2009年9月24日木曜日

南芦屋浜マリーナ護岸整備工事 【完成】



平成15年からsaiグループで設計・施工をしている南芦屋浜地区に
また新たな事例が加わりました。
写真右奥が「ベルポート芦屋様 クラブハウスデッキ」
写真中央が「アクトス芦屋様 壁面」
写真手前と次の写真が「兵庫県企業局様 見晴しデッキ&スロープⅠ」


そして今回が「兵庫県企業局様 見晴しデッキ&スロープⅡ」
総延長が100mにも及ぶスロープなので、全景はとても写すことはできませんが、
仕様はRWDS標準仕様。デッキ材のサイズは105*30。
防護柵は、最近はもうお馴染みになったSWSP(SP種防護柵)です。

これは結婚式場前の階段デッキです。
この日も雑誌か何かの撮影が行われていました。


見晴しデッキは、1期工事目と同じ仕様ですが、1期当時は溶融亜鉛めっき材を構造材に使用しましたが、今回はZAMに変更しています。


SWSPは支柱に頭部ブラケットを差し込む構造なのですが、この構造で傾斜に対応する考え方は面白いです。

興味がおありの方は、現場でお確かめ下さい。
ベルポート芦屋のクラブハウスレストランも雰囲気があっていいですよ。
是非、南芦屋浜へお越し下さい。




2009年9月13日日曜日

3年経過・・・(北谷町浜川漁港ボードウォーク)


沖縄へ出張してきました。

予算執行上の都合から、3年前に完工したこのボードウォークは、まだ一般の人々の目に触れていません。
これからこの後背地に様々な施設ができ、2年後の施設開放を計画しているそうです。
大きな計画ゆえ、ホテル進出を計画する民間業者との調整等が大変な様子。

sai-BRANDでは、ここを訪れる利用者の立場に立って、いくつかの提案を行います。

ここに出張すると「原点」に戻ることが出来ます。

沖縄の資源を活用した、本土ではできないような提案をしていきたい。

(デッキ:RWDS標準仕様/沿岸仕様  防護柵:SWGT-WI) 

2009年9月4日金曜日

こんな箇所にもマリンランバー


昨日お取引先様へプレゼンに行った際、
先日納品したマリンランバーの工事を行っているとのことで見学へ行きました。

桟橋上に設置している電気設備の架台の改修です。
改修前は亜鉛めっきの鋼材を使用していたそうですが、
腐食が激しかったため、架台をマリンランバーに変更しています。

写真のように常に海水に浸かっている状態なので
鋼材の防錆処理だけでは厳しい環境です。
そこで弊社のマリンランバーが選択されたそうです。
この素材であれば、水中に入れようが土中に埋めようが構いません。
このように用途が広く、現場での加工も容易な素材は大変に便利です。
ただし、手袋、長袖、防塵マスクは忘れないでくださいね。
ガラス繊維の切粉が皮膚に付着すると痒くてたまりませんので・・・
安全装備は万全にお願いします。
そしてもし切粉が付着した場合は
ゆっくりとお風呂に浸かって毛穴を広げてガラス繊維が抜け落ちるのを待ちましょう。
このマリンランバーによる改修を提案したのは㈱シーガルさんです。
同社は浮桟橋の改修を主に手掛けている会社で、弊社の工事もお手伝いいただいています。
このように互いの技術や製品をやりとりできるパートナーと仕事ができるのは良いですね。

2009年8月17日月曜日

9千円の価値観と世相


お盆に夏休みをいただき、ヨットで西伊豆へクルージングに行きました。
もうかれこれ20年近く、大学の仲間で清水港に船を舫っています。

皆さんは「ヨットに乗っている」と聞くとどう思われますか?
よくある先入観で

ヨット=金持ち
ヨット=優雅
ヨット=セレブ

などとお思いではないでしょうか?

我々のヨットは28ft。
これはだいたい車2台分の大きさです。
船内には大人4人がゆったりと寝むることができる空間があります。

セレブ?


これを20年間変わらず、メンバー4人で月々9千円の会費で維持しています。
9千円といったら人それぞれ色々な価値感があるでしょうが、私は安いと思います。

私にとってヨットの魅力は、
「生活空間がそのまま移動する乗り物」であり、
「常に”今”の一歩先を見据え、最高と思われる”今”をつくる」行動理念にあります。

これを例えると、
西伊豆の気に入ったきれいな景色を目の前にアンカリングし、
気の置けぬ仲間と語らい、眠る時間。

荒れた海で、今ここにいるメンバーとその実力を考え
セールプラン、コースを選択する瞬間。

そんな日常生活では得られない時間をヨットは与えてくれます。

ここで得られた時間は
仕事にもたくさんの恩恵を与えてくれます。

特に海辺での仕事が多い私達には
ちょっとした経験が発想になり、絵になり、実現に繋がることが多々あります。

好きなフィールドで仕事ができるのは幸せなことです。
ただ、これは与えられたものではなく、
手を伸ばし、もがき、あるいは楽しみ、経験してきたものです。


9千円の価値観。
決してセレブなものでなく、
誰にでも費やせる費用だと思います。

ただ、そこにどんな価値観を置くか
どう行動するか

集団や市場を判断するのではなく
ひとつの光がどんな力を持つのかを判断できる世の中であって欲しいと思います。

夏の終わりには衆議院選挙、横浜市長選挙もあります。
「だってこうだろう」「そんなんでしょう」
という世評を捨て、

自らが体験し、しっかりとしたものを語れるような人でありたい。
そんな人を選びたい。
そんな世の中にできるよう
個をしっかり見極められる時代がくるといいですね。

2009年8月11日火曜日

お盆休みのお知らせ

静岡で大きな地震がありました。
今春、焼津漁港で仕事をさせていただいたご縁もあり、
心配をしていましたが、仕事仲間、お取引先様にも
大きな被害はなくほっと胸を撫で下ろしています。

安心したところで、弊社は明日8/12~16までからお盆休みをいただきます。

各地で台風や震災が発生し、
帰郷される方々は大きな不安を抱いていると思います。
それぞれの故郷でゆっくりとお休み下さい。

2009年8月7日金曜日

sai-BRANDパンフレット発刊


ご案内が遅れましたが
7月9日に総合パンフレットを発行致しました。
このパンフレットは両開きで、
右から開くと製品パンフレットとして
左から開くと製品リースのご案内として
ふたつの顔を持たせました。

新パンフレット.pdf

今回のパンフレットは、総合パンフレットとして
リバースウッドデッキシステムの仕様の追加(高床仕様/ステージ仕様)と
防護柵、ベンチ、浮桟橋、ソーラー照明灯など、従来、案件対応してきた
製品群を規格し、レギュラー製品として正式にラインナップに加えました。
また、日本で初めて屋外製品のリース事業をスタートしたため、
この「グローイングアップリース」をご案内しております。


すでにお取引先様には郵送にてお届けしておりますが、
ご希望の方には郵送させていただきますので
info@sai-sai.net まで「パンフレット希望」と明記の上、ご連絡下さい。

※ちなみにg.u.は、あのユニクロ系のg.u.ではありません。
 調べると、ちょうど同じ頃にそれぞれのロゴが世に出ておりました。
 弊社のg.u.はgrowing unitの略称です。
 同じ称号同士、それぞれの分野で活躍できるといいですね。

2009年7月18日土曜日

小さいことにくよくよするな!




小さいことにくよくよするな!
(しょせん、すべては小さなこと)
















これは本のタイトルです。
全米で500万部以上売れ、
国内でも1998年6月15日に出版され、
同年9月16日に第21刷というから相当な冊数が世に出ています。

当時、何を媒介し、この本を知り得たのかは忘れましたが、
購入し、読んでみると、
日常的に起こる「小さなこと」に
いかに生命力を使い大騒ぎをしていたのかが判りました。

この「大騒ぎ」が
自分自身にはもちろんのこと、
いかに大切な人に、仲間に不快な思いを与えていたか。


~本文引用~
目が見えること、人から愛されることといった人生の奇跡-
(この本が読めるのも、ある意味奇跡では奇跡なのだが)
について考えると、
自分が「大変なこと」と感じていることは
実は「小さなこと」にすぎず、
自分自身で「大変なこと」にしているだけだとわかる。



本棚にあった10年前のこの本を
休みの日に読もうと思ったのは何故だろう。


先週開催した研修会に集まってくれた人々の顔が浮かびます。
~素晴らしい人々と仕事をする機会を与えてもらっています。

スタッフの顔が浮かびます。
~今、大事にしなければならないものは何だろう。

家族の顔が浮かびます。
~ありがとう。

自分自身へ。
「私たちはこの世で大きなことはできません。
 小さなことを大きな愛でするだけです。」
(本文引用:マザーテレサ言)



10年前に、当時同じような体験をしていた友人にこの本を贈りました。
ふと見つけた本棚の本。
こんな小さなきっかけで何かが閃くこともあります。



先週弊社の仕事の相談で
F社を夜遅くに訪れました。
そこにはモノづくりに熱く取り組んでいる仲間がいました。

仕事が終わり、一杯やっている時にした様々な会話。
会話から生まれる新しいチャレンジ。
これも小さなきっかけ。


~本文引用~
人生を来るべき本番の舞台稽古でもあるかのように生きている人が多い。
そうではないのだ。
実際、彼なり彼女なりが明日ここにいるという保証はないのだ。
私達はいましかない、コントロールできるのはいましかない。
いまこの瞬間に焦点をあてれば不安を押しのけることができる。
不安は将来起こるかもしれないことにくよくよすることで生まれる。
~貧乏になったらどうしよう、子供が非行に走ったらどうしよう、年とって死んだら・・・・
不安のネタはつきない。
不安をなだめる最善策は、いま、このときを考えること。
マーク・トウェインは言った。
「私は人生の苦難を味わってきたが、実際に起きたのはほんの少しだった」と。
中略
いまこの瞬間を意識する練習をすること。
その努力が生き方を左右する。


私はこれを「きっかけ」と表現してみました。
さて、せっかくのお休み。
「きっかけ」を探しに出かけるとしましょう。

2009年7月10日金曜日

sai-BRAND製品・技術研修会 ご参加御礼

sai-BRANDのモノづくりは、素材メーカーから設計、営業、現場、保守・メンテまで、全ての関係者が共通の利害、価値観を持ち、連携して仕事を進めることを旨としています。

この関係者が一同に集まるのがsai-BRAND製品・技術研修会です。

今回は、7/9(木)、7/10(金)の2日間に渡り、開催させていただきましたが、全国より会場定員ちょうどの30名の方々にご参加いただきました。

1日目はリバースウッドデッキシステムの仕様の追加、新製品「バレラ」(防護柵)、「バンコ」(ベンチ)、「ヒラソル」(ソーラー照明灯)の紹介をさせていただくとともに、新たなフィールドとなる「水上施設への挑戦」を発表させていただきました。


2日目は鋼材を加工するための新技術「3次元レーザー加工機」、新製品「ヒラソル」(ソーラー照明灯)の見学を行いました。

【麻布成形株式会社:三次元レーザー加工機】
この機械の導入により、sai-BRANDの「溶接レス勘合設計」の幅が大きく広がります。

【ヒラソル納入現場見学】
新浦安駅周辺にあるヒラソルの納入事例を見学しました。
浦安市では、避難誘導灯として毎年ヒラソルが納入されています。


初参加のお取引先様もあり、昨年を上回る活気溢れる研修会とすることができました。

ご参加いただいた方々に厚く(熱く)御礼申し上げます。

今後とも「資源でありつづけるモノづくり」をテーマに、新たな需要開拓に邁進致しますので一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2009年7月4日土曜日

第2回sai-BRAND製品研修会開催のお知らせ

昨年度より開催しているsai-BRAND研修会を今年度も7/9(木)にタワーホール船堀で開催します。
今年度の主な内容は以下の通りです。


1.リバースウッドデッキシステムへの仕様追加
→高床仕様(H=900mmまで)、ステージ仕様(H=1950mmまで)の追加

2.新型防護柵SWSPの発売開始と防護柵のデッキモジュール化について

3.太陽光発電システム「ヒラソル」の発売開始

※新パンフレットの配布


すでに申込み定員が一杯となってしまった模様です。
九州、中国、近畿など、遠方からお越しいただく方も多いので
実りある研修会にしたいと考えております。
多数のお申込みをありがとうございまいした。

2009年6月18日木曜日

パンフ画像撮影

昨夜遅くまでデザイナーと新パンフレットの2校の打合せを行い、不足していた素材をかき集めています。
どうしても手持ちデータになかった「デッキの素材感」を撮影してきました。

撮影対象は、新設したデッキではなく、約1年前に工事をさせていただいたTWMさんのデッキです。
時間がなかったので、掃除もせずアップの撮影をしたのですが、
表面の木目サンディングの毛羽が落ち着いた程度で、ほぼ1年前の姿と変わりません。

専用ビス「どりどり君」もしっかりとリバースウッドを押さえつけてくれています。
さて、パンフレットの出来栄えはいかほどに・・・

乞うご期待下さい!



2009年6月12日金曜日

新型ベンチ開発中

現場や設計業務が落ち着いているこの時期。
弊社では、パンフレットの改定や新製品の開発等、トップシーズン(繁忙期)にはできない業務を多々進めています。
昨日は弊社のお客様であるTWMさんのマリンデッキをお借りして
sai-BRAND新型オリジナルベンチの組み上げ作業を行いました。


この新型ベンチは

「デッキに似合うデザイン」

「無方向性」

「長い・広い」

をコンセプトに、リバースウッドデッキシステムのデッキ材の割付モジュールに合わせ開発しています。


製品名  【ENGAWA】(仮称)
寸 法  幅:2500mm/奥行:560mm/高さ:500mm
材 質  座板:リバースウッド69*40(2層発泡材)/フレーム:ZAM60*30/振れ止め:アルミφ25

専門の方はお気づきでしょうが、この寸法、あまり世の中にないサイズです。
前後左右で10人が座ることができるのですが、
そんな使われ方はしないでしょう(笑)

デッキ上でご家族や仲間達でゆったり寛げるベンチになればと思います。

もう少し改良を重ね、7月頃に正式にリリースしたいと思います。





2009年6月9日火曜日

沿岸仕様の定義


リバースウッドデッキシステムには設置環境により、「標準仕様」と「沿岸仕様」があります。
港湾や漁港での仕事が多いため、平成18年度より「沿岸仕様」をリリースし、ご好評をいただいています。
しかし、お恥ずかしながら、この2つの仕様を明確に使い分ける根拠というものが存在しませんでした。 それは「沿岸」や「塩害」という概念に明確な基準となる公的な指針がなかったためです。

現在、採用を検討してくださっているお客様から、「貴社の沿岸の根拠を教えていただきたい」との要望があり、今回、その根拠となる弊社の指針を策定しました。

■リバースウッドデッキシステム沿岸仕様標準納まり図
■沿岸仕様の定義


沿岸域は海水をかぶるという直接的なダメージだけではなく、飛砂に含まれる蹉跌によるもらい錆なども考慮にいれた部材の選定が必要となります。
構造物の超寿命化に向け、弊社として「適材適所」な部材選定を行っております。


2009年6月5日金曜日

新パンフレット初稿


今日は、7月に発行予定の新パンフレットの初稿が上がってきました。
デザインは、前職広報課就任当初よりお付き合いのあるデザイナー佐々木悟氏。
私の「こんなイメージ」という簡単に超がつくモノの伝え方でも10年を越えるお付き合いゆえ、意思疎通はお手の物。
イメージ以上の仕上がりが上がってきました。

前職の広報時代には何冊もの製品パンフレットを制作しましたが、独立してからは初めてのオリジナルパンフレットの制作です。
会社の思いをどう伝えるか、自慢の「丁寧な仕事」をどう伝えるか等、スタッフを交えて出た結論は、「シンプルにいこう」。
使用する部材や設計指針、自慢の作品達・・・
皆様にお伝えしたいことは山ほどあります。
しかし、確実にお伝えしなくてはならないことのみを記載することにしました。
元来、大きな組織にするつもりはないので、残した作品が何かを語ってくれるのが一番の宣伝です。

しかしあらためて思いましたが、紙にデザインするか、立面でデザインするかの違いはありますが、やはりモノづくりは面白いですね。
きっと件のデザイナー氏とは、ずっと共に仕事をしていくでしょう。
出来上がったモノだけではなく、つくるための仮定が大切です。
仮定も通じ、納得できるいいモノを残せば仕事も人間関係もずっと続いていく。
そんな仕事仲間達といい仕事を続けて行きたいものです。

2009年5月28日木曜日

2009NEW環境展

久しぶりに展示会に行ってきました。
前職では、広報課を仰せつかっていた時期もあり、
随分と展示会には出展したのですが、
実務を始めてしまうと展示会が開催されているのは知っていても
忙しさに感けて、 ビッグサイトまで車で20分という距離にも係わらず、
足が遠のいていました。


さて、このNEW環境展、昔のエコグリーンテックと廃棄物展だそうです。
エコグリーンテックには前職の広報課時代に
3年連続して出展した経緯がありますが、
今回行ってみてその変わりように「・・・・・・」。
景気を反映しているなというのが率直な感想です。

しかし、この会場に足を運んだのには他に大きな理由がありました。
鹿児島でお世話になったアリモト工業さんからTL社の方をご紹介いただき、
その方にお会いすることが主目的でした。

実際にその方にお会いし、お話しを聞いてみると
手法は異なるものの、弊社の目指している事業ビジョンと
かなりの部分が合致したのでした。

人の縁とは面白く、ありがたいものです。
「この人の言っていることは、あの人に通ずる」
と判断いただき、ご紹介いただいたアリモト工業K部長に改めて感謝です。

仕事とはその会社の規模ではなく
「思い」や「人脈」で作り上げるもの。
特に新規事業はその傾向が強く、
従来の価値観ややり方に囚われていては、
新しいことを生みだすことは難しいでしょう。

今日は改めて自分の目指す方向性を
確認できた出会いを得ることができました。






2009年5月25日月曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第2回:完成)















現場レポート第2回目ですが、既に完成レポートです。
種子島への施工指導の帰路、トッピー(高速翼船)で鹿児島港に立ち寄り、完成現場を視察しました。

元請さんは地元の松竹建設さん。
下請さんを使わず、自社施工したそうなのですが、
この現場を見て、出る言葉はひとつだけ。

「完璧です」

スロープの折れ点や防護柵との取り合い等、
細かな点にまで配慮された丁寧な施工です。

このような丁寧な仕事を見て嬉しくなるのは私だけではないはずです。
この施設が永らく鹿児島県民の方々に愛され続けますように・・・

西之表港デッキ改修工事(鹿児島県種子島)















5/21~22で種子島西之表港に施工指導に行ってきました。
今回の改修対象は、パープルハート材で8年前に施工されたボードウォークです。

パープルハート材の概要は以下の通り。
南米(ブラジル・ボリビアなど) ・アメリカでは violet wood と呼ばれている。

【特徴】
・心材は製材して間もない頃はくすんだ褐色または灰褐色。光に当てると、紫褐色または紫色になる。→この性質がパープルハートの名前の由来。
・辺材は白色または灰色に紫の縞がある。
・材は非常に重く、堅い。耐久性は高く、菌や虫への抵抗性がある。
・加工は特別困難ではない。強い金属刃での鋸引、カンナ削りも可能。
・仕上は良好で、良いつやが出る。


【保存性】
・耐久性、弾力性、保存性は良く、ヒラタキクイムシ・白蟻に対する耐性も極めて良いが、免疫ではない。
以上のような特徴を持ち、イペ、ジャラといったハードウッドより安価であることから10年ほど前に随分流通した材料です。
しかし、先日改修した鹿児島港BW(ボードウォーク)の根太もパープルハートが使用されており、また、ここ西之表でも白蟻に駆逐されている現状を考えると、上記の記載は「???」となります。
原産国では存在しない菌や害虫が日本に存在したりするため、学術情報からでは判断できないことが多いということが判りますね。

上に現地の写真を掲載しましたが、当時の施工はきっちり丁寧に行われていますが、劣化状況が半端ではありません。
表面は黒く変色し、トゲ、ささくれがひどく、とても素足で歩ける状況ではありません。
ここをリバースウッドデッキシステム沿岸仕様で改修するのが今回の工事です。














既設材を撤去したスラブ面にSUS304製の支持脚を設置し、レベルを取ります。
今回は、既設デッキ(今後改修予定)の高さに合わせています。
元請さんは㈲牧電設さんと㈲園田建設さん。
曲率のついたボードウォークを4mスパンでR対応させる施工ですが、私が現場に入った時には既に墨出しが完了しており、「いつでもスタートOK!」の体制が整っていました。
1日半の現場指導でしたが、Rに対応する細かい取り合い以外は口を出す必要もなく、荷運びや削孔補助などのいわゆる「手元」仕事をしていた時間が多かったかな・・・
今回のデッキ材はサンディーブラウン。全面の砂浜の色彩に良く似合います。
完成写真が楽しみな現場です。

2009年5月11日月曜日

すばらしき日本の風景

GWにETC割引と定額給付金を使い、丹後半島を旅して来ました。
往路は5月6日の23:30に東名高速に乗り、復路は9日の0:15に清水インターで降りました。
要は連休の狭間にある平日に出かけたのですが、
上記の通り、ETCの場合、ほんの数分でも休日にかかれば例の1000円が適用されるわけです。

丹後半島は、サラリーマンになりたての頃に、京都府より「丹後半島リゾート構想 基本調査」という
コンサル業務を請け負い、何度も現地踏査に赴きました。
太平洋側の海辺の片田舎で生まれ育った私は、生まれて初めて見る日本海で、 実際に訪れるまでは日本海=暗い海というイメージしか持ち合わせていませんでした。
ところが、この景色です。
それまで抱いていたイメージが払拭されたのは言うまでもありません。
この体験があまりにも強烈だったため、コンサル業務が終わった後、いつかはプライベートでゆっくりと訪れたいと心に残っていました。

今回訪れた丹後半島は、自然は昔のまま、景色を生かした施設が主要な地点に整備されていました。
道路は季節の花々が咲き、ゴミはほとんどなく、生活者がこれらのメンテをされているのだろうと想像できます。

国内であれば自分の好きな土地に住むことができます。
そこで如何に生活力を持つか、すなわち求め求められる関係を築くことができるか・・・。
それが人であったり、自然であったり・・・・

狭いようで広い日本。
ここ数年、東京の人口は毎年10万人ずつ増加しています。
暮らし方、生き方がもっと多様化しても良いのはないでしょうか?

そんなことを考えた「経済対策」活用の旅でした。

【写真:宮津市越浜(おっぱま)海岸】

2009年4月30日木曜日

鹿児島港連絡橋改修工事 (第1回)

鹿児島港では、北埠頭展望台デッキ(リバースデッキ工法)、ボードウォーク改修工事、人道橋改修工事に続き、今回の連絡橋改修工事がスタートしました。
元請は"心をこめた"人道橋改修工事で既に実績のある松竹建設さん。
現場から送られてきた写真から、今回も心のこもった施工が期待できます。
この写真が4/18時点のものです。
ボードウォークの入口に階段とスロープを設ける工事です。
既設のボードウォークの床板、根太を撤去し、スロープ状に布基礎天端にコンクリートを打ち増しています。


こちらが4/24の状況です。
すでに根太(マリンランバー)が設置されています。
スロープの折れ点もマリンランバーを削り、ポイントを決めているようです。
この折れ点をどこに決めるかが、デッキの美観デザイン上で大切になります。
というのも横(写真奥側)にはレベルのデッキが走っているので、板の割付の変化点にもなるわけです。
また、防護柵の支柱との絡みも出てきます。
デッキの横目地に支柱の芯を持ってくるのがベストなのですが、板割のピッチ(@150mm)と支柱ピッチ(一般的には@2000mm)が異なる場合は、現場で創意工夫する必要があります。
弊社で根太、床板の割付を行った時に、この防護柵は入っていませんでしたので、この写真を見て「あれっ?」と・・・。
しかし、布基礎ピッチ@1800mmの上に乗ってきているので、きっと防護柵の支柱ピッチは1800mmでしょう。
であれば、デッキ材2枚の間に支柱が来る最も加工が少なくきれいた割付が可能なはずです。
このあたりは現場での判断にお任せすることにしましょう。
乞うご期待!

※ゴールデンウィークに入るので、現場は安全養生し、お休みに入っているそうです。
現場ご担当者の方々、ゆっくりとお休みを楽しんで下さいね。

2009年4月25日土曜日

鹿児島港人道橋改修工事 (最終回)

鹿児島港の現場から完成写真が届きました。
正直に、嬉しくなる写真です。

下に私が1月7日に現地を訪れた際に撮影した施工前の写真を掲載しましたが、これが本工事を通し、ここまで生まれ変わりました。
元請業者である㈱松竹建設さんのまさに「地元への愛情」を感じる仕上がりです。
もし民間で同様な改修工事があったとすれば、きっと全てを撤去し、産廃処理してしまったことでしょう。
使える材は財産とし、これを再利用するご発注を行った鹿児島県の方も、まさか元請さんの努力によりここまで美しさを取り戻とは思わなかったのではないでしょうか?
元来、鹿児島は木工の盛んなお国柄ですが、今回は発注者様、元請業者様の愛情を痛感した現場となりました。
【施工前:H21.1.7撮影】
遠景ではどこが痛んでいるのか判らないと思います。
ところが、クローズアップすると下のようにデッキ材(床板)が暴れています。
紫外線でシルバーグレイに変色し、ひび割れがすごく、また、何より根太が腐食し、ビスの保持力が得られず、床板が暴れていました。
この現場もそうでしたが、昔に施工されたボードウォークの腐食のメカニズムはこうです。
①根太が導水勾配に直交し、調整モルタルで高さ調整されている
②デッキの目地から排出される雨水や粉塵がデッキ下に堆積する。
(導水勾配に根太が直交しているので排水が困難となる)
③根太が水分を含んだ塵やゴミで覆われ腐食がはじまる
④腐食した根太は床板を固定するビスを保持できなくなる
⑤床板の反りを抑えきれないビスは保持力を失い、根太から浮き始める

タイトルには鹿児島港人道橋改修工事 (最終回)と書きましたが、実は本工事には「追加工事」が出ています。
今度は少し離れた場所で「連絡橋」の改修です。
他の工区と同じように、根太をマリンランバーに変更するのですが、この連絡橋は、床板にリバースウッドが採用されています。
これだけ現場に愛情を注いで下さる松竹建設さんに施工いただけるのは、メーカーとしても本望です。
松竹建設さん、アリモト工業さん、人道橋はアイガトサゲモシタ!
マダ ミゴデ ケシッ ヂャッドナー。」


2009年4月20日月曜日

鹿児島港人道橋改修工事

鹿児島港の中心部にある延長約30mの人道橋の改修工事を行っています。
弊社は、改修設計と部材の販売を行ったのですが、連携しているアリモト工業さんが現場の進行状況を報告してくれているので、状況が手に取るように把握できます。

本工事は、鹿児島港のデッキと同様に根太が腐食し、床板が暴れていた現況を、下地材を改修することにより元の姿の安全なデッキに戻すというものです。
下地はもちろん弊社のマリンランバー(ガラス長繊維強化プラスチック発泡体)で、専用ビス(とんがり君90)を使用し、既設のイペ材(88*36)を固定するものです。


マリンランバーは材長方向にガラス繊維(体積比の50%)が走り、これをプラスチックで固めているため、無機質な素材ゆえ、このような環境で使用されても「腐る」ことがありません。
また、木材と同様な加工ができることから、この現場では左の写真のように「継手」加工が施されています。
写真の左のマリンランバーは色が濃くなっていますが、これはいわゆる「日焼け」で、長く紫外線下に放置すると飴色に変色してきます。 この飴色がきれいなのですが、これを越すと今度は表面のガラス繊維が剥がれ落ちてきます。そのため、デッキ等の表面材としては使用できないのですが、今回のような根太には最適な素材です。


この現場で嬉しいことがありました。
元請さんが自ら施工されているのですが、写真のように紫外線で劣化し、灰色に変色した床材の表面を削ってくれています。
写真のように元の「赤い」色が出ています。
この作業は積算には入っていません。
元請さんの創意工夫で取り組まれている作業です。
「地元の業者が地元のためにできること」。
手間と愛情をかけて取り組まれている元請さんと仕事ができ、メーカーとしても大切な仕事とすることができました。
今回改修された橋が、永らく地元の人々に愛されますように・・・・