2009年4月30日木曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第1回)

鹿児島港では、北埠頭展望台デッキ(リバースデッキ工法)、ボードウォーク改修工事、人道橋改修工事に続き、今回の連絡橋改修工事がスタートしました。
元請は"心をこめた"人道橋改修工事で既に実績のある松竹建設さん。
現場から送られてきた写真から、今回も心のこもった施工が期待できます。
この写真が4/18時点のものです。
ボードウォークの入口に階段とスロープを設ける工事です。
既設のボードウォークの床板、根太を撤去し、スロープ状に布基礎天端にコンクリートを打ち増しています。


こちらが4/24の状況です。
すでに根太(マリンランバー)が設置されています。
スロープの折れ点もマリンランバーを削り、ポイントを決めているようです。
この折れ点をどこに決めるかが、デッキの美観デザイン上で大切になります。
というのも横(写真奥側)にはレベルのデッキが走っているので、板の割付の変化点にもなるわけです。
また、防護柵の支柱との絡みも出てきます。
デッキの横目地に支柱の芯を持ってくるのがベストなのですが、板割のピッチ(@150mm)と支柱ピッチ(一般的には@2000mm)が異なる場合は、現場で創意工夫する必要があります。
弊社で根太、床板の割付を行った時に、この防護柵は入っていませんでしたので、この写真を見て「あれっ?」と・・・。
しかし、布基礎ピッチ@1800mmの上に乗ってきているので、きっと防護柵の支柱ピッチは1800mmでしょう。
であれば、デッキ材2枚の間に支柱が来る最も加工が少なくきれいた割付が可能なはずです。
このあたりは現場での判断にお任せすることにしましょう。
乞うご期待!

※ゴールデンウィークに入るので、現場は安全養生し、お休みに入っているそうです。
現場ご担当者の方々、ゆっくりとお休みを楽しんで下さいね。

2009年4月25日土曜日

鹿児島港人道橋改修工事 (最終回)

鹿児島港の現場から完成写真が届きました。
正直に、嬉しくなる写真です。

下に私が1月7日に現地を訪れた際に撮影した施工前の写真を掲載しましたが、これが本工事を通し、ここまで生まれ変わりました。
元請業者である㈱松竹建設さんのまさに「地元への愛情」を感じる仕上がりです。
もし民間で同様な改修工事があったとすれば、きっと全てを撤去し、産廃処理してしまったことでしょう。
使える材は財産とし、これを再利用するご発注を行った鹿児島県の方も、まさか元請さんの努力によりここまで美しさを取り戻とは思わなかったのではないでしょうか?
元来、鹿児島は木工の盛んなお国柄ですが、今回は発注者様、元請業者様の愛情を痛感した現場となりました。
【施工前:H21.1.7撮影】
遠景ではどこが痛んでいるのか判らないと思います。
ところが、クローズアップすると下のようにデッキ材(床板)が暴れています。
紫外線でシルバーグレイに変色し、ひび割れがすごく、また、何より根太が腐食し、ビスの保持力が得られず、床板が暴れていました。
この現場もそうでしたが、昔に施工されたボードウォークの腐食のメカニズムはこうです。
①根太が導水勾配に直交し、調整モルタルで高さ調整されている
②デッキの目地から排出される雨水や粉塵がデッキ下に堆積する。
(導水勾配に根太が直交しているので排水が困難となる)
③根太が水分を含んだ塵やゴミで覆われ腐食がはじまる
④腐食した根太は床板を固定するビスを保持できなくなる
⑤床板の反りを抑えきれないビスは保持力を失い、根太から浮き始める

タイトルには鹿児島港人道橋改修工事 (最終回)と書きましたが、実は本工事には「追加工事」が出ています。
今度は少し離れた場所で「連絡橋」の改修です。
他の工区と同じように、根太をマリンランバーに変更するのですが、この連絡橋は、床板にリバースウッドが採用されています。
これだけ現場に愛情を注いで下さる松竹建設さんに施工いただけるのは、メーカーとしても本望です。
松竹建設さん、アリモト工業さん、人道橋はアイガトサゲモシタ!
マダ ミゴデ ケシッ ヂャッドナー。」


2009年4月20日月曜日

鹿児島港人道橋改修工事

鹿児島港の中心部にある延長約30mの人道橋の改修工事を行っています。
弊社は、改修設計と部材の販売を行ったのですが、連携しているアリモト工業さんが現場の進行状況を報告してくれているので、状況が手に取るように把握できます。

本工事は、鹿児島港のデッキと同様に根太が腐食し、床板が暴れていた現況を、下地材を改修することにより元の姿の安全なデッキに戻すというものです。
下地はもちろん弊社のマリンランバー(ガラス長繊維強化プラスチック発泡体)で、専用ビス(とんがり君90)を使用し、既設のイペ材(88*36)を固定するものです。


マリンランバーは材長方向にガラス繊維(体積比の50%)が走り、これをプラスチックで固めているため、無機質な素材ゆえ、このような環境で使用されても「腐る」ことがありません。
また、木材と同様な加工ができることから、この現場では左の写真のように「継手」加工が施されています。
写真の左のマリンランバーは色が濃くなっていますが、これはいわゆる「日焼け」で、長く紫外線下に放置すると飴色に変色してきます。 この飴色がきれいなのですが、これを越すと今度は表面のガラス繊維が剥がれ落ちてきます。そのため、デッキ等の表面材としては使用できないのですが、今回のような根太には最適な素材です。


この現場で嬉しいことがありました。
元請さんが自ら施工されているのですが、写真のように紫外線で劣化し、灰色に変色した床材の表面を削ってくれています。
写真のように元の「赤い」色が出ています。
この作業は積算には入っていません。
元請さんの創意工夫で取り組まれている作業です。
「地元の業者が地元のためにできること」。
手間と愛情をかけて取り組まれている元請さんと仕事ができ、メーカーとしても大切な仕事とすることができました。
今回改修された橋が、永らく地元の人々に愛されますように・・・・




2009年4月19日日曜日

弊社事例がケンプラッツ 建築・住宅に紹介されました


2009/3/25
「再生木材を外壁に用いたこどもの城が完成」

記事は下記URLをご参照下さい。
(諫早市様より掲載許可をいただいております)

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090323/531432/

2009年4月17日金曜日

平成21年度sai-BRAND所信表明

平成21年度がスタートしました。
年度末が終わるとホッとするのが毎年の慣わしですが、
今年は平成20年度の繰り越し発注等が多々あり、
まだまだホッとできる日は先のようです。

とはいえ、世間は新年度ゆえ、様々な事柄が動き始めています。
弊社にも新人が入社し、事務所内の雰囲気が活気づいています。


そこでsai-BRANDの平成21年度の所信表明です。

1.外構施設の改修提案を積極的に展開します。

2.リバースウッドデッキシステムのオプションプロダクツを開発します。

3.ソーラーエネルギー製品の販売を開始します。

4.戸建て住宅分野へ進出します。

5.何より楽しみながら仕事をします。

得意分野へ経営資源を集中させることは言うまでもありませんが、
新たな分野へ挑戦しなければ未来は開かれません。
ソーラーエネルギー製品の開発、販売はかねてからのテーマのひとつでした。
また、リサイクルという概念は既に一般化したという認識から、
弊社の「リバース」(=Re-Birth)というコンセプトを一般家庭にも普及すべく、
遅ればせながら戸建て分野へ進出します。


コンセプトはシンプルなものがいい。
21年度もお客様からの「いいモノができた」の一言を楽しみに全力疾走します。





2009年4月5日日曜日

鹿児島港ボードウォーク改修工事
























鹿児島港に広大なボードウォークがあります。
港沿いに素晴らしい景観が広がっています。

靴で歩くと「コツコツ」といかにもボードウォークの歩行感が心地よく、春の海辺に心地よく響きます。
ところがこのボードウォーク、表面の床材は10年経った今でも元気なのですが、下地の根太材が腐食し、ビスを保持することができず、床材(デッキ材)が暴れてきているのです。
デッキ材はブラジル産のイペ、根太はインドネシア産のパープルハートという材料。
10年ほど前は公共事業のデッキ全盛期で、どの材種も不足していました。
なので、構造材として見えない「根太」材には安価で品質のあまり良くない材料が出回っていたようです。
本来であれば下地材にしっかりした材を使い、化粧材を定期的に交換した方がトータルコストを抑えることができるのですが、そうはいかない判断があったのでしょう。
今でも他社の設計を見ていると、それを感じる事例が多いように思われます。
そこでデッキの改修を行っている弊社の製品、技術に関心を持っていただきました。
写真の左が未改修、右が改修したものです。
デッキ材を既設のものを再利用しているので、「何が変わったの?」と思われがちですが、良く見るとビスの形状が違いますよね。
下地の根太材にマリンランバー□100*100を使用したため、これで下地は半永久的に構造材として機能します。
今後、床板が本来の寿命をまっとうし、改修を検討する際は、それを原料にリバースウッドを製造し、現地へ戻す提案を行っています。
その際、今回改修した根太、ビスは、床板を改修する際も再利用することができます。


このような息の長い仕事を手掛ける弊社ですので、「廃棄物を出さないモノづくり」という技術、製品をご理解いただいた今回の事例は、目立たない仕事ですが、非常に価値の高い仕事となったと自負しております。
発注者の鹿児島県様、営業、工事に係わって下さった皆様に感謝致します。
写真右が今回あらたに開発したビス
M6×90(SUS-XM7)

写真左から(弊社デッキシステム専用ビス)
どりどり君(M6×45:SUS410:金属根太用)
とんがり君55(M5×55:SUS-XM7:ハードウッド用)
とんがり君63(M5×63:SUS-XM7:マリンランバー□70用)
とんがり君90(M6×90:SUS-XM7:MVJI改修用)





2009年3月28日土曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート10(最終回)

【ステージデッキ&見晴らしデッキ】
3/26に本検査を終え、晴れて工事が完了しました。
設計、製作、施工の全てをプロデュースできた現場のため、細心の心配りができた自身作とすることができました。
これもご発注をいただいた静岡県様、元請の株式会社橋本組様、それに資材、労力を提供して下さった各協力会社様のおかげです。

弊社は、メーカーとして、設計事務所として、建設会社としてそれぞれの機能を有しています。
お客様の立場に応じてその姿を変幻自在に変えることができるのが強みとも言えます。
しかし、公共事業に携わる場合、今回のように設計~施工までフルプロデュースできるプロジェクトは決して多くはありません。今回はむしろ稀なケースです。

公共事業は地方経済を活性化させるという発注趣旨があります。
そのため、施工は当然、地元の業者で行うのが良しとされます。

私もそう思います。

今回も鉄骨の製作、据付、デッキ貼りという主たる業務は全て地元の会社で行っていただきました。
「工事期間中の休日に家族を3度も現場に連れて行ったよ」と笑う職人さんの笑顔に接すると、「俺がつくった」というモノづくりに携わる者の根底にある自負心に触れることができます。
自分や家族の生活圏にある構造物に「俺がつくった」という自負心と愛着心を持った方々がたくさんおられれば、その施設は長らく愛され続けることになると考えています。

モノづくりに携わる人間は、図面という共通な言語と、それまでに体得した様々な経験から会話をします。
ですから発注者や元請や下請という上下関係だけで仕事をこなすと決して良い仕事はできません。
それぞれの立場は「役割」という言葉に置き換え、互いの役割(=責任)を配慮しつつ、自らの役割を果たす。
皆が最終形を想定でき、その中で自分の「守備範囲」を判断する。
野球に例えれば、守備範囲が広い選手は「上手い」のです。
それを実現するためには、自分の役割はもとより、互いの役割を配慮し、先を読み、そして動く。
この行動を個人としてそして企業としてとること。
どんな仕事でも大切なことですよね。

信頼できるパートナー達とできるモノづくり。
今回もその醍醐味を堪能することができました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。

2009年3月22日日曜日

鹿児島港 北埠頭展望デッキ改修工事

鹿児島港の片隅に老朽化した展望台がありました。 フェリー埠頭のそばで、港内に整備された広大なボードウォークの終点にあたる施設なので、地元の方や観光でフェリーに乗られたことのある方は目にしたことがあるのではないでしょうか。
地元、鹿児島県は奄美大島の「イタジイ」という木材の集成材がつくられた木製の展望台でしたが、残念なことながら湿気とこれを好むシロアリにやられ、床板等が腐食し、立入禁止となっていた施設です。
今回の工事は、この「イタジイ」を原料として再生木材としてリバース(再生)し、施設の資材として再利用するものです。
2年前に1階部分の床を同じリバースデッキ工法でリバースしたのですが、写真のように2階の床が張り出しているため、内部に自然光が届かず、暗いイメージがありました。
そこで地元鹿児島の新日本技術コンサルタントさんと施設計画を行い、今回の改修工事と相成りました。

当初、当方からは、2階部分の梁を残し、パーゴラ風にデザインし、1階部分に明るい光が届く施設にしましょうという提案を行っていましたが、同じく地元の木製施設の専門会社であるアリモト工業さんの劣化診断により、梁も支柱も腐朽が進行し、構造部材としての利用は困難という結果が出され、構造体をすべて改修する計画となりました。


左の写真が完成写真ですが、1階の床まで太陽光が届き、明、誰もが登ってみたい展望台に生まれ変わりました。
今回の工事では、弊社はリバースウッドのメーカーとして設計のサポートと材料の製造(リバースデッキ工法)を行っただけなのですが、改修工事とは難しいもので、施設を壊すまで下部構造が不明であったり、想定したものと異なっていたり・・・。

これを現地で技術調整をしてくれたのがアリモト工業さんでした。
同社は弊社と同じように、日本で数少ない木材劣化診断士の有資格者を持つ会社で、現場の状況を的確にお伝えいただき、また創意工夫をされ、見事な作品に仕上げてくれました。


下地には、海際で、さらに湿度も高い設置環境であることから、「マリンランバー」を使用しましたが、異型の灯台まわりは、このように面倒な下地をきっちりと組んでくれました。
マリンランバーは、ガラス繊維を発砲プラスチックで固めた不朽の素材です。
しかし、現場加工はガラス繊維が相手なので、革手袋、マスクをしても少なからず皮膚に付着します。
すると職人さんは家に帰り、お風呂に入るまで「痒い」のです。
こんな作業を地道に、きっちりこなしていただいたわけです。


















上の2枚は展望台上部からの景色です。
ご覧のように、展望台に上がると再び階段があり、ダブルデッキとなっています。
きっとこの階段に座り、鹿児島港を眺める人々で賑わうことでしょう。
ここにあった展望台の木材を燃やすことなく、資源としてリサイクルされ、再びこの現地に戻すことができました。
そんなことは利用者の方々は知る由もないでしょう。
気づかないうちにこのようなリサイクルが行われる。
そんなことが当たり前の世の中になりますように・・・

最後になりましたが、本工事に関わったすべての方々にお礼を申し上げます。

2009年3月14日土曜日

コストバランスについて

ここは都内でボードウォークを施工中のとある現場だ。
陸地と砂浜の境界にあるボードウォークの改修工事だ。
我々もこの計画にはプロポーザルをしたが、結局、コスト面からこの仕様が選択されたようだ。
「改修」を主な業務とする弊社にとって、既設の構造物が「なぜ傷んだのか」という劣化診断とその対応策を講ずることをノウハウとしている。
ここは「飛砂対策」がその鍵となり、下地構造の改善が、解決要因となる。
しかし、残念なことに海辺で、一般住宅と同じアルミ根太と鋼製束が使用されている。

これでいいのかと問いたいが、選択肢の重要な要素にイニシャルコストがある。
ランニングコストや、ライフサイクルコストという計画段階では見え難いコストを発注者へどう見せていくかという課題を胸に、今後の糧としよう。




2009年2月27日金曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート9


現場代理人sai-5120に代わり、主任技術者sai-1525の久々の投稿です。
ご覧のように、ステージデッキはほぼ完成に近づいています。
今回開発したSP種防護柵も化粧板が貼られ、世に出ました。
いわゆる第1号です。

この防護柵の特徴はなんと言ってもアルミの押し出し型をトップブラケットに使用していることです。
防護柵は直線ばかりでなく、傾斜やコーナーへの対応も必要なことから、従来の製品は可変部にボルト等を使用し、傾斜に対応していましたが、この製品は共同開発メーカーの丸秘アイディアのおかげで、ボルト類が一切露出しない構造となっています。
また、笠木もこのような自在ブラケットを取り付けることにより、折れ点、勾配に自在に対応ができるのです。
製品開発には、経験と冒険心が必要です。
冒険心を持つ人は、人とは違う発想、アイディアが詰まっています。
良いパートナーメーカーと出会えました。



さて、展望デッキはどんな具合かというと・・・
共和成産さんの職長「天野さん」が蜘蛛の巣貼りのデッキにもくもくと取り組んでいます。(親父ギャグだなぁ)
天野さんはこのような強面ですが、仕事を見ていると几帳面で、非常に丁寧な仕事をします。
このデッキの表情も彼の腕にかかっています。
最後まで持ち前の丁寧な仕事でお願いしますね。

こちらは同じく共和成産さんの新村(しんむら)さん。
彼は役物と呼ばれるいわゆる加工モノが得意で、正確に角度を測り、見栄え良く仕上げてくれます。
役物の加工は、平面のデッキ貼りと比較し、なかなかスピードが伸びません。
他のメンバーがスピードを競い合うようにデッキを貼っている中、彼は飽くことなく懸命に役物に取り組んでくれています。
これも適材適所といいましょうか、チームワークの成せる技ですね。


溶接をしているこちらは竹田工業所さんの竹田社長と大須賀さんです。
実は大須賀さんがこのブログをご覧になって、「俺が写ってない!」とおっしゃられたため、今回は主要メンバーのご紹介と相成りました。
竹田工業所さんは、今回はじめてご一緒させていただいた鉄工所さんなのですが、正直、いいメンバーが揃っています。
社長のバイタリティー、チームワーク、現場での機転、責任感。
息子さんの時代になっても、この実力を継承して欲しいと心から思う次第です。

全国各地の現場で様々な職人さんと仕事を共にします。
初めてお会いする職人さんと、図面を見て、会話し、昼飯を共にし、互いの意思の疎通を確認できた時、この仕事は面白いなぁとつくずく感じます。
経験と腕を頼りに様々なアイディアを出し合い、工夫をし、より良いモノが出来上がった時、再びそれが経験となり次の新しいモノへの土台となる。
設計も開発も現場も営業も、こんなリレーションから全てが始まる気がします。

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート8

工事終盤で雨にたたられ作業が思うように進まない中,ステージデッキ,見晴台の施工を行う一週間となっています。

まず,ステージデッキの方は,ステージ側面のリバースウッド縦幕板とエキスパンドメタルの取付を行いました。
段差部分の取り合いは縦幕板の目地調整で行います。通常5mm~4mmで設置後の目地のばらつきもないよう板を配列しています・・・良い仕上がりとなりました。

また,ステージデッキの手摺部の化粧板取付も行います。
化粧板はデッキFL+10mm~手摺笠木ブラケット下-5mmで設置しています。取付箇所は,手摺支柱の正面とその裏面2ヶ所に,各上下2本ずつ計4本/枚のビスでの取付ています。
これでステージデッキの施工は仕上げ作業を残して概ね完了となりました,



見晴台は,階段部,八角ステージ部のデッキ貼りに進んでいます。
八角ステージ部のデッキはいずれも目地が均一にあり,目地事態がデザインといってもおかしくありません。
そのため仕上がりに合わせ水糸を張り,目地の通りなどに気を配り作業を進めています。
階段の踏み板は,構造材の溶接によるひずみが発生しているため各段の寸法を計測し,それに合わせ板を切断しています。
いわゆる目地間隔を各段同一にして見た感じのバラつきをなくすものとしています。
これからしばらくこのような雨交じりの天気のようです。
何とか作業に支障が出ないような雨の降り方であってもらいたいものです。

2009年2月20日金曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート7


2/19 ステージデッキ部の手摺が現場搬入となりました。
延長は45m程度,設置済みの支柱に笠木・上・下桟受け具を支柱にビス固定し,笠木,縦格子パネルを設置していく作業となります。
8時半にトラックを現場横につけ荷降ろしをスタート。
作業人員は,弊社2名(主任技術者,現場代理人),共和成産さん1名(主任技術者)の3名で行いました。
材質はアルミのため軽く,荷降ろしと合番に沿った部材の振り分けを併せて1時間かからず完了しました。
10時前手摺メーカー風憩セコロさん技術指導員の方が到着し,附属品等の確認を行った後,設置現場指導が始まりました,
まず,予めビス穴を施してある支柱に上・下桟受け具をビス固定します。
その受け具に縦格子パネルを乗せビス固定します。
固定完了後,上桟固定カバーを取付ます。上桟カバーはレール押し込み式のためビス固定は必要としません。
パチンとはまり音がしたら固定はOKとなります。
次に支柱に笠木固定カバーを取り付け,芯材の入った筒再生木材の笠木を受け部に配置し2本ボルトによって固定していきます,
全体を仮固定したのち,本締めをして手摺の設置は完了となります。
この日の作業は荷降ろし,角場所への振り分け,現場指導はスロープ部,段差部,階段部,標準部の各1箇所の指導をしてもらい,後日作業員に指示をして設置していく予定でした。
いざ現場指導が始まると支柱の立ちの上がりの精度,設置指導が良かったことから作業スピードが早く気がつけば私たちの手で設置が完了となっていました。
荷降ろしから45m程度の手摺延長の設置完了まで所要時間は6時間ほどとなりました。
手摺設置後のステージデッキは,その前に比べかなりしまった良いものに早変わりしました。
現場指導の風憩セコロさんありがとうございました&共和成産さんお疲れ様でしたm(__)m
良い仕上がりになりました。
2/20は雨のため現場は作業中止としました。
2/21より見晴台,ステージデッキの仕上げに向かって作業を再スタートします。


新型SP種防護柵関連記事

2009年2月18日水曜日

焼津漁港ステージデッキ・見晴台 現場レポート6


焼津漁港ステージデッキのデッキ貼工も外側の立て幕板貼工(写真右の鉄骨部に貼り予定)と仕上げ調整を残した状態となりました。
仕上げ調整は目地の通り,ビスの通り・打ち位置・打ち忘れ,デッキ材の割れなどをチェックし,貼ったままで手直しできる箇所においてはその状態で修正を掛けますが,それ以外は貼り替えを行っていきます。
仕上げという名の通り,この作業は,デッキの貼り作業が大方終わった時点で行う予定としています。
写真背後の支柱に設置予定の手摺は2/19に現場搬入となっています。
手摺設置の許容は5mmとしておりますが,現場鉄骨立込時の調整等で3mm以内での支柱の設置となっています。手摺搬入と同時に手摺メーカー風憩セコロさんが現場指導に来て下さるので,指導のもと手摺の設置を行っていきたいと思います。


現状までのデッキ貼工の中での留意するところであった手摺支柱とデッキ材の取り合い(写真左;2枚の板の目地センターで柱芯と取り合う)も概ね出来ておりデッキと支柱の見た目のバランスも保たれております。
また1:4勾配スロープ部(写真右;色合いの変わっている箇所で手前から奥に下っています)の下段上段のデッキ面とスロープデッキ面の取り合い,支柱とスロープ部デッキの取り合い(ステージデッキと同じ管理基準)にも大きな誤差の発生もありませんでした。鉄骨部の調整に時間を要しましたが,無事に貼り終えることができました。
このような状況下ステージデッキは段々と完成に向け作業が進行しています。

2月16日は,見晴台の鉄骨部の設置が開始となりました。
施工担当は引き続き藤枝市の竹田鉄工所さんが担当となります。
見晴台は,GL+1.8mの高さの八角形ステージ,GL+1.65mの高さの踊り場,さらに踊り場から両サイドにおりる階段の構成になっています。施工面積は狭いですが,高さ・意匠・形状の関係から鉄骨部はステージデッキとは違い工場にて溶接を行い,ユニット化したものを現場に搬入しました。

見晴台という通り高台に設置するため資材の搬入は基礎コンクリートにアンカー打設したのち支柱を建て込み各パーツを立て込みを兼ねて25tラフターにて行っています。
このような状況で作業を進行するわけですので,立て込みに要する時間は非常に短く,立て込み後のレベル調整を含み,概ね1日作業で完了となりました。
次回からはデッキ貼りへと進行していきます。














2009年2月14日土曜日

新製品(用途)開発

このブログでも度々ご紹介させていただきました弊社のお客様「TWマリーナさん」より以下の宿題をいただきました。


1.施設内で契約艇の塗装をするのだが、粉塵が出て困っている
2.大型の船舶(15m級)が多いため、専用の立屋を造ると大きくなりすぎてしまう
3.塗装ヤードはイベント等でも活用するため、仮設で何かできないか


 このような宿題を昨秋にいただき、年末まで暖めていた企画(設計)をこの度、ご採用いただくことになりました。





上の写真は、皆さんの職場や街中でもよく見かける旗ポールです。
今回は、このポールのメーカーであるサンポールさんの協力を得、新たな用途を開発しました。

これが我社の新製品です。←クリックしてみて下さい。

アルミのポールを3.6mピッチに設置し、ポール間に塗料飛散防止ネットを取り付けるのです。
そう、社旗や安全旗を揚げる要領ですね。
ネットを張ると、ヨットのセールのように風を受けることになりますが、このマリーナさんの作業管理基準である風速10m/sまで作業可能にできるよう、風圧計算を行い、ポールと基礎の構造を決定しました。

また、ポールの反対側になる壁は、近い将来、緑の壁に生まれ変わる構造としています。
今回の工事でH型鋼を柱に使うのですが、この柱を使い壁面緑化を計画しています。
マリーナの所在する東京都●●区では土地利用にあたり、厳しい緑化条例があるのですが、この壁面を緑化することにより約70㎡もの緑が得られるのです。

工事は3月初旬からを予定しています。

TWマリーナさん同様、敷地を有効に使いたいため、塗装ブースを設けているマリーナは少なく、敷地内でどうにか塗装を行っているマリーナが多いのですが、船底塗料をケレンする時に飛散する削りカスが宙を舞い、海や近隣に堆積する事例が各地で見られます。
TWマリーナさんは、いち早くこれを問題視し、対策を講ずる判断をされました。

ポールは使用する度に簡単に抜き差しできる軽量なアルミポールです。
塗料飛散防止ネットは、マンション等の塗装によく使われている汎用品です。
安価な投資で高い機能性が得られることを期待して工事の準備に入ります。

2009年2月12日木曜日

焼津漁港ステージデッキ現場レポート5



デッキの穴明け加工は1995mm材540枚を共和成産の工場に持ち込み根太ピッチに合わせた位置にNCを使用し穴を空けていきます。
加工能力は,一日当たり300枚程とのことで,現場での人力による穴明けの精度と作業効率を考えると,かなりの作業時間の低減に繋がります。
また座掘深も一定となり,ビス頭の出入りも無くなり一定となり,安全かつ見た目も良好となります。




工場にて穴明け加工を施した材料を現場に搬入しいよいよデッキ貼りのスタートとなります。
まずは根太に対して直角で貼りスタートとする法線の決定が必要となります。
今回の配置計画は写真背後の手摺支柱を必ず2枚のデッキ材のセンターで取り巻くこととしていますので,手摺支柱の配列起点となる最奥の柱を基準としてデッキ貼りをスタートしました。
デッキ貼りにおいて再生木材の欠点でもある熱膨張帳による目地間隔んの問題があります。弊社では最大膨張を2m材を基準として5mmとしています。これを維持するため貼り始めの午前・午後と各休憩時に材長を計測しその時の伸び長を5mmより控除して貼るようにしていきます。
5mmの間で材料の動きを制御するということになります。
また,材料表面にもサンディングによる目があります。一定方向に貼ってしますと表情のない仕上がりになってしまいます。目を確認しないでただバラバラに貼っていくとしまりのない仕上がりになってしまいます。
当現場では,目を1列ごとに逆目にするようにしました・・・よく見るサッカー場の芝目のような仕上がりにしました。これにより無表情な再生木材にもインパクトがでて生きた表情をみせてくれます。








このような管理の中,デッキ貼りをスタートして行きました。
手摺支柱のデッキの取り合いもすべて設計通りとなり,デッキ貼りを進めて行きました・・・天気にだけには電動工具を主流とする作業ですので敵いません。
2/10の午後には突然の夕立に襲われ作業を中断せざるを得ませんでした。
仕上げの終盤でもあり少々先の工事に不安もありましが,夕立が去ったあとステージデッキの背後から虹が上がりました。
きっとこれから先の工事も順調に進むでしょう・・・そんな気にさせてもらった一瞬でした。