2011年3月7日月曜日

あきたチャイルド園中庭デッキ


3/5に設計監修の業務で、現在進行中のあきたチャイルド園新築工事の現場へ赴きました。
この園の新築にあたり、園長先生と設計士さんは全国の数多ある園舎を見学され、教育方針を反映させ、この設計に辿りついたのです。
弊社も縁があり、中庭にデッキの設計、施工をさせていただくことになり、施工がスタートした現場へ出張した次第です。

ご覧の通り、たくさんの樹種が植えられ、まるで中庭が森のようです。
園庭が屋上にあり、中庭へ階段と滑り台で繋がるという面白い発想です。

背の高い木を、上からも、下からも見ることもできます。
きっと、木の生態や、鳥や虫など、地上から見上げるだけでは判らない、たくさんのものを目にすることができるのでしょう。

私達の担当するデッキは、中庭にあります。
全部で、3箇所のデッキを設計しましたが、切り欠きの少ない、美しいデザインのデッキが完成するはずです。
子供たちが、素足で、どろんこになりながら、この森の中で過ごしている姿を早く見たいものです。

最近、保育園から仕事をご依頼いただく機会が増えています。
海際という厳しい環境で仕事をしてきたため、如何に耐候性のあるモノをつくるかを追求してきましたが、保育園や幼稚園では、また違う切り口のモノづくりが要求されます。

いずれにせよ、私たちの提供させていただく空間には、人々の元気な笑顔がたくさんあってほしいものです。
秋田の子供たちの笑顔が楽しみです。


了

2011年2月8日火曜日

鹿児島港ボードウォーク改修工事

今年で3年目になる鹿児島港のボードウォーク改修工事の現場を訪れました。
既設デッキ材(イペ)を撤去し、根太を弊社マリンランバーに交換し、既設デッキ材を再配置する工事です。
既設デッキの根太材に使用されていたパープルハートが腐食し、ビスの保持力が低下したことにより、デッキ材が浮き上がるという症状を、解決する工事です。
デッキ材に使用されているイペ材(ブラジル産)は、90*38という細身で厚い、理想的な断面形状をしており、まだまだ期待寿命が見込めます。
今回使用いただいたマリンランバーは、新幹線の高架の枕木にも使用されている信頼性の高い製品です。
ガラス繊維と硬質プラスチックで構成されているため、腐る要素がないのです。
イペとマリンランバーを接合するのは、TG6-90Sというオリジナルビスで、線形はM6*90(SUS-XM7)と見た目はコーチボルト並みの大きさです。
改修後の見た目は、改修前のそれとあまり変わらないのですが、再利用する床板以外は、最新の部材に変更されるのです。
施設の長寿命化という観点から、良い工事となっていると思います。
現場は、不動テトラ鹿児島営業所さん、アリモト工業さんのタッグできっちり納めてもらっています。
良い製品と良い施工で、永く永く愛されるボードウォークであってほしいものです。




了

2011年1月24日月曜日

西新井駅西口再開発(円形デッキ) その後


東部伊勢崎線「西新井駅」に昨年オープンした「PASSAGGIO」。

工事が完了し、初めて足を運んでみました。
エントランスを入るとすぐにある円形デッキが我々の作品です。

訪れた日は、休日であったこともあり、たくさんの人で溢れていました。
エントランスなので、来場する皆さんが、この円形デッキの上を歩いてくれます。
木々に囲まれた空間に、ベンチが配され、歩き疲れた人が休憩できるように工夫されています。

公共事業の受注が多いsai-BRANDですが、このように、たまには民間の商業施設建設のお手伝いもしています。
受注経緯を思い出すと、ここは植栽桝廻りの設計に工夫が必要でした。
植物ゆえ、散水をするために、通常の木下地だと、すぐに腐朽してしまうため、どうしたら良いのだろうかと相談を受けたところから始まりました。




公共事業も民間事業も、我々にとっては同じ品質で、同じ時間を費やし対応させていただいています。
ああでもない、こうでもないと、引き渡した後は、壊す時にしか見えない下地を設計するために時間を費やすのです。
所詮、デッキやボードウォークは「屋外の床」なのですが、室内のそれとは異なり、なかなか手入れをしてもらえません。
それでも、室内の床以上の年月、そこにあり続けるのが我々の作品達です。


そこにあり続ける以上、安全に、人々が憩える空間を提供し続けたい思います。



了

2011年1月17日月曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(4)

本工事も年が明け、工事進捗率40%程度まで進んできました。
直線が約130m続く「運河デッキ」が完了し、いよいよ曲線だらけの「波型デッキ」の工程に入っています。
写真は1/15(土)に撮影したものですが、現在までのところ、職人さん達も丁寧な仕事をしてくれており、品質的には何の問題もありません。
しかしこれから段差あり、局面加工ありの世界に突入して行きます。
職人さん達の腕の見せ所です。
設計監修の立場としても、東京で最も美しいデッキを目指して、気を引き締めたいと思います。

この写真は、ボードウォークと一体施工を進めているSP種防護柵。
製品名は「SWSP」。
スロープの折れ点にも絶妙な曲線で対応しています。


145mm幅+5mm目地デッキと取り合うので、支柱間ピッチを@1950mmとして設計、製作していますので、デッキの目地芯に防護柵芯が来ているのが判ると思います。

通常は、デッキメーカーと防護柵メーカーが、それぞれの規格で設計施工するため、デッキの目地芯と防護柵の支柱芯がずれ、デッキを変に切り欠かなくてはなりません。
設計時にこれらを総合的に検討し、製作メーカー、現場スタッフがひと手間加えれば、「美しい仕上がり」を提供することができます。
また、デッキは「芝目貼り」を行い、無表情な再生木材に“表情”を与えています。
当初、自社施工が叶わなかったため、この品質が提供できるかを心配しましたが、優秀な現場スタッフに恵まれ、このようにきっちりと仕上がってきています。

とはいえ、前述した通り、この現場はこれからが本番といいましょうか、難易度が一気に増して行きます。
これからが本番と考え、現場スタッフ、設計スタッフともに気を引き締め、安全に、確実に工程を進めて行きたいと思います。



了

2011年1月13日木曜日

横浜市鶴見区 市場保育園 樹木選定

わくわくの森保育園、市場保育園を経営する社会福祉法人ICA(Ichiba Childe Association)の山本園長さんと、市場保育園の園庭に植える樹木を選定しに行きました。

従前の打ち合わせでは、園長の意向は、株立ちの落葉樹ということだったので、エゴノキやシャラ、ヤマボウシ等を想定していました。
今日、横浜市内の植木屋さんに現物を選びに行ったのですが、中木5本、高木1本を選定中に、「子供達の木のイメージは、株立ちではないのではないか」との発想から、シンボルツリーは落葉系のヤマボウシの立木に決めました。

上の写真は、中木として選んだシマトネリコ。
この季節でも、このような爽やかな葉の色を見せてくれます。
春になると一層、鮮やかな緑を楽しむことができそうです。



そしてこれがシンボルツリーとして選んだ立木のヤマボウシ。
園舎の南側にどっしりと構え、夏は日よけになり、冬は落葉することで、光を通し、季節というものを必然的に感じることのできる樹種です。
高さは約5.5m。樹齢は30年ほどだそうです。
このヤマボウシは、成長がゆっくり。
これからは、彼が子供達の成長をゆっくりと見守ってくれることでしょう。

今日、感じたことですが、私達の設計、施工する外構施設は、完成し、引き渡しをした瞬間が最も美しく、それからは日ごとに劣化してゆくものです。
もちろん、しっかりとしたメンテナンスを行い、利用者に愛され、使い続けられれば、それなりに、きれいな年の取り方もできるのでしょうが、公共事業においてはそれはなかなか難しいことなのです。
一方、樹木は、お客様の土地に移植した瞬間から、その土地に馴染むように成長して行きます。

老化(劣化)して行くモノと、成長するモノ。
ある意味で、仕事として嫉妬をしてしまいました。
とはいっても樹木にも手入れは必要ですし、寿命もあります。
ただ、その寿命は、数百年に及ぶものも少なくありません。
公共事業においても、かつてはそういうモノづくりがされてきた歴史がありますが、現実として、自分が手掛けているモノ達が、そこまで長きに渡り、存在できるとは考えられません。

園児を育てるという事業も、人間が成長するための手助けをする価値の高い事業です。
樹木や教育といった事業と比べ、今の私達の手掛ける仕事は何て短命なものなんだろうと嫉妬したわけです。

永く永く世代を超えて愛され続けるモノづくり。
我々の業界で、それを実現するためには、素材の選定、すなわち設計の根本から見直さなければなりません。
加え、時を経てもそこにあり続けることに違和感のない素材感、デザイン。
モノ(製品)と、生き物を比較するわけにはいかないのですが、
まだまだ、モノづくりというフィールドの中で、追求しなければならないことの方が多いと気が付いた1日でした。



了

2011年1月5日水曜日

2011年 年始ご挨拶


明けましておめでとうございます。
平成23年/2011年がはじまりました。
1年は365日。24時間をかけると8760時間。
最近は1年間が、1ケ月が、1日が、1時間がすごく短く感じます。
水木しげるさんのように「無為に過ごす」ことを掲げ、意識でもしない限り、光陰矢のごとしですね。

特に、公共事業関係者の方々は、今が一年で最も多忙な時期だと思います。

年初の、新たな、気持ちの高揚しているこの時期に、ハイシーズンに突入できるのは良いことなのかもしれません。
昂った新たな気持ちのまま、たくさんの事に挑戦することができるのです。
いつもと同じ道を歩いても、気分次第で全く違った景色に見えるのと同じようなものかもしれません。


ただ、気持ちは高揚していても、現場は身を切るような寒さです。
気持ちと環境のバランスを巧みに保ちながら、何はともあれ「安全」に、ハイシーズンを乗り切りましょう。
忙しい中でも時間を大切に、仲間や縁を大切に、8760時間を大事に積み上げよう。

皆様の8760時間におかれましても、有意義な時を積み重ねることができますよう祈念致します。


※写真はsai-BRANDのオリジナルビスです。
今年もビス1本に至るまで、真剣に考え抜き、最高の品質を提供させていただきます。




了

2010年12月29日水曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(3)       年末ご挨拶

昨日、仕事納めの前に港南緑水公園の現場の確認に行きました。
現場も年内の作業最終日で、作業と並行して年を越すための片づけが行われていました。
我々の担当するボードウォークは、運河デッキの床板の設置がスタートしています。
幅員は約3mで、運河沿いに防護柵、フットライトを設置します。

まだ貼り始めなので、延長が短いため良く判らないとは思いますが、弊社独自の「芝目貼り」で床板のパターンを形成しています。

来年の3月10日が工期なので、年明けから施工は、かなりスピードアップしていきます。
今回は、実施設計と設計監修が弊社の業務なので、年明けは現場のスピードに対応し、より迅速に業務を進めて行かなければなりません。

ここ、港南緑水公園を首都圏における看板プロジェクトにしたいと考えてきましたが、いざ、現場が始まり、形が見えてくると、一層、その気持ちが高まります。
関係者の皆さまと力を合わせ、良い現場、良い品質を提供し、開園後にたくさんの人々に楽しんでいただける空間にしたいと思います。

今年も全国各地で、たくさんの方々にお世話になりました。
また10月1日より、新生、株式会社saiブランドとして事業を分社し、再スタートできたことを皆さまに感謝致します。
来年も早々から、鹿児島で、京都で、静岡で、沖縄でプロジェクトが動き出します。
来年もまた、皆様方と共に全力投球で仕事に取り組めることを楽しみにしております。

了

2010年12月26日日曜日

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(2)

港南緑水公園整備工事(Ⅰ期)では,ボードウォーク、デッキは大きく3工区に分かれています。
1工区:運河デッキ(運河沿いに約131m続く直線のボードウォークです)
2工区:波型デッキ(運河デッキと取り合う曲線あり,段差あり,スロープありのデッキです)
3工区木道デッキ(内陸寄りにある人工池から立ち上がるデッキです)

前回は,運河デッキの下地工をレポートしました。
今回は,運河デッキ沿いに設置する防護柵の設置工をレポートします。

ボードウォークは,京浜運河側から施工を行い,その端部が波形デッキの基準となります。
京浜運河の下地工を行っていく上で,仮設フェンスが障害となりますので,下地工と並行に仮設フェンスの撤去が必要となりますが,仮設フェンスを撤去してしますとその下は,すぐ運河となり,転落等の危険が伴いますので,対策として新規設置予定の防護柵と入れ替えるよう工事を進めていくこととなっています。


新規設置の転落防護柵は,SP種防護柵「SWSP」で,ボードウォークのデッキと取り合うデッキモジュール製品です。
基礎への固定はベースプレートで,アンカーボルト固定式です。

設置は,まず後施工アンカー打設を行い,打設完了後,仮設フェンスを撤去しつつSWSPを設置していきます。ここでスラブの削孔にあたり,通例では,削孔時のコンクリート粉じんは,ブロアで吹き飛ばしていきますが,隣接施設や運河への飛散を考慮して,吸引していく方法で行います。(写真下)
削孔日は,雨上がりのため,コンクリート粉じんに水分が含み,吸引に手こずりましたが,51基分(204箇所)の打設が完了しました。
削孔後は,M20のボルトを接着材にて定着を行い,防護柵の立て込み準備は,完了です。
防護柵の入れ替えは,フェンスのない空間と時間を極力少なくするため,仮設フェンスの一部撤去→防護柵支柱+縦格子パネルの仮設置の順で繰り返し行います。(上右写真)
仮設フェンスとの入れ替え工事が完了したのち,支柱のレベル・水平調整・笠木の取り付けを行いSWSP防護柵の設置は完了しました。



防護柵の入れ替え工事と並行進行していたボードウォーク下地工は,京浜運河デッキの下地は,完了し,一部デッキ材の搬入も終わりデッキ貼りの準備が整いつつあります。
また波形デッキの下地工も見切りの際根太の設置も終わりつつあり,概ねの外形がわかるようになりました。
年末年始休暇まで後数日ですが,引き続き安全第一に作業を進め, 搬入されたデッキ材を貼り年を越す計画です。
次回のレポートからは,デッキ貼りの状況を報告していきます。

2010年12月22日水曜日

クリスマスプレゼント!


今日、sai本部に嬉しいプレゼントが届きました。

なななんと、去年の「果樹園事業部」に続き、今回は「大阪果樹園チーム」から

ハッサクとスプリングスイーツです!!

saiグループは本当に楽しい方々に囲まれている事をsai認識しました。

大阪営業所長、いつもありがとうございます。
年末や世間の殺伐としたこの時期に大笑いさせて頂きました。

関係各社の皆様、食べ頃に是非お越し下さいませ!!





2010年12月21日火曜日

「瓢箪から駒」 考


この物体をご覧になって、この素材をデッキやボードウォークにしたいと思う人は少ないと思います。
10cmくらいの短いサンプルを触ってみると、安っぽく、更に「軽い」という触感により、より安っぽさが強調されてしまいます。







しかし、これをきれいに敷き並べると・・・・


重量感や高級感を感じませんか?
床板の肩に面を取っていないことも幸いし、エッジが立った感覚があり、
さらに、この墨黒の色調が「和モダン」さえ感じさせてしまいます。

そう、これは先週に取りかかったトラックの荷台の改修工事に使用した表面部材なのです。
「個」としては、その魅力を引き出せないのですが、「集団」として一歩引いて見ると、「安っぽい」が「高級感」にガラリとその印象が変わってしまいました。
人間もそうですが、個人としてはパッとしなくても、集団として輝くことって、ありますよね。
例えれば・・・そう、合唱のような。



この製品は、通常の木工機械で加工も可能です。
カンナによる面取り、座堀はもちろんのこと、この材にビス固定もできそうなほどビスの効きも良い。
「軽い」という特性は、様々な分野で、その魅力を発揮しそうです。



私にとっては瓢箪から駒といった感じでしょうか。
思いもかけず、この製品の新たな可能性を発見したような気分です。
我々が手掛ける公共事業をはじめとする外構製品としての実用にあたっては、様々な試験や検証が必要ですので、安易には製品化はできませんが、「面白い素材」という強い印象が残りました。
この部材にとって、条件の悪い設計を行い、弊社の屋上で暴露試験をしてみようと考えています。



2010年12月14日火曜日

「サービサイズ」という考え方

先週のエコプロダクツ出展中に、弊社の展示物に興味を示された方がいらっしゃいました。
お話をしていると「サービスを含め、資源循環を実現しているものを探していたが、このブースしかなかった」とのお言葉を頂きました。
千葉大学法経学部教授と書かれた名刺を頂戴し、後日、記載されたURLにアクセスすると興味深い内容がたくさん。
その方の名は倉阪秀史教授。
ご専門は環境経済論、環境政策論とあります。

特に興味深かったのが、「サービサイズの可能性とその実現に向けて」と題された論文です。

以下、抜粋。
より尐ない資源エネルギーの消費で豊かな人間生活を支えていくための方策として、「サービサイジング」という考え方が注目されつつある。
サービサイジングは、1999 年に、アメリカのテラス研究所(Tellus Institute)のアレン・ ホワイトらがアメリカの環境保護庁に提出した報告書(White 他(1999))で用いられている 用語である。
彼らは、「製品ベースのサービス提供が現れることによって製造業と伝統的なサービス部門の活動の区別をあいまいにすること」をサービサイジングと表現した。
(中略)
日本においても、経済産業省が、平成17(2005)年から「グリーン・サービサイジング」に関する実証事業を進めている。経済産業省では、「サービサイジング」とは、「これまで製品として販売していたものをサービス化して提供する」ことを意味する用語であるとしており、その中で、環境面でとくに優れたパフォーマンスを示すものを「グリーン・サービサイジング」と呼んでいる。


教授が興味を示して下さったのが、弊社の「グローイングアップ・リース」という外構製品のリースシステムです。
このシステムを企画したのは、マテリアルリサイクルのできる製品を開発し、それをセールスポイントにしているにも関わらず、それを活かす販売方法が存在していないと気付いたからです。
従来通り、製品を製造し、販売し、工事・設置し、所有権を顧客へ引き渡す。
これではいくらメーカーとして良いモノ・技術を開発しても、それを「資源」として循環させることはできません。
そして気付いたのが、所有権を販売サイドにおいたまま、利用権を売るリースという考え方でした。


これが環境経済論の大家、倉阪秀史教授の目に留まったのは幸いでした。
本日、コンタクトを取らせていただき、サービサイズの記事を紹介させていただくことも快く了解下さいました。
私にとっては、孤軍奮闘し、開発、運営をしてきたものですから、何か大きな支えを頂いたような心境です。
サービサイズという考え方に則し、グローイングアップ・リースをより現実的な高みに押し上げて行きたいと強く感じた一日でした。



■千葉大学法経学部 倉阪秀史教授のHP■

東京都港区港南緑水公園ボードウォーク(1)

東京都港区様発注の港南緑水公園整備工事で、リバースウッドデッキシステム沿岸仕様をご採用いただきました。
先週から現場がスタートし、現場はもちろんのこと、実施設計や材料の製造工程管理で関係者は休む暇もない「年度末モード」に突入しています。


さて、いよいよ現場レポートのスタートです。
写真は、ボードウォークの基礎となる土間コンクリートの測量をしています。
本計画のボードウォークは、延長は約100m、最大幅員は約19mと大型のボードウォークというだけでなく、曲線や、段差が多く取り入れられている複雑な構造です。
従って、デッキ下の基礎に設けられる導水勾配も複雑で、今回はスラブドレン式の排水システムが採用されました。(写真縁石コンクリートの左にある溝)
12/6は、護岸法線と、これに基づくベンチマークの設定などの測量を行い、同時に第1便の資材搬入を行いました。

写真左手が京浜運河。これに並行して全延長に幅員3mの横貼りのボードウォークが走ります。
根太はお馴染みの"マリンランバー”です。
ガラス繊維とウレタンを原料としているため、「腐る」という心配のないライフサイクルの長い製品です。
根太芯ピッチは@500mm。
デッキの運河側に防護柵、ソーラー照明灯を設置するため、これらの製品がデッキのモジュール(@150mm)で配列できるよう根太位置に工夫をしています。


いよいよこの仕事を始めることができました。
今回、弊社は、メーカーとして資材を納入することに加え、実施設計及び設計監修を請け負っています。
直接施工を行うことができない歯がゆさはあるのですが、新たなメンバーと共通の価値観を持って現場に挑むことができるチャンスと捉え、各々がプロフェッショナルの仕事ができるよう努力をしたいと考えています。

なので、いつもの現場レポートとお伝えできる内容が少々異なるかもしれませんが、都内の数少ないビッグプロジェクトの様子を皆様に少しでもリアルにお伝えできればと思います。


最後になりましたが、現場レポートの紹介を許可いただきました港区街づくり支援部土木課公園係様に感謝致します。




了

2010年11月25日木曜日

◆社員募集します◆


sai-BRANDは、海辺、水辺など、人々が憩う空間に向けたモノづくりをしています。

設計や現場だけではもの足りない・・・
自分で設計したものを、自分で現場を担当する。

そんなトータルマネージメントを望む方を募集します。



◎募集職種:営業職/技術職(設計~現場管理)
◎勤務地:東京都江戸川区

◎応募資格:弊社経営理念「資源でありつづけるモノづくり」に共感できる方で 、大学、短大、専門学校卒の35歳までの方
新卒者も相談可

担当:竹内【TEL:03-6808-8822】

2010年11月18日木曜日

沖縄という環境

3日間の日程で沖縄へ出張してきました。
浮桟橋とソーラー照明灯の営業です。
この2製品は、沖縄での需要が大きく、非常に充実した出張となりました。

3日目に少しのゆとりの時間を作ることができたため、平成18年に完工した北谷町のフィッシャリーナを見に行きました。
まだ施設がオープンしていないため、一般開放されたいないのが残念です。

同じ北谷町のアラハビーチには、ソーラー照明灯「ヒラソル」が立派に立っていました。
後ろに見える壁の絵は、旧テトラ社の「シポテックス」という吹き付け工法によるもので、すでに施工後10年以上経過していると思います。
先輩達の残した仕事と隣り合い、当時存在しなかった新製品が並ぶ姿を見て、旧社の仲間を懐かしく思い出した次第です。

沖縄は、紫外線や塩分が強く、ここに設置される外構施設は高い耐久性が要求されます。
これに加え、風速50mを超える台風の猛威、飛砂による摩耗・・・。
外構製品にとってはこの上なく悪い条件ばかりです。

しかし、ここ沖縄を標準とし、モノづくりを進めて行ければ耐久性は折り紙つき。
沖縄での実績が信頼性に繋がると信じています。


了

2010年11月8日月曜日

水上施設カタログ「MUELLE」:ムエージェ


最近お問い合わせの増えている「浮桟橋」や「水上ステージ」のカタログを発行します。
リバースウッドデッキシステム沿岸仕様で、水際の施設を多く手掛けてきましたが、いよいよ水上施設製品を本格的にリリースして行きます。

sai-BRANDの行動理念のひとつである“際”(水際にも強く、自然と交際していく)をテーマに、従来、日本の水際になかったようなアイディアを盛り込んだ製品をリリースします。


水際は、人間にとってたくさんの危険が存在する空間です。
しかし、反面、多くの魅力を有した空間でもあります。
多様な生体群を見たり触れたり、陸上と違う浮遊感を楽しめたり、何より、遮るもののない開放的な空間が広がります。
すぐそこに見える水上の空間は、吹く風や気温など、陸上と全く異なる感覚を味わうことができます。
そんな空間へ安全に、快適に誘うことのできる施設。

製品名である「MUELLE」:ムエージェとはスペイン語で「桟橋」を意味します。
人道橋、水上ステージ、浮桟橋、アプローチ桟橋など、水上施設をご検討される方は、お気軽にご相談下さい。


了

2010年10月29日金曜日

新たなる挑戦

足掛け2年の月日を費やし、営業、設計をしてきたプロジェクトの受注が決定しました。
西日本から事業を立ち上げてきた弊社にとって、東京で受注する初めての大型プロジェクトです。
最近は大型施設の計画が少なくなり、今回のようなプロジェクトがすんなりと受注できるはずもなく、兎に角、苦しんだ末の受注となりました。

自分たちで提案し、そして発注者様へ約束をしてきたこと。
それを「人間として、企業として、絶対に履行すること」。
それだけを心の底に置き、パートナー企業とともに諦めずに、努力を続けました。

とはいえ、受注は仕事のはじまりに過ぎません。
決して長くはない工期の中、これから設計をカタチにするための自分たちとの戦いが始まります。
基本設計を実施設計として具現化し、しっかりと現場スタッフとコミニュケートできなければ絵に描いた餅となってしまします。

「現場で起こりうることをあらかじめ想定しながら、設計をする」

実施設計とはPCの中といえども、何分の一かのスケールの実現場なのです。
想像を巡らし、想定し、少しでも品質の高い作品を提供できるよう、
思いを共にする現場スタッフにきっちり伝えることのできる仕事をしなければなりません。

まだ、現場名は明かせませんが、施主様にご了解をいただければ、いつものように現場レポートをお届けさせていただきたいと考えております。

※写真は提案させていただいたパース図



了

2010年10月26日火曜日

コラボレーション

全国を回る機会が多いのですが、訪れた先には様々な可能性が潜んでいます。
前回の北陸への出張で、出会った商材を商品化するため、技術的な打ち合わせに再度、北陸へ行ってきました。

写真のロープが、今回の素材です。
何の変哲もない、普通に海で使われているロープに見えますが、
まさに「羊の皮を被った狼」とでもいいましょうか、目を見張る性能を持っています。
まだ、その用途や性能をお披露目できませんが、鋭意、製品化を図ります。
全国のsai-BRANDのファンの皆様、乞うご期待願います。

最近、異業種、異分野への仕事に取り組むことが多くなってきました。
これもひとえに、人との出会いによるものですが、オープンマインドで臨み、お互い協力し、良いモノを全力で創り上げる。
コラボレーションは、ノウハウの公開や責任の所在の明確化、互いの協調(違う会社ゆえ、互いの立場で考えること)なしでは成し得ません。
まだまだ、自らの常識を捨てれば見える、「隣の芝」もあるのではないでしょうか。

今日は取引先のリニューアルした素晴らしいウェブサイトを拝見し、触発され、記事をupしています。
これも心のコラボレーション。


了

2010年10月13日水曜日

敦賀港国際ターミナル開港、おめでとうございます。

昨日、福井県の敦賀港の多目的国際ターミナルが供用開始されました。
新港の水深は-14m、延長は280mで5万トン級のコンテナ船が着岸できるそうです。
新しいガントリークレーンの稼働も開始され、日本海側で最新鋭の設備となったっそうです。
【新港記事:asahi.com】

新しい港を開港するという大きな仕事を終え、関係者の皆さまはホッと胸をなでおろすことができたのではないでしょうか。お疲れ様でした。

この新港の整備に合わせ、近隣のポケットパークにソーラー照明灯「ヒラソル」を納入させていただきました。
新港の入口に位置するポケットパークなので、たくさんの人々が訪れてくれると思います。
駐車場もあり、気軽に磯へ踏み入れることができるよう設計されています。
新しい港の風景を彩るお手伝いができ、嬉しい限りです。
国際ターミナルの開業、おめでとうございます。

2010年10月7日木曜日

コストダウン=機能美


弊社は外構施設の設計、施工を手がけています。
設計を依頼され、一番最初に行うことは、計画地の立地環境の把握です。
縁があり、設計をさせていただくのですから、計画する環境下に、最も適した素材を吟味し、正しく使い、正しく施工することで、美しく、長く愛される施設を造りたいと考えています。
イニシャルコスト(初期投資)の低減はもちろん考慮しますが、最も大切なのはトータルコストの低減だと考えます。

ボードウォークやデッキを例に挙げると、「水平に板を並べるだけ」と簡単に考え、設計、施工されている物件が多すぎるように感じます。
表面にデッキ材が整然を並んでいれば良いと、コストを大幅に下げて、「臭いものには蓋をする」かのごとく設計や施工をされている現場を見て、がっかりする機会が増えています。
そのような現場は、竣工後10年も経たないうちに不具合が発生し、期待寿命を全うできず、結果、“危険な施設”と判断され、解体、撤去されてしまいます。
すなわち、地球に多大なゴミを残すに過ぎない仕事となってしまうのです。
永い永い地球の歴史から見れば、他社の3倍長持ちしようが、小さなことかもしれませんが、せめて、次の世代まで使い続けられ、そして、その施設が寿命を迎えた時には、資源として受け継がれるようなことを考え、当初から、設計、施工を行いたいと考えています。

一方、このような経済の下では、きれいごとばかりは言ってられません。
この時代に於いては、イニシャルコストの低減も不可欠です。
しからば、魅力があり、長持ちする施設を安く造るにはどうしたらいいのでしょう。

その答えとして弊社が出した結論は、「適材適所」という古来からの発想です。
例えば、ボードウォークで最も大切なのは、「下地」として構成される部位です。
構造物の劣化診断を行うと、根太や大引き、支持脚といった“隠れてしまう部材”の性能に対し、あまりにも関心が持たれず設計、施工されていることが解ります。
よくある事例ですが、痛んだデッキ材を剥いでみると、水や湿気が溜まり、“お風呂に蓋をしたような状態”となっているケースが多々見受けられます。
そのような環境下では、デッキ材を固定している根太が腐食するのは無理もありません。
これは部材選定以前の問題で、誤った知識や認識で計画されているとしか言いようがありません。
建設業も分業化され、トータルで物事を考える「質」が低レベル化しているように感じます。
「適材適所」と前述しましたが、施設を設計する上では、まず、設置環境を把握し、そこに「適材適所」な部材選定を行い設計することが、ライフサイクルコストを低く抑える技術だと考えます。
また、コストダウンには、製造時の部材長や、効率的な配列など、生産工場や職人の効率性をも踏まえた、無駄の極力少ないトータルマネジメントが不可欠です。
同時にボードウォークと取り合う防護柵やベンチも、設計時に、そのピッチを工夫するだけで、現場での加工の少ない、美しい仕上がりとなります。

コストダウンとは、安く買い叩けるメーカーを寄せ集め、場当たり的な工事をすることではなく、設計時から起こりうる、あらゆることを想定し、無駄を排除し、素材の性能を高め、効率を追及することではないでしょうか。
設計時からしっかり計画されている構造物は、仕上がりも美しく、あらゆることに配慮された機能美さえ感じることがあります。
淘汰が進む建設業界ですが、資本力や会社の看板ではなく、今だからこそ、将来の地球環境も視野に入れた設計、施工を行うことが、ここに立つものの使命だと感じています。

デザインとは、イニシャルコストや意匠だけでなく、トータルマネジメントされた美しい機能美(適材適所)であってほしいと願う次第です。





2010年9月30日木曜日

「フクイ建設技術フェア2010」

フクイ建設技術フェア2010が福井県産業会館(福井市)で開催されました。
販売代理店の不動テトラさんのブースに間借りをしての出展でしたが、たくさんの収穫を得ることができました。
展示会というのは、時間や雰囲気に追われず、お客様へ説明が十分にできるいい機会です。
また、他のブースを回ることにより、どのように時代が進んでいるのかが手に取るように判ります。
今回は私の古巣である不動テトラの大先輩のご紹介で、非常に可能性の高い素材を見つけることができました。
早速、来週の製品開発会議の議題のひとつに取り上げようと考えています。
建設業は冬の時代が続いていますが、決して不要な産業ではありません。
鋭意努力を重ね、世に役立つ新しい製品の開発に励みたいと思います。