2010年4月15日木曜日

神業・・・【千住N様邸バルコニーデッキ】

河原泰建築研究室さんの仕事をよくお手伝いさせていただいています。
土木の外構工事の仕事がほとんどなので、建築の需要は、普段と違った経験ができて楽しいものです。
しかし、今回ばかりは楽しいとは言えない現場です。
下の写真ですが、電線と躯体との隙間の1mほどの空間に、ユニック車のブームを差し込み、半円の架台を吊り上げるのです。
この写真は、準備中に撮影したのですが、吊り上げ作業中は、私も人工として労働していたため、写真を撮影する心境にもなれませんでした。


ブームを最大まで伸ばし、ようやく軒を交わしたところで、上階に移動し、人力で架台を水平にし、設置しました。
この間、建物や電線に架台やブームが触れないよう細心の注意を払いましたが、さすが、気心の知れた施工メンバーです。
準備段階での打ち合わせ通りにうまく事が運びました。
「さすが」の一言に尽きます・・・。
というか神業でした・・・。

架台を吊り上げてしまえば、あとは図面通り。
所定の箇所にコーチボルトを打ちこみ、架台を固定し、レベルを出し、手すりを組みつけます。
この手すりは、今春より発売開始予定の戸建用のシステム手すりです。
第1段がRのついた変形バージョンとは先が思いやられますが・・・。

地上から見上げるとこのような感じです。
この風変わりなデザインに良く馴染んでいませんか?
この建物を設計している河原泰建築研究室さんは、風や光を取り込むのが非常に上手で、いつも現場(その前に図面)に来ると驚かされます。

明日はデッキ材と手すりのポリカーボネート板の設置です。
施主様の笑顔が楽しみです。

2010年3月31日水曜日

【福井県敦賀港】8 ~竣工検査~

工事名:(県単)金ヶ崎緑地ボードウォーク改修工事
発注者:福井県土木部嶺南振興局敦賀港湾事務所様


昨年10月より、6回にわたり本工事の内容をお伝えさせていただいてきましたが、3月25日に無事に竣工検査を終えることができました。
国内では初めてとなる既設木材のスクラップ控除、それを原料とした再生木材の製造等、発注者のご意向により、環境の世紀に相応しい取り組みをすることができ、サポートさせていただいたメーカーとして、非常に有意義な成果を残すことができました。

検査の際に、発注者様より「いいモノができた」と、ご満足をいただいたお言葉をいただきました。
思い返せば、まだ歴史の短い再生木材をご検討いただくにあたり、膨大な資料のやりとりをしました。
実際に製造工場の現場を視察いただいたり、過去の事例を見ていただいたり、細かい構造の検討・計算を行ったりを繰り返し、仮定が計画となり、そしてそれが具現化し、この現場に結実しました。


このボードウォークは、現場の曲率に対応するだけでなく、床面に陸から海へかけての勾配がついていますので、3次元での施工が必要となりました。
これに加え、冬季の施工のため、積雪により、思う通りの工程で作業が進まなかったと報告を受けています。
検査の当日は、生憎の小雨模様でしたが、発注者さん、元請さんによる検査はつつがなく終わり、無事に工期内に引き渡しをすることができ、ホッと胸を撫で下ろすことができました。

工事が完了し、再び地元の福井県民、敦賀市民の方々、それに観光客の方々に供用いただくことができます。
敦賀港の港の風景として、長く長く愛され続ける施設であってほしいと願うばかりです。

最後になりましたが、本工事に関わられた全ての方々にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


了

2010年3月20日土曜日

西新井駅西口再開発(円形デッキ) その3


西新井駅西口再開発ビルの円形デッキの工事が完了しました。
これを機に、もう少し地元東京を中心に、関東の仕事も増やしていくことにします。
sai-BRANDの柱となる業務は、劣化したボードウォークの診断と改修なので、 湿度の高い九州や沖縄の仕事が大半だったのですが、 「改修にノウハウがあるのであれば、新設時から頼もう」というお客様が増えてきていますので、 このような需要にも対応していく必要が出てきました。

さて、現場に戻ります。
樹木枠です。樹木を引き立たせるために、枠のほぼ中央に樹木が来るように、デッキ材の割付を計算し、同時にデッキを切り欠かず、ごく自然な見栄えとなるように工夫しています。
ここは、土壌が入るために、植栽ピットが設けられていることから、下地は大引+根太の仕様としています。

現場の終わりには、必ず何枚かの板を外し、デッキ下をきれいに清掃します。
どうしても、ビスを揉む時にデッキ材や根太材の切りかすが下に落ちてしまうので、これをブロアーで飛ばし、掃除機で吸い取る清掃を行う必要があるのです。
この業務を怠ると、排水ドレンに切りかすが詰まってしまい、適切な排水ができず、デッキ下が湿潤状態となり、その結果、デッキに不具合が発生してしまうのです。
昔から、「掃除がきちんとできない建設会社には現場を仕切る資格がない」と教わってきました。
自分たちで手掛けた現場は、最高の状態で引き渡したいと思うのは当然のことですよね。

最期になりましたが、元請の西松建設様、お世話になりました。
協力業者の方々、安全、正確な仕事をありがとうございました。

2010年3月17日水曜日

西新井駅西口再開発(円形デッキ) その2


商業施設のエントランスにある直径約9mのデッキを施工中です。
本日は、作業3日目となりますが、元請業者様より、「検査の関係で3日間で終わらせてほしい」との要望を受け、増員対応し、本日は6名で工事にあたっています。


本工事のポイントは、デッキ全体の割付の中で、植栽桝をいかに美しくレイアウトする。
デッキ材の幅加工をせず、桝を形成するためには、墨出を行う際から、きっちりと根太位置を決定する必要があります。
こうすることにより、材に変に加工を行う必要がなく、見た目も「自然に」「違和感がなく」仕上がります。
「現場合わせではなく、あらかじめ計算し、施工をする」。
当たり前のことですが、いくら良い設計をしても、実際に施工をする職人さんにきっちりと伝達されなければ何の意味もありません。


そこで大切な仕事をするのが「職長」です。
元請さんとの連絡や、設計の意図を“明確に””確実に”現場に伝え、正確な作業を行うのが職長の役割です。
この現場の職長は弊社の若いスタッフです。
年上の職人さんへ何をどう伝えるか。
その答えは、完成したした現場にあるのです。

大詰めのラストスパート。
安全に、正確に仕事を進めよう。

2010年3月16日火曜日

西新井駅西口再開発(円形デッキ)

気がつくと、これまで、あまり関東での施工事例を紹介していませんでした。
sai-BRANDは、エクステリアメーカーでもありますが、自社の製品を自社で施工をする工事会社でもあります。

今回は、現在施工中の東京都足立区で進んでいる「西新井駅前再開発」の現場を紹介します。
ここで、直径約9mの円形デッキを施工しています。
製品は、リバースウッドデッキシステム標準仕様。
一部、植栽ピットの上部にマリンランバーを使用する予定です。
下の写真は、墨出後に支持脚を設置している風景です。


深さ30~40mm程度で、基礎コンクリートに削孔を行い、二液性のエポキシ樹脂系接着材を充填し、支持脚(M12ボルト)を打ち込みます。

植栽ピットの開口は、デッキ材の割り付けに合わせ、1050mmとし、それを支えるための下部構造を設置しています。

円形の外周は、細かい合わせ部材が数多く発生するために、円周に合わせ、際根太もしっかり角度切断を行いました。

今回は普段、鉄骨を扱っているメンバーが揃ったので、下地組はあっという間に完了しました。
削孔し、設置した支持脚のエポキシボンドの硬化が間に合わないくらいのスピードです。
100㎡以下の施工を行う場合は、ボンドの硬化時間が手待ちとなるため、グリップアンカーやオールアンカー等のアンカー固定をお勧めします。


今日はすでにデッキの貼り込みに入っています。
明後日には、施設の検査があるそうなので、明日には完成させる予定です。





2010年3月10日水曜日

新製品開発中(マルチユースキャップ)

よくデッキの劣化診断を行いますが、過去に施工されたボードウォークの根太は、一般的に、天面を座堀りして、ボルトを挿入し、基礎と固定しています。
施工面では非常に効率が良いのですが、天面に空いた座堀穴に水やゴミが溜まり、そこから根太が給水し、腐食の原因となっているケースが多く見られます。

根太は、床板に隠れてしまう構造部材のため、材料選定の際に軽視されがちですが、根太こそ、きっちりとした材料を選定しなければ、構造物全体の改修が早まる(寿命が縮まる)という傾向があります。
昨年に劣化診断を行った福井県敦賀港の現場では、使用されているパイン材根太の座堀箇所に、すべてとコーキングがされていました。
天然木のボードウォークですが、メーカーさんの施工基準がきっちりとしていたお陰で、この根太は再利用できるという診断をすることができました。
一方、神奈川県の某ヵ所で診断した現場では、イペという日本国内でも最も実績のあるハードウッド材を使用しながらも、同じ原因で、このような状況となっています。

いかに根太が大事がお分かりになったのではないでしょうか?
そこで、saiBRANDでは、このような状況に対応するために、新製品の開発を進めています。
写真のような、ゴム製のキャップです。


φ30mm(外径φ40mm)、H15mmの大きさですが、蓋の厚みを1mmに抑えることにより、座堀の蓋に使用しても、根太上に貼ったデッキの浮陸を感じることはありません。
素材は、自動車の外装部材に使用される対候性の高いEPDMを選択しました。
また、内径φ30mmという大きさで開発したのは、別の用途も計画しているからです。

このように、φ40mmの手すり材のエンドキャップにも使用することができます。

このような、支柱加工部の蓋としても使用することができます。


そして、内側をこのようなM12ボルトの六角形状にすることにより、自動販売機の脚のような支持脚ボルトカバーとしても使用することができます。

ひとつ製品を開発するとしたら、マルチユースとして使用できるよう、多様な途用途を考えることにより、無駄なモノづくりをしなくていくのがsai-BRANDの製品開発方針です。

本製品は本日試作品が出来上がったきたので、これから最終形状を決定し、4月1日受注分から生産を開始する予定です。



2010年2月20日土曜日

【福井県敦賀港】7 ~斬新な取り組み~

久しぶりに敦賀の現場に行きました。
現場は良い元請さんの下にsai近畿が付いているので、技術的には安心。
ここ2回の投稿は、sai近畿の現場代理人M氏によるレポートでしたが、雪の中での施工の大変さがひしひしと伝わってきました。
それを実感すべく、久しぶりに現場へ足を運びました。
すると、上の写真の通り、天気は快晴、再生木材の施工は、間もなく完了という状況でした。
もうすぐ春が訪れるのですね。

陸側の側溝蓋は、石製で、1枚70kg近くあるそうなので、清掃時に石蓋がデッキ上に落下しないよう、再生プラスチック材の緩衝材を提案させていただきました。
濃茶の緩衝材は、景観的にもアクセントラインとなり、きれいな仕上がりです。
このような再生木材、擬木の時代となっても、やはり適材適所で材料を選定しなければなりません。
売上や拡販だけを考えるメーカーであれば、すべて自社材で提案するのでしょうが、どのような使用がされるのか、どんな不具合の可能性があるのかをしっかり検証し、適正な材料を選定することも、大切な技術だと思います。

そして残るは、既設材のリユース(下地補修)です。
劣化診断の結果、既設床板があまり良くない状態だったので、次の改修予算がつくまでの間、安全な状態を保つため、捨て根太を設置することとなりました。
この捨て根太は、再生木材で改修した箇所に使用されていた根太の中から、状態の良いものを選定したものなので、床板、根太ともリユースするというユニークな工事です。
古いものを捨て(燃やし)、新しいものを創るだけが、技術ではありません。
使えるものは検証し、きっちり使い、廃棄物を出さないというのも、これからの工事に求められる大切な要素だと実感します。

今回改修した箇所は、福井県産の檜(ひのき)が使用されていました。
この檜を原料として再生し、再生木材を製造し、敷設したのですが、上のリユースも含めると、今回の工事では、ほとんど廃棄物を出していないと言えます。
また、県から産出されたものを原料としているため、「県産品」という考え方の新たな切り口にもなったのではないでしょうか。
このような発注者の斬新的な取り組みが、福井県民の方々に広く理解されることを願っております。
そして、この斬新的な取り組みに、メーカーとして、協力させていただけたことを光栄に思います。


2010年2月13日土曜日

【福井県敦賀港】6 ~現場もいよいよ終盤へ~

現場着手からはや3ヶ月半が経とうとしてます。
思い起こせばボードウォークの本工事を着手した途端に、思いがけない荒天に見舞われて、本当に思うよう現場が進みませんでした。
そんな中、元請様にもご指導頂き、少しでも現場を前に進めていけるよう、大工さんには降雪・吹雪の中でも出来る限り、日々頑張って頂きました。

【再生木材「リバースウッド」設置】
その成果がようやく「形」として見えてきましたが、ここからが佳境であり、出来栄えに一番影響し、手間の掛かる部分でもあります。
現場がR=127.5mと大きなカーブが掛かっているため、Rの変化点の各所において、加工材を納める必要があります(写真中のデッキの張ってない場所)。
加工箇所にはリバースウッドの無垢材を使用しますが、加工する事で、材に反りが発生します。
しかし、そのクセを理解して納める事が、職人の出来る技です。

【加工部】

本工事は、リバースウッドの新設だけでなく、既設デッキ材及び根太材を流用する工事箇所もあります。
ただ新材を購入して設置するのではなく、まだ使える材料をピックアップして、裏面を使用し、新たに再利用します。
流用箇所の構造においては、数年後の改修工事に備えて、下部構造がそのまま流用できる、先を見据えた無駄のない構造になってます。
また、流用材も改修工事に備えて、床板には撥水性の木材保護塗料を全面に塗布し、根太には座掘り孔にコーキングを行い、座掘り孔から発生する腐食も防ぐような仕組みになってます。

【既設床板木材保護塗料塗布】
流用木材再利用の作業状況です。
支持脚は次期改修工事の為に新設し、その他は流用になります。
今回流用する箇所はきついカーブが掛かっているため、根太材の加工から行います。
根太の継手は相欠きし、継手も千鳥に設ける事で、強度を確保します。

【流用根太設置】

ようやく現場も終盤を迎えてきました。
どのような現場でも「気の緩みから起こる事故」が一番多く発生するのではないでしょうか。
本工事は繰り返しの作業が多い為、再度作業手順を周知し、最後まで「安全第一」で完工を迎えたいと思います。

【2010年2月13日現況】


【sai近畿 宮前氏寄稿】


2010年2月11日木曜日

神奈川県某ヵ所ボードウォーク劣化診断

昨日、神奈川県の某所にて、sai-BRANDの一番の得意とする海辺のボードウォークの劣化診断を行いました。
寒い日でしたが、海辺の現場とあり、張り切って調査に出掛けました。
海の前はいつでも気持ちがいいものです。


調査地は、平日から観光客や地元の方々が多く利用する場所なので、通行者への安全管理を行いながら調査を行いました。
まずは、既設材の樹種の見分け、断面、材長の測定など外観の調査です。
もちろん使用されているビスが適正なものかも調査の対象となります。
次に、いよいよデッキ材(床板)を外し、構造部の診断に入ります。
本施設の目の前は砂浜で、季節風や波によってボードウォーク上に多量の砂が運ばれてきます。
この砂が長年に渡り、目地からデッキ下部に侵入し堆積していました。
砂を掘り起こし、基礎コンクリートを確認すると、床板下までたっぷりと120mm以上の堆砂が認められました。
つまり、根太が砂に埋まっている状態です。
「降雨や波浪により侵入した水分を砂が保水し、根太を腐食させる
そして、床板を固定しているビスの保持力が低下し、ビスが浮き始める」
ボードウォークの一般的な劣化の症例です。
根太の含水率を計測すると、表示は「HI」。
含水率が30%を超えていることを示しています。

この他にも床板の表裏の含水率測定、打診、触診などを行いましたが、上の写真の根太の状況を勘案すると、劣化原因は「堆積した砂と水分の影響」以外考えられません。
これは「お風呂にお湯を溜めたまま、フタをし続けている状態」とよく例えてご説明するのですが、暑い日は水蒸気が蒸散できず、常にムシムシした状態にあり、寒い日は、蒸発できない水分が滞留するといった、木材にはこの上なく悪い環境に置かれていると言えます。

このような環境下で、弊社がどのような提案をするかはまだここでは書けませんが、まだ十分に利用できる床板を活用しながら、下地構造を改修して行く計画を提案する予定です。

調査完了の証に、ビスを1本だけ、弊社のオリジナルビスに打ち替えてきました。
これは、調査箇所を明確にするためですが、M6*90(SUS304)という特大のビスです。
誤解のないように記しておきますが、この施設は設置後、16年以上経過しています。
当時、材料を提供したメーカーさんは、的確な材種と、断面を選定しています。
ビスも多少の錆は出ていますが、良好な状態を維持しています。
大切に施工をされたのだと思います。
そんな方々の当時の思いを感じながら、劣化診断をさせていただきました。

了

2010年2月2日火曜日

sai-BRAND本部 事務所移転しました

標記の通り、sai-BRAND本部事務所を移転致しました。

江戸川区船堀3丁目から6丁目へと近所への引っ越しですが、
やはり新事務所は気持ちのいいものですね。

新事務所の開設のお祝いにお客様や関係者の方々から
お花や鉢植えをいただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

以前の事務所より、多少は広くなりました。
ぜひ、お気軽にお立ち寄り下さい。


【sai-BRAND本部】
〒134-0091 東京都江戸川区船堀6-11-17 saiブランドスクエア
直通電話:03-6808-8822(直通電話を新設しました)
FAX:03-5879-5361(変更なし)

2010年1月25日月曜日

力(ちから)及ばず・・・


昨年末に沖縄県北谷町さんより、とある計画の景観設計のプロポーザル指名をいただきました。
競争相手は、コトブキさん、野村工藝さん、丹青社さんという、この業界の超一流どころです。

加え、説明会から提案書の提出まで、わずか1週間という時間しかなく、
さらに、東京から沖縄まで提案書を届けるには、最低でも中一日を要するため、5日間でどれだけの仕事量が確保できるかを計画し、スタッフの業務分担を行い、2日ほど徹夜をし、何とか期限に間に合わせることができました。

北谷町さんには、前職時にお世話になり、
当時いただいた仕事の現場代理人まで勤めさせていただきました。
この仕事が前職での最期の仕事になったわけですが、
現場にいる間、毎日、北谷の海を眺め、これからのことを考えました。
この経験によって、私は、人間の原点に帰ることができたように感じています。

だからこそ、今回のプロポーザルにご指名いただいたことは、
「誇り」であり、 “死にもの狂い”で懸命に案を練り、提案書を作成しました。


その結果通知書が本日、郵送で届きました。


結果は「次点」でした。


正直、「悔しい」と感じたのは久しぶりのことです。
しかし、冷静になってみると、
そこまで思い込める仕事に関わらせていただいたことに感謝している自分がいました。


北谷町の未来に向け、きっと競合社の方も精一杯の努力をされたのでしょう。
力が及ばず、結果は残念でしたが、
同じ目的に向かい、業界の大御所と肩を並べ、競え合えたことに清々しささえも感じます。
今回採用された会社さんの提案で、北谷町の将来に向け、良いまちづくりができますように・・・


弊社としても懲りずにこれからも提案をつづけていきたいと思います。

ありがとうございました。





2010年1月15日金曜日

【福井県敦賀港】5 ~再資源化再生木材「リバースウッド」現場受入~

平成21年11月16日から2日にかけて輸送された再資源化木材が約1ヶ月の製造工程を経て、新たな形になり、再度現場へ戻ってきました。

【再生木材「リバースウッド」現場受入】

現場では、製造期間中に束~根太設置までを完了しておかなければならなかったのですが、冬季の北陸独特の天候の中では、現場は思うように進みませんでした。
降雪、降雨の中、大工さんには様々な工夫をしてもらい、なんとか製造期間中に約1000m2もの下地を完成させて頂きました。

【下地設置状況】

いよいよリニューアルされた、再生木材「リバースウッド」の現地設置です。現場近くは、敦賀湾に隣接された遊歩道になっており、一般の方が多く利用されます。
一般の方には再生木材は珍しいようで、多くのお客様からリバースウッドの質問を受けます。本工事は前項の通り、前あった檜を原料に再生木材を製造したと言う説明をすると「無駄をなくされたんですね。素晴らしい発想ですね。」
と言うお声を数多くかけて頂きます。
このようなお声をかけて頂くと、地域に貢献でき、素晴らしい工事にたずさわれている事を改めて感じます。

【リバースウッド設置状況】

本工事は現地にあった既存の県産品檜デッキを撤去し、それを原料に新たな再生木材を製造し、同じ空間にボードウォークをリニューアルします。
新材には、原料となった檜が万遍なくいきわたるようにブレンドされました。搬入されたリバースウッドもいつもと変わりなく、ほのかな木の香りをただよわせてました。

【再生木材-リバースウッド-】


寄稿:sai近畿 M氏

2010年1月5日火曜日

2010年 本年もよろしくお願い致します。


西暦2010年を迎えました。
昨年7月にブランドロゴマークを上のデザインに変更したのですが、
今年は、このブランディングをしっかり行おうと考えています。

saiには次のような意味を込めています。

彩・・・彩りある景観を創出する
才・・・優れた技術で優れたカタチにする
再・・・再生・再利用を実現する
際・・・水際にも強く、自然と交際していく
細・・・大きなことから小さなことまで、地球に人に製品に向き合うスタンス
砕・・・豊かな発想で既成概念にとらわれない


1868年が明治元年なので、
今から150年前はまだ江戸時代でした。
我々日本人が、この150年間で得たもの、失ったもの・・・
それぞれ数え切れないほど、たくさんありますが、
未来へ向け、負を残さぬよう
今を生きる者として最大限の努力をしたいと思います。
そんな意思を上のキーワードにしています。
今年はこれをしっかりとオペレーションレベルで実践する年にしたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

2009年12月29日火曜日

2009年末 ご挨拶


2009年が終わり、2010年を迎えます。
皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。


我々の建設業界は、下火と言われて久しいですが、
政権交代や円高など、まだまだ事業全体を見通すには、
不安定な要素がたくさんあります。

しかし、1日という時間は誰にでも平等におとずれてくれます。
無為な1日に
するか、充実した1日にするかは
その本人や企業の努力次第だと思います。

仕事をつくる努力と、得た仕事をとことんやり通す努力を惜しまなければ
人間として、企業としてまだまだ成長できる糧はたくさんあると思います。

“この地球に生きるものとして
再び立つ瞬間(とき)のランドスケープを考えます”
このコピーはsai-BRANDのパンフレットの表紙を飾るものです。

sai-BRANDは、「資源でありつづけるモノづくり」をテーマに
来る2010年もたくさんの提案をして行きたいと思います。

皆様にとって良い年がおとずれますように。

2009年12月22日火曜日

【福井県敦賀港】4~再生木材「リバースウッド」の製造~

平成21年12月11日に、リバースウッドの製造委託先である再生木材工場「エコウッド」にて本工事の中間検査が行われました。
今回の工事は、改修前の既設材を原料として再生木材を製造する「リバースデッキ工法」をご採用いただいているため、材料の強度試験だけでなく、既設材を原料としてきっちり使用されているかという確認も含めた検査となりました。

既設材を敦賀港から北九州へ運搬し、1次破砕を行うまでの工程は、前回までにお伝えしたところです。
今回は、この破砕した材料を原料として、再生木材を製造する工程をご紹介いたします。


【写真1】:破砕工場から運搬された木チップ
【写真2】:木チップの粉砕工程
5cmほどの大きさで納品された桧の木チップを200μ程度の木粉に粉砕加工します。

【写真3】造粒工程
木粉とpp(プラスチック)、添加剤、顔料などを混練したペレット(顆粒)を製造しています。
再生木材の「素」のようなもので、ウコンの錠剤のようなイメージです。

【写真4】成型工程
ペレットに熱をかけて、混練したものを高い圧力をかけて金型を通します。
すると、心太(ところてん)のように再生木材が成型されます。
押し出されたばかりの再生木材は、表面にプラスチックで覆われていることが判ります。

【写真5】
プラスチックの皮を被った再生木材を、ローリングサンダーという大型の紙やすり機を通して、指定の寸法に仕上げます。
再生木材の表面の「木目」に見える模様は、この工程で加工されているのです。

【写真6】:強度試験】
本工事におけるボードウォークの設計荷重は3500N/㎡(等分布荷重)に設定されています。
また、弊社のリバースウッドの曲げ強度の保証値は16N/mm2としていることから、
これらの強度を満たしていることを証明する検査です。
今回は、写真の通り、集中荷重で3890Nで材破しました。
よって、十分な強度が確保されていることが証明されました。

本工事で製造する再生木材は、約25t分です。
今回の検査が完了したロットは12/16に無事、現場へ搬入されました。

福井県より検査に来られた検査官、元請業者の方々、遠路はるばる有難うございました。
現場の資源をリサイクルするという意義をご理解いただき、大変感謝しております。
次世代に「ゴミ」となるモノを残すのではなく、何度も繰り返しリサイクルができる「資源」となるモノづくりを行うのがsai-BRANDのテーマです。
このテーマを今回のような大きな仕事で実現できたこと、大変嬉しく感じております。

さて、現場も急ピッチで進んでいるようです。
本工事の施工は、sai近畿が担当しております。
現場レポートをお楽しみに。

2009年12月11日金曜日

【福井県敦賀港】3~再資源化木材破砕~


敦賀港から搬出した桧材を再生木材「リバースウッド」の原料とするために3~5cmの大きさに破砕します。

破砕委託先は北九州市にあるホクザイ運輸さん。
しっかりとした監理を行ってくれました。
上の写真は、私が昨日(12/10)に撮影したものです。
敦賀港の現地では、紫外線で退色し灰色に変色していた桧ですが、実際に破砕をすると中はこんなにきれいな状態で、含水率も規定範囲内に確保されていました。
フレコン周辺には、桧のとても良い香りが充満しています。


【一次破砕工場への搬入】
【 荷降ろし状況】

【破砕状況】
受け入れた桧材を破砕機に投入している様子です。
破砕機で砕いたあとに金属くずや砂、土などを取り除きます。
【フレコンバック詰め状況】
破砕した木片を再生木材会社から支給するフレコンに詰めます。
この袋には約250kgfほどの木片が入ります。
【搬出状況】
1袋ずつ重量を量ったフレコンを再生木材工場へ運搬します。
同じ北九州市内への運搬なので、効率的です。

この木片を原料に、いよいよ「リバースウッド」を製造します。