ


3/5に設計監修の業務で、現在進行中のあきたチャイルド園新築工事の現場へ赴きました。
この園の新築にあたり、園長先生と設計士さんは全国の数多ある園舎を見学され、教育方針を反映させ、この設計に辿りついたのです。
弊社も縁があり、中庭にデッキの設計、施工をさせていただくことになり、施工がスタートした現場へ出張した次第です。

ご覧の通り、たくさんの樹種が植えられ、まるで中庭が森のようです。
園庭が屋上にあり、中庭へ階段と滑り台で繋がるという面白い発想です。

背の高い木を、上からも、下からも見ることもできます。
きっと、木の生態や、鳥や虫など、地上から見上げるだけでは判らない、たくさんのものを目にすることができるのでしょう。

私達の担当するデッキは、中庭にあります。
全部で、3箇所のデッキを設計しましたが、切り欠きの少ない、美しいデザインのデッキが完成するはずです。
子供たちが、素足で、どろんこになりながら、この森の中で過ごしている姿を早く見たいものです。

最近、保育園から仕事をご依頼いただく機会が増えています。
海際という厳しい環境で仕事をしてきたため、如何に耐候性のあるモノをつくるかを追求してきましたが、保育園や幼稚園では、また違う切り口のモノづくりが要求されます。

いずれにせよ、私たちの提供させていただく空間には、人々の元気な笑顔がたくさんあってほしいものです。
秋田の子供たちの笑顔が楽しみです。


了

2011年1月24日月曜日

西新井駅西口再開発(円形デッキ) その後


東部伊勢崎線「西新井駅」に昨年オープンした「PASSAGGIO」。

工事が完了し、初めて足を運んでみました。
エントランスを入るとすぐにある円形デッキが我々の作品です。

訪れた日は、休日であったこともあり、たくさんの人で溢れていました。
エントランスなので、来場する皆さんが、この円形デッキの上を歩いてくれます。
木々に囲まれた空間に、ベンチが配され、歩き疲れた人が休憩できるように工夫されています。

公共事業の受注が多いsai-BRANDですが、このように、たまには民間の商業施設建設のお手伝いもしています。
受注経緯を思い出すと、ここは植栽桝廻りの設計に工夫が必要でした。
植物ゆえ、散水をするために、通常の木下地だと、すぐに腐朽してしまうため、どうしたら良いのだろうかと相談を受けたところから始まりました。




公共事業も民間事業も、我々にとっては同じ品質で、同じ時間を費やし対応させていただいています。
ああでもない、こうでもないと、引き渡した後は、壊す時にしか見えない下地を設計するために時間を費やすのです。
所詮、デッキやボードウォークは「屋外の床」なのですが、室内のそれとは異なり、なかなか手入れをしてもらえません。
それでも、室内の床以上の年月、そこにあり続けるのが我々の作品達です。


そこにあり続ける以上、安全に、人々が憩える空間を提供し続けたい思います。



了

2011年1月17日月曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(4)

本工事も年が明け、工事進捗率40%程度まで進んできました。
直線が約130m続く「運河デッキ」が完了し、いよいよ曲線だらけの「波型デッキ」の工程に入っています。
写真は1/15(土)に撮影したものですが、現在までのところ、職人さん達も丁寧な仕事をしてくれており、品質的には何の問題もありません。
しかしこれから段差あり、局面加工ありの世界に突入して行きます。
職人さん達の腕の見せ所です。
設計監修の立場としても、東京で最も美しいデッキを目指して、気を引き締めたいと思います。

この写真は、ボードウォークと一体施工を進めているSP種防護柵。
製品名は「SWSP」。
スロープの折れ点にも絶妙な曲線で対応しています。


145mm幅+5mm目地デッキと取り合うので、支柱間ピッチを@1950mmとして設計、製作していますので、デッキの目地芯に防護柵芯が来ているのが判ると思います。

通常は、デッキメーカーと防護柵メーカーが、それぞれの規格で設計施工するため、デッキの目地芯と防護柵の支柱芯がずれ、デッキを変に切り欠かなくてはなりません。
設計時にこれらを総合的に検討し、製作メーカー、現場スタッフがひと手間加えれば、「美しい仕上がり」を提供することができます。
また、デッキは「芝目貼り」を行い、無表情な再生木材に“表情”を与えています。
当初、自社施工が叶わなかったため、この品質が提供できるかを心配しましたが、優秀な現場スタッフに恵まれ、このようにきっちりと仕上がってきています。

とはいえ、前述した通り、この現場はこれからが本番といいましょうか、難易度が一気に増して行きます。
これからが本番と考え、現場スタッフ、設計スタッフともに気を引き締め、安全に、確実に工程を進めて行きたいと思います。



了

2010年3月31日水曜日

【福井県敦賀港】8 ~竣工検査~

工事名:(県単)金ヶ崎緑地ボードウォーク改修工事
発注者:福井県土木部嶺南振興局敦賀港湾事務所様


昨年10月より、6回にわたり本工事の内容をお伝えさせていただいてきましたが、3月25日に無事に竣工検査を終えることができました。
国内では初めてとなる既設木材のスクラップ控除、それを原料とした再生木材の製造等、発注者のご意向により、環境の世紀に相応しい取り組みをすることができ、サポートさせていただいたメーカーとして、非常に有意義な成果を残すことができました。

検査の際に、発注者様より「いいモノができた」と、ご満足をいただいたお言葉をいただきました。
思い返せば、まだ歴史の短い再生木材をご検討いただくにあたり、膨大な資料のやりとりをしました。
実際に製造工場の現場を視察いただいたり、過去の事例を見ていただいたり、細かい構造の検討・計算を行ったりを繰り返し、仮定が計画となり、そしてそれが具現化し、この現場に結実しました。


このボードウォークは、現場の曲率に対応するだけでなく、床面に陸から海へかけての勾配がついていますので、3次元での施工が必要となりました。
これに加え、冬季の施工のため、積雪により、思う通りの工程で作業が進まなかったと報告を受けています。
検査の当日は、生憎の小雨模様でしたが、発注者さん、元請さんによる検査はつつがなく終わり、無事に工期内に引き渡しをすることができ、ホッと胸を撫で下ろすことができました。

工事が完了し、再び地元の福井県民、敦賀市民の方々、それに観光客の方々に供用いただくことができます。
敦賀港の港の風景として、長く長く愛され続ける施設であってほしいと願うばかりです。

最後になりましたが、本工事に関わられた全ての方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


了

2010年2月20日土曜日

【福井県敦賀港】7 ~斬新な取り組み~

久しぶりに敦賀の現場に行きました。
現場は良い元請さんの下にsai近畿が付いているので、技術的には安心。
ここ2回の投稿は、sai近畿の現場代理人M氏によるレポートでしたが、雪の中での施工の大変さがひしひしと伝わってきました。
それを実感すべく、久しぶりに現場へ足を運びました。
すると、上の写真の通り、天気は快晴、再生木材の施工は、間もなく完了という状況でした。
もうすぐ春が訪れるのですね。

陸側の側溝蓋は、石製で、1枚70kg近くあるそうなので、清掃時に石蓋がデッキ上に落下しないよう、再生プラスチック材の緩衝材を提案させていただきました。
濃茶の緩衝材は、景観的にもアクセントラインとなり、きれいな仕上がりです。
このような再生木材、擬木の時代となっても、やはり適材適所で材料を選定しなければなりません。
売上や拡販だけを考えるメーカーであれば、すべて自社材で提案するのでしょうが、どのような使用がされるのか、どんな不具合の可能性があるのかをしっかり検証し、適正な材料を選定することも、大切な技術だと思います。

そして残るは、既設材のリユース(下地補修)です。
劣化診断の結果、既設床板があまり良くない状態だったので、次の改修予算がつくまでの間、安全な状態を保つため、捨て根太を設置することとなりました。
この捨て根太は、再生木材で改修した箇所に使用されていた根太の中から、状態の良いものを選定したものなので、床板、根太ともリユースするというユニークな工事です。
古いものを捨て(燃やし)、新しいものを創るだけが、技術ではありません。
使えるものは検証し、きっちり使い、廃棄物を出さないというのも、これからの工事に求められる大切な要素だと実感します。

今回改修した箇所は、福井県産の檜(ひのき)が使用されていました。
この檜を原料として再生し、再生木材を製造し、敷設したのですが、上のリユースも含めると、今回の工事では、ほとんど廃棄物を出していないと言えます。
また、県から産出されたものを原料としているため、「県産品」という考え方の新たな切り口にもなったのではないでしょうか。
このような発注者の斬新的な取り組みが、福井県民の方々に広く理解されることを願っております。
そして、この斬新的な取り組みに、メーカーとして、協力させていただけたことを光栄に思います。


2010年2月13日土曜日

【福井県敦賀港】6 ~現場もいよいよ終盤へ~

現場着手からはや3ヶ月半が経とうとしてます。
思い起こせばボードウォークの本工事を着手した途端に、思いがけない荒天に見舞われて、本当に思うよう現場が進みませんでした。
そんな中、元請様にもご指導頂き、少しでも現場を前に進めていけるよう、大工さんには降雪・吹雪の中でも出来る限り、日々頑張って頂きました。

【再生木材「リバースウッド」設置】
その成果がようやく「形」として見えてきましたが、ここからが佳境であり、出来栄えに一番影響し、手間の掛かる部分でもあります。
現場がR=127.5mと大きなカーブが掛かっているため、Rの変化点の各所において、加工材を納める必要があります(写真中のデッキの張ってない場所)。
加工箇所にはリバースウッドの無垢材を使用しますが、加工する事で、材に反りが発生します。
しかし、そのクセを理解して納める事が、職人の出来る技です。

【加工部】

本工事は、リバースウッドの新設だけでなく、既設デッキ材及び根太材を流用する工事箇所もあります。
ただ新材を購入して設置するのではなく、まだ使える材料をピックアップして、裏面を使用し、新たに再利用します。
流用箇所の構造においては、数年後の改修工事に備えて、下部構造がそのまま流用できる、先を見据えた無駄のない構造になってます。
また、流用材も改修工事に備えて、床板には撥水性の木材保護塗料を全面に塗布し、根太には座掘り孔にコーキングを行い、座掘り孔から発生する腐食も防ぐような仕組みになってます。

【既設床板木材保護塗料塗布】
流用木材再利用の作業状況です。
支持脚は次期改修工事の為に新設し、その他は流用になります。
今回流用する箇所はきついカーブが掛かっているため、根太材の加工から行います。
根太の継手は相欠きし、継手も千鳥に設ける事で、強度を確保します。

【流用根太設置】

ようやく現場も終盤を迎えてきました。
どのような現場でも「気の緩みから起こる事故」が一番多く発生するのではないでしょうか。
本工事は繰り返しの作業が多い為、再度作業手順を周知し、最後まで「安全第一」で完工を迎えたいと思います。

【2010年2月13日現況】


【sai近畿 宮前氏寄稿】


2009年12月22日火曜日

【福井県敦賀港】4~再生木材「リバースウッド」の製造~

平成21年12月11日に、リバースウッドの製造委託先である再生木材工場「エコウッド」にて本工事の中間検査が行われました。
今回の工事は、改修前の既設材を原料として再生木材を製造する「リバースデッキ工法」をご採用いただいているため、材料の強度試験だけでなく、既設材を原料としてきっちり使用されているかという確認も含めた検査となりました。

既設材を敦賀港から北九州へ運搬し、1次破砕を行うまでの工程は、前回までにお伝えしたところです。
今回は、この破砕した材料を原料として、再生木材を製造する工程をご紹介いたします。


【写真1】:破砕工場から運搬された木チップ
【写真2】:木チップの粉砕工程
5cmほどの大きさで納品された桧の木チップを200μ程度の木粉に粉砕加工します。

【写真3】造粒工程
木粉とpp(プラスチック)、添加剤、顔料などを混練したペレット(顆粒)を製造しています。
再生木材の「素」のようなもので、ウコンの錠剤のようなイメージです。

【写真4】成型工程
ペレットに熱をかけて、混練したものを高い圧力をかけて金型を通します。
すると、心太(ところてん)のように再生木材が成型されます。
押し出されたばかりの再生木材は、表面にプラスチックで覆われていることが判ります。

【写真5】
プラスチックの皮を被った再生木材を、ローリングサンダーという大型の紙やすり機を通して、指定の寸法に仕上げます。
再生木材の表面の「木目」に見える模様は、この工程で加工されているのです。

【写真6】:強度試験】
本工事におけるボードウォークの設計荷重は3500N/㎡(等分布荷重)に設定されています。
また、弊社のリバースウッドの曲げ強度の保証値は16N/mm2としていることから、
これらの強度を満たしていることを証明する検査です。
今回は、写真の通り、集中荷重で3890Nで材破しました。
よって、十分な強度が確保されていることが証明されました。

本工事で製造する再生木材は、約25t分です。
今回の検査が完了したロットは12/16に無事、現場へ搬入されました。

福井県より検査に来られた検査官、元請業者の方々、遠路はるばる有難うございました。
現場の資源をリサイクルするという意義をご理解いただき、大変感謝しております。
次世代に「ゴミ」となるモノを残すのではなく、何度も繰り返しリサイクルができる「資源」となるモノづくりを行うのがsai-BRANDのテーマです。
このテーマを今回のような大きな仕事で実現できたこと、大変嬉しく感じております。

さて、現場も急ピッチで進んでいるようです。
本工事の施工は、sai近畿が担当しております。
現場レポートをお楽しみに。

2009年12月11日金曜日

【福井県敦賀港】3~再資源化木材破砕~


敦賀港から搬出した桧材を再生木材「リバースウッド」の原料とするために3~5cmの大きさに破砕します。

破砕委託先は北九州市にあるホクザイ運輸さん。
しっかりとした監理を行ってくれました。
上の写真は、私が昨日(12/10)に撮影したものです。
敦賀港の現地では、紫外線で退色し灰色に変色していた桧ですが、実際に破砕をすると中はこんなにきれいな状態で、含水率も規定範囲内に確保されていました。
フレコン周辺には、桧のとても良い香りが充満しています。


【一次破砕工場への搬入】
【 荷降ろし状況】

【破砕状況】
受け入れた桧材を破砕機に投入している様子です。
破砕機で砕いたあとに金属くずや砂、土などを取り除きます。
【フレコンバック詰め状況】
破砕した木片を再生木材会社から支給するフレコンに詰めます。
この袋には約250kgfほどの木片が入ります。
【搬出状況】
1袋ずつ重量を量ったフレコンを再生木材工場へ運搬します。
同じ北九州市内への運搬なので、効率的です。

この木片を原料に、いよいよ「リバースウッド」を製造します。

2009年11月17日火曜日

【福井県敦賀港】2~再資源化木材搬出~

~現場から撤去した福井県産品の桧をリバース(再生)するプロジェクト~


現場から撤去したボードウォーク材を、材長ごとにまとめ、
1パレットを約1tになるように梱包しています。
釘やビス、ボルト等の金属は除去し、雨天対策としてラップをして養生しています。
約10年ボードウォークとして使用されてきた桧は、平衡含水率(日本では季節や地域によって異なりますが、概ね12~16%です)で安定しています。


【写真1】再資源化用木材ヤード全景
sai-BRANDでは、リバースウッドの原料となる廃木材の受入基準を以下のように定めています。

■廃木材受入基準
含水率:15%以下
形 状:フィンガーサイズ(親指大の大きさに破砕した形状)
その他:金属や石などが混入していないこと

よって、現場では、含水率を大きく上げないように留意しました。

【写真2】含水率の測定

【写真3】比重の測定

昨日(11/16)、搬出する木材のサンプリングを行いましたが
平均比重0.43程度。含水率の平均は12.5%程度となりました。
この値により、各パレットの質量を算出し、積載計画を行います。


ここから搬出する桧材は約25t。
雨養生のためにラップをしていましたが・・・

案の定、搬出日の今日は雨・・・。

【写真4】1台目積載状況

午前中に3時間をかけ、13.7tトラックに積み込みました。
端数をまとめたパレットが多かったため、決してきれいな積み方とは言えませんが、 この後、安全に固縛しています。
この便は明後日(11/19)に、破砕工場に到着します。

【写真5】2台目積載状況
午後の第2分は、パレットの形状が一様のため、効率よく作業が進みました。
この便は、早速、明日(11/18)に破砕工場へ入ります。

両運転手さん、遠方よりご苦労さまでした。
そして、何より安全な輸送をお願い致します。


従来の工事であれば、この木材はサーマルリサイクルという名の下で、燃やされています。
この燃やされるはずだった桧を有価で買い取り、「スクラップ控除」する。
これはきっと日本で初めての取り組みなはずです。
木材はその組成の70%が炭素です。
従って、この取り組みによるCO2削減量は25t×70%=17.5tとなると推測されます。


この桧が約1ヶ月の工程をかけて、マテリアルリサイクルし、再生木材に姿を変え、再びここに戻ってくるのです。
正直、工事の面では、金属の除去、雨養生といった余分な業務が増え、現場は大変ですが、
このような取り組みが当たり前の世の中になることを願い、メーカーとして真摯に取り組みたいと考えております。

2009年10月30日金曜日

【福井県敦賀港】1~新たな試み~

工事名:(県単)金ヶ崎緑地ボードウォーク改修工事
発注者:福井県土木部嶺南振興局敦賀港湾事務所様


福井県の敦賀港で既設ボードウォークの改修工事がスタートしました。
上の写真中央部は今年6月に改修をした箇所です。


今回は、写真手前に見える痛んだ既設ボードウォークを改修するのですが、
本工事で「日本初」の提案をご採用いただきました。


この既設材を原料として再生木材を製造し、現場へ戻し、再施工するのがsai-BRANDの「リバースデッキ工法」ですが、 今回はこの既設木材をスクラップ控除する日本で初めての工事事例です(推測)。


このスクラップ控除とは、主に鉄橋や矢板護岸を改修する際に導入されている手法で、 現場から撤去した鋼材を鉄屑屋さんに持ち込み、買い取ってもらい、その評価額を発注金額から控除するという制度です。
鉄は「溶かして再生する」のが当たり前という認識を持たれている素材ですが、 木材は鉄と比較すると貴重性が低いため、サーマルリサイクル(熱源処理)の名の下に燃やされています。

最近よく耳にするバイオマス発電などもそのひとつの手段です。
バイオマス発電とは、木材などの植物を燃やすことにより、エネルギーを得る技術ですが、
生息する植物のCO2吸収量と、木質系廃材を燃やす際に発生するCO2が同程度となるため、総合的なCO2排出量は、他の発電方式と比べ、ごく微量、もしくはCO2収支はゼロになるという考え方です。


これは国内の林業との共存をベースとした考え方ですが、例えばデッキやボードウォークに使用される外国産のハードウッド(比重が1に近い天然木材)を燃やした場合はどうなるでしょうか。

木の組成の約7割は炭素です。
輸出国のCO2を吸収して育ったものを輸入国で燃やすわけですから、カーボンニュートラルという概念からは大きく外れていると考えます。
いまや建設資材は合板をはじめ、今や世界各国から輸入されています。
これらの輸入資材たちが寿命を果たしたとき、不必要になったとき、これらを燃やし続けて良いのでしょうか。
そんな日本であり続けて良いのでしょうか。

そこでsai-BRANDでは、木材を焼却するのではなく、原料としてリサイクルし、同じ用途として再利用するリバースデッキ工法を開発しました。

1期工事目には提案が遅れたため、残念ながらリバースデッキ工法の採用は叶いませんでしたが、
今回の工事では、発注者である福井県様に、この思想、技術をご採用いただき、しかも、既設材を有価で買い取るスクラップ控除を日本で初めて導入していただきました。

しかも再生する既設材は、福井県産の桧(ヒノキ)です。
地元で生まれ育った木を、さらに再生し、地元へかえす。
sai-BRANDのテーマである「資源でありつづけるモノづくり」を具現化できる工事です。


現在は工事が始まったばかりで、既設木材の撤去中です。
この、まだきれいな、使える木材たちを再資源化するのです。
そのために、これから現場がどう動き、工場がどう動き、リサイクルされていくのかをレポートして行きます。

ここ、敦賀港で取り組まれるあらたなチャレンジにご期待下さい。


※発注者である福井県嶺南振興局敦賀港湾事務所様、本情報の掲載を快く許可いただいたこと、心より感謝致します。
 今回の貴局の取り組みを広く周知することのお役に立てれば幸いです。

2009年9月13日日曜日

3年経過・・・(北谷町浜川漁港ボードウォーク)


沖縄へ出張してきました。

予算執行上の都合から、3年前に完工したこのボードウォークは、まだ一般の人々の目に触れていません。
これからこの後背地に様々な施設ができ、2年後の施設開放を計画しているそうです。
大きな計画ゆえ、ホテル進出を計画する民間業者との調整等が大変な様子。

sai-BRANDでは、ここを訪れる利用者の立場に立って、いくつかの提案を行います。

ここに出張すると「原点」に戻ることが出来ます。

沖縄の資源を活用した、本土ではできないような提案をしていきたい。

(デッキ:RWDS標準仕様/沿岸仕様  防護柵:SWGT-WI) 

2009年6月9日火曜日

沿岸仕様の定義


リバースウッドデッキシステムには設置環境により、「標準仕様」と「沿岸仕様」があります。
港湾や漁港での仕事が多いため、平成18年度より「沿岸仕様」をリリースし、ご好評をいただいています。
しかし、お恥ずかしながら、この2つの仕様を明確に使い分ける根拠というものが存在しませんでした。 それは「沿岸」や「塩害」という概念に明確な基準となる公的な指針がなかったためです。

現在、採用を検討してくださっているお客様から、「貴社の沿岸の根拠を教えていただきたい」との要望があり、今回、その根拠となる弊社の指針を策定しました。

■リバースウッドデッキシステム沿岸仕様標準納まり図
■沿岸仕様の定義


沿岸域は海水をかぶるという直接的なダメージだけではなく、飛砂に含まれる蹉跌によるもらい錆なども考慮にいれた部材の選定が必要となります。
構造物の超寿命化に向け、弊社として「適材適所」な部材選定を行っております。


2009年4月30日木曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第1回)

鹿児島港では、北埠頭展望台デッキ(リバースデッキ工法)、ボードウォーク改修工事、人道橋改修工事に続き、今回の連絡橋改修工事がスタートしました。
元請は"心をこめた"人道橋改修工事で既に実績のある松竹建設さん。
現場から送られてきた写真から、今回も心のこもった施工が期待できます。
この写真が4/18時点のものです。
ボードウォークの入口に階段とスロープを設ける工事です。
既設のボードウォークの床板、根太を撤去し、スロープ状に布基礎天端にコンクリートを打ち増しています。


こちらが4/24の状況です。
すでに根太(マリンランバー)が設置されています。
スロープの折れ点もマリンランバーを削り、ポイントを決めているようです。
この折れ点をどこに決めるかが、デッキの美観デザイン上で大切になります。
というのも横(写真奥側)にはレベルのデッキが走っているので、板の割付の変化点にもなるわけです。
また、防護柵の支柱との絡みも出てきます。
デッキの横目地に支柱の芯を持ってくるのがベストなのですが、板割のピッチ(@150mm)と支柱ピッチ(一般的には@2000mm)が異なる場合は、現場で創意工夫する必要があります。
弊社で根太、床板の割付を行った時に、この防護柵は入っていませんでしたので、この写真を見て「あれっ?」と・・・。
しかし、布基礎ピッチ@1800mmの上に乗ってきているので、きっと防護柵の支柱ピッチは1800mmでしょう。
であれば、デッキ材2枚の間に支柱が来る最も加工が少なくきれいた割付が可能なはずです。
このあたりは現場での判断にお任せすることにしましょう。
乞うご期待!

※ゴールデンウィークに入るので、現場は安全養生し、お休みに入っているそうです。
現場ご担当者の方々、ゆっくりとお休みを楽しんで下さいね。

2009年4月19日日曜日

弊社事例がケンプラッツ 建築・住宅に紹介されました


2009/3/25
「再生木材を外壁に用いたこどもの城が完成」

記事は下記URLをご参照下さい。
(諫早市様より掲載許可をいただいております)

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090323/531432/

2009年3月28日土曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート10(最終回)

【ステージデッキ&見晴らしデッキ】
3/26に本検査を終え、晴れて工事が完了しました。
設計、製作、施工の全てをプロデュースできた現場のため、細心の心配りができた自身作とすることができました。
これもご発注をいただいた静岡県様、元請の株式会社橋本組様、それに資材、労力を提供して下さった各協力会社様のおかげです。

弊社は、メーカーとして、設計事務所として、建設会社としてそれぞれの機能を有しています。
お客様の立場に応じてその姿を変幻自在に変えることができるのが強みとも言えます。
しかし、公共事業に携わる場合、今回のように設計~施工までフルプロデュースできるプロジェクトは決して多くはありません。今回はむしろ稀なケースです。

公共事業は地方経済を活性化させるという発注趣旨があります。
そのため、施工は当然、地元の業者で行うのが良しとされます。

私もそう思います。

今回も鉄骨の製作、据付、デッキ貼りという主たる業務は全て地元の会社で行っていただきました。
「工事期間中の休日に家族を3度も現場に連れて行ったよ」と笑う職人さんの笑顔に接すると、「俺がつくった」というモノづくりに携わる者の根底にある自負心に触れることができます。
自分や家族の生活圏にある構造物に「俺がつくった」という自負心と愛着心を持った方々がたくさんおられれば、その施設は長らく愛され続けることになると考えています。

モノづくりに携わる人間は、図面という共通な言語と、それまでに体得した様々な経験から会話をします。
ですから発注者や元請や下請という上下関係だけで仕事をこなすと決して良い仕事はできません。
それぞれの立場は「役割」という言葉に置き換え、互いの役割(=責任)を配慮しつつ、自らの役割を果たす。
皆が最終形を想定でき、その中で自分の「守備範囲」を判断する。
野球に例えれば、守備範囲が広い選手は「上手い」のです。
それを実現するためには、自分の役割はもとより、互いの役割を配慮し、先を読み、そして動く。
この行動を個人としてそして企業としてとること。
どんな仕事でも大切なことですよね。

信頼できるパートナー達とできるモノづくり。
今回もその醍醐味を堪能することができました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。